読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
口減らしのために捨てられた少女ユギは、高名で慈悲深い道士を保護者に暮らし、十五歳になった。しかし生活能力皆無の師匠と、兄弟子の左慈には家計を切り盛りする能力はなく、結果、ユギは金にがめつく女性らしさがないしっかり者すぎる少女になっていた。そんなある日、西洋人と彼に追われる幼い少女と出会う。
読んだのはソフトカバー版。
現代とファンタジーの世界の中間くらいの、ちょっと不思議な、という表現がぴったりな中華風ファンタジー。道士の弟子の少女ユギの成長物語として読めるかもしれない。
実の親に捨てられたユギは、失うことを恐れている。けれどこの物語では大事な人との別れを経験しなければならなくて、強くてもろくて、けれどしなやかなユギが一生懸命歯を食いしばって前を向く姿に胸を打たれる。
まだまだ始まりの一冊という感じなので、これからユギがどうなるか気になるなー。
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