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“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)
「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの“文学少女”よ」——そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。物語を食べちゃうくらい愛するこの“文学少女”に導かれ、心葉は様々なことを乗り越えてきた。けれど、遠子の卒業の日は迫り、そして——。突然の、“文学少女”の裏切りの言葉。愕然とする心葉を、さらに流人が翻弄する。「天野遠子は消えてしまう」「天野遠子を知ってください」——遠子に秘められた謎とは? 心葉と遠子の物語の結末は!? 最終編、開幕!(裏表紙より)

最終編の上巻。これまで編集者が出てこないなーとは思ってましたが、やっぱり最後に来たか。遠子をめぐる大きくて深い闇と謎が少しずつ明らかにされていく。
それにしても、流人ーーーーーーーー!!!!!! めっちゃ病んでる。すごくやばい。でもご多分に思い込みや刷り込みになってるんだろうなあ、という気がする。麻貴がいないのが伏線ぽいので、彼女が解いてくれることを願う。
ななせがいい子でほっとする……んだけど、心葉が隠し事をするので側から見ているこちらとしてはぎりぎりしてしまう。ちがう! そういうことじゃないんだ、だから見捨てないでくれ! 心葉ちゃんと説明しろー! って気持ち。
作品はジッドの『狭き門』。もう書かない、と言う心葉に、最初から目指していたわけじゃないものね、と寂しそうに言った美羽が印象的でした。そう、本当にその称号が欲しい人は「書かない」とは言えないんだ。「書きたいけれど書けない」というんだよ。
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Author:月子
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