読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
眠れない夜を生きる少女たちの失花園
誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失うときの痛みは耐え難いほどに切ない。
誰にでも優しいお人好しのエカ、漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、男装が似合いそうなオズ、毒舌家でどこか大人びているシバ。花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。
壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは——。(裏表紙より)
最初から最後まで、気持ち悪くて心地いい、毒のあるようで優しい、あのときの私たちの話、でした。いつも、どこかにいる、少女たち。
お人好しで優しく、誰をも責めることができないエカ。自分をかわいらしく飾って、誰をも好きにならないマル。男っぽい容姿をして女としての自分を認められない部分を持つオズ。世界を呪って自分を呪うシバ。私の中での彼女たちはそういう印象でした。本当に、日本のどの高校にも、絶対何人か彼女たちがいると思う。
四人が四人とも、言動が! リアルで! こわい! 遊んでいるようなふざけているような、でも結構本気の言葉。言い回し。世界を皮肉っていて、でも離れていけない自分を知っていて、もがいてる感じ。もう、本当にきもちわるい!(褒め言葉)でも好き……!
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