読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
のっぽでマイペースな植物学者の兄・雄太郎と、ぽっちゃりで好奇心旺盛な妹・悦子。推理マニアのふたりが行くところ、事件あり。どこかほのぼのとした雰囲気の漂う昭和を舞台に、知人宅で、近所で、旅先で、凸凹コンビの名推理が冴えわたる!
「日本のクリスティ」と呼ばれた著者の代表作「仁木兄妹」シリーズの中から、書籍初収録作を含む五編を厳選し、新たな装いで文庫化。〈解説・戸川安宣〉(裏表紙より)
面白かった! 途中まで最近書かれた本だと思っていたんですが(すみません不勉強で……)、一番古いもので1958年の作品なんですね! 知ってびっくりしました。古くささなんて全然なくて、すごく楽しかった。兄妹が主人公の短編ミステリーで、きちんと事件、謎解き、解決の過程があって気持ちよかった。すごく好き!
少年少女時代のお話と、一編だけ大人になった悦子の話があるのですが、その一編だけの大人の話が、どきどき、ひやひや、ほろりとするお話でした。どの作品にも欲深い人間がいるわけなのですが、色事とお金に関することは、やはり人間の一番強い欲なのだなあと感じたりもしました。
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