読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
いつもと違う予感がする。もう二度と、この世界に帰ることはないかもしれない…と。
そんな覚悟を胸に旅立ったあたしを待っていたのは、アナトゥール各地が天災に見舞われているという不吉な知らせだった。
世界をのみこもうとしている、不気味な闇の正体とは? そして、アナトゥールを救う術は!?
いよいよ、最後の冒険が始まります。(上巻裏表紙より)
アナトゥール星伝シリーズ本編最終章。このシリーズは私がライトノベルを読み始めた頃に一生懸命読んでいたもので、2005年の刊行なんですが2012年最初の読書として読むことができました。いや、本当に、最終章とは感慨深い……。
民族問題や奴隷問題なども扱っていることもあるシリーズで、中学生の頃ははまり込んで読んでいました。今読んでみると、一人称だったり文章が短かったりとあれだなあと思います。
前巻では、新大陸に到達したアレスたちが世界の果てに虚無を見る、というお話で、これはその解決に至るまでのお話。上巻は、その世界の滅亡を防ぐにはどうすればいいのかを探したり、異変に対応したりする話。下巻は滅亡を防ぐお話、でした。世界の危機なのにそんなにあっさりでいいのかと思いながらも、このシリーズに登場した人々が集ってくるのは、自分の感傷もあってこみ上げてくるものがありました。
だって、この本、十二歳とか十三歳の頃に読んでたんだぜ!? もう十年も経ったんだ……と思うと、色々嬉しいような切ないような気持ちになります。
この巻で異世界召喚ものとしておいしい! と思ったのは、異世界に友人と両親が召喚されてくることでした。ずっと以前に友人が召喚されたり、異世界の人間が現実世界に召喚されるなどおいしい話があったシリーズなんです、これ。
世界の異変を治め、世界はあるべき姿を取り戻し、未来へ向かっていく。次の番外編巻で完結だそうなので、読みます。
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