読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
桐原真巳は悩んでいた
都と猛がほっそりとしたシャム猫なら
自分は黒くてごついシェパードだ
これで三つ子だなんて本当か!?
真巳が16年間抱えてきた疑惑の渦は
突如として予想をはるかに越え
怒濤のごとき展開を迎えることに
あらわになった真実とは?
とてつもなくパワフル、超マイペースな
家族コメディが新装登場!(1巻裏表紙より)
再読。一度目はルビー文庫版で読みました。全四巻を一気に書いてみる。
あとがきでも仰っているように、恋愛じゃなくてホームコメディです。桐原家の人々の安定した嘘つきぶりというか、我が道を往くっぷりがかっこいい! キャラ濃ゆいなあ。都の人物の作りが、ちょっとデル戦のリィを彷彿とさせて、デル戦も読みたいなあと思っています。
二巻は父親登場の巻。広い学校での学生生活より断然狭い家庭内の方が面白い。どたばたの勢いを超えて、暴れ回っている感じ。
気になったのが、デザインの話。茅田さんはデザインにお詳しいんだろうか。なんだか好きそうな感触が伝わってきた。
三巻、零と麻亜子落ち着くの巻。この巻の話が一番好き。むかつく人たちをぎゃふんと言わせるのが、気持ちよくてたまらない。一方で、破天荒なはずなのに、泣きたくなるくらいみんなが優しい。結婚式が決まってからのどたばた感はいいなあ。いい方向に転がっていくのが分かるからかも。
四巻は桐原家過去編。零が引き取られ、三つ子の時代までに至る物語。すごいテンポで物事が過ぎ去っていくので、ちょっと物足りなくも、しんみりとシリアスでした。
零の考え方が好きです。付き合うってとか、記念日がどうとか。桐原家の人々も、まさに「たくましい」という表現がぴったりくる。気持ちよく、考え方が突き抜けていて、読んでいて気持ちよくありました。
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