読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
トム・ロングは、はしかにかかったピーターから隔離されることになり、おじさんおばさんの住むアパートにやって来た。退屈な夏休みにうんざりしていたトムだったが、アパートにある大時計が真夜中に十三時を打ったことで、不思議な出来事に遭遇する。
時間をテーマにした作品。私が読んだのはハードカバーなのですが、手に入りやすいこちらを貼ってみる。
ごみごみした街の中、あるはずもない美しい庭園を見ることになるトム。そこで出会ったのは、ひとりの女の子。どうやらトムの姿は誰にも見えないらしいのに、彼女、ハティにだけは見えるよう。
少年少女の出会いと子どもらしい遊び。子どもを振り回す大人の都合が見え隠れしながら、それでも無邪気に遊ぶ彼らになんだかにっこりしてしまう。庭園が、とても素敵。一人でも楽しく遊べるくらい、すごくいきいきとして描かれています。裏庭ってイギリスではかなり重要な意味を持つのかな(例:梨木香歩『裏庭』)
結末はうるっときてしまう。時間と時間が重なり合う瞬間は、とてもいい。
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