読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
傭兵団の留守を狙って襲ってきた賊から村を救うため、みずからの胎児の命と引き換えに強大な女神の力を取り戻したラクリゼ。同じころ傭兵団は、遠く離れた地で部隊の兵力が半減するほど苦しい戦いを強いられ、サルベーンも瀕死の重傷を負ってしまう。それでもなんとか帰還を果たし再会を喜びあうふたりだったが、お互いの気持ちが少しずつすれ違っていくのを、止めることはできなかった…。(カバー折り返しより)
ラクリゼ編である「女神の花嫁」の後編。ラクリゼはどうやって女神の加護を取り戻し、女神の娘ザカルエフィを見いだしたのか。
二人の結びつきとすれ違いと別れが、大河だよなー! 最も理解できるところにいるだろうにどうしても一緒にいることができない。人々から遠巻きにされるラクリゼが、子どもの頃とは違って落ち着いているのが強くて悲しい。サルベーンはなるべくしてなったという感じだったけれど、この先がとてつもない道だと思うと辛いなあ……。カリエの物語に続く人々の物語だったので、この後に関わってくる人々の裏を思うと、うおおおと拳を握って絶叫してしまう。北公の姉妹、エディアルド、トルハーン……。そうだよな、そういう人たちの生きてきたものがあるからこそ、カリエの運命に繋がるんだ。
PR
この記事にコメントする