読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
猟奇的な連続爆弾犯のアジトで発見された、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。
あらゆる感情が欠落した男。男の正体の解明に挑む精神科医と共に事件の核心にたどりついた刑事が見たものとは。
全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。(Amazonより)
映画作品を視聴済み。原作を読んでみると、かっこいいところをだけを抽出した映像作品だったんだという印象になりますね。
共犯者なのかわからない謎の男と連続爆弾犯に、警察と精神科医が挑む、という構図なのに犯人の緑川と謎の男の鈴木一郎がそれぞれのベクトルでわけがわからないせいでそう簡単に解決できないという。
そしてやっぱり、鈴木一郎というか入陶大威なる人外が世に放たれるプロローグ作品なんですね。夢について尋ねて去っていく最後が格好いいし、密かにやってきた理由が祖父の死とそのきっかけになった窃盗犯というのが、鈴木一郎の心中を色々と想像させてたまらなかった。
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