読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
乙女ゲームにハマったOLまりあ。やりこみプレイで主人公はLv.99、いざ最終決戦——というところで光に包まれ、気づくとラスボス《闇月の乙女》として玉座の間に佇んでいた!? そのまま討伐されかけたところを間一髪で助けられるが、彼ら《闇の眷属》はすでに滅亡寸前。起死回生のためには、封印された魔王を解き放つ必要があると言われ……。
魔王ってゲームの中で私が封印したあれですか!? そして立ちはだかる敵は、もしかして私のLv.99キャラ——!?(裏表紙より)
乙女ゲーム転移ものですが、そこから想像させる話の三十度くらい方向が異なるシビアな展開です。チートはなしで、逆に敵側(光の陣営)がチートだけれど、この絶体絶命の状況どうするの!? というお話。
トリップものの要素が強くて、わあ永野さんらしいお話だあ! と楽しく思いました。召喚先で絶体絶命、ギリギリのところでかわしてなんとか切り抜け、頭を使いながら周囲の反発と無理解に傷つけられつつ自分のやりたいことをどうにかして貫こうとする。こういうヒロイン、大好きです。
世界が乙女ゲームなので男性キャラも魅力的で、合間に挟まる《陽光の乙女》の視点(つまり、まりあがプレイしていた主人公キャラと攻略キャラの交流)がすごくいい。そういうところを知っちゃうと、安易に光側が敵だと思えなくなるじゃないですかー! くそー!
あと数少ない女性キャラとして、王姉ラヴェンデルがとても可愛いので、もっと仲良くしてほしいです。擬似姉妹できゃっきゃしてほしい……。
なんとなくアレスルートに入っちゃってる終わりでしたが、続き出ますよね!? 傷ついた人たち大丈夫だよね!? あとアウグストと再び相見えたとき彼がどのように揺れるのか、レヴィアタンがどう動くのか、楽しみです。
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