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世界最後の魔法使いの最後の恋 (一迅社文庫アイリス)
翼猫と共に言葉を届ける「再生屋」のサラ。彼女は空から落ちてきた不思議な少女の言葉を伝えるため、伝説の魔法使いウィアードの許を訪れる。整った外見だが、冷たく人を拒絶する魔法使いは、出会った時から印象最悪! かかわりたくないと思っていたのに、彼はサラの相棒の翼猫を気に入り「お前ごと翼猫をもらい受ける」と言ってきて……。世界最後の魔法使いと、真実の恋を求める少女。二人の想いが世界の運命を揺るがす——!!(裏表紙より)

冒頭から、結構込み入った事情(仕事の話とか、世界観とか)が入ってくるので、上記紹介文から想像される話とちょっと違うような気もしつつ……。
魔法の力が失われ、たった一人の魔法使いを残すのみとなったこの世界。魔法の名残を持つ生き物、翼猫の力を行使できる〈再生屋〉のサラは、自らの仕事に疑問を抱いていたとき、その世界最後の魔法使いウィアードと関わることになった。しかも、この世界の危機だという……んですが、話自体は、サラのこれからどう生きようというような悩みに少しだけ答えを得るようなもので、孤独なウィアードとの関わりで、人との付き合い方やこれからのことを見つめ直し、考え直そうとする話です。
いやー、猫かわいい! 世界最後の(ずいぶん年寄りだけど若返りの魔法で三度目の人生を始めた)魔法使いが、動物好きっていうのはとってもかわいい! 猫とのふれあいににやにやしました。
サラの言動、特にウィアードとのやりとりは、少女らしいつんけんした素直じゃない感じもありつつ、賢い女の子のもので、好感を持ちました。気持ちいい話し方をする子だなあ!
「最後の恋を」というシーンは、ときめきゲージがぐーーーーんと上がってきゅんきゅんしました。楽しかったです!
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