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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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常夜ノ国ノ天照
『天照』――それは、若く、まばゆく、常夜を照らす、光のむすめ。

隻眼の女子高生、火野坂暁が迷い込んだのは、真っ暗な異世界だった。
窮地を救ってくれた英国紳士のミニ・クーパーや〈良い飴屋〉と名乗る男が率いるヒガシ町の男達と共に、自分の命を執拗に狙うニシ町と戦うことになった暁。
決して明けぬ夜空の下に渦巻くのは、〈ニシ町〉の男達の欲望、〈ヒガシ町〉の男達の哀しみ、そして途方もない〈絶望〉の影。
そして、この国で唯一の女――『天照』の本当の役割を教えられた時、彼女はある決断をする――。

「わたし、誰にもいなくなってほしくない。みんなといっしょに生きていたい」(Amazonより)

この世に絶望したことで、異世界に連れ去られた女子高生、暁。その場所は白い狐と黒い狐の勢力が東西に別れて争っている世界であり、女性である暁は『天照』という特別な存在として狙われ、あるいは庇護される対象だというのだった。
男性ばかりに囲まれつつ、とある事情で隻眼となり男性を受け付けなくなった暁なので、何事も力技というか拳に物を言わせるというかとりあえず殴るっていうような女性でとても面白く読みました。守られるだけじゃないけれど守られることに安堵を見出すところ、良きヒロインでありました。
読み進めて思いがけずクトゥルフ要素があったことに驚きつつ、序破急の「急」の章は息を飲む展開の連続でページをめくる手が止まらなかったです。本当にどうなるんだと最後まではらはらし通しだった。
何も変わらなかったかもしれないけれど、少しだけ何かが変わったかもしれない。そんな希望を持たせつつもまた過酷な巡りが始まるのかと思うと胸が痛いのですが、とても面白かったです。
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Author:月子
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