読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
異動、昇進、出征……小玉の環境は目まぐるしく変化していく。新しい人との出逢い、初恋の人との再会、突然訪れた兄の死——。
そんな中、小玉と文林の関係は上官と副官として、息の合う良好なものに変化していった。
しかし、小玉にまたも異動の辞令がくだる。行き先は小玉の実家にも近い僻地。……まごう事なき、左遷。
それを聞いた文林は怒り狂って酒をあおり、宥める小玉もまた酒をあおった。そして翌朝——記憶のないまま二人は同じ寝台で目を覚まし——?(裏表紙より)
こんなに個性的な文章とテンポだったかなあ。なんかだんだん癖の強い文章になってきている気がするのはこれがカクヨム連載だったからだろうか。
それはともかく。
小玉と文林の関係が現在のものになってしまった過誤。本当に過誤だな!! というやらかし具合とその後の展開。甘さなんてなかった。二人がもうちょっと感情的だったら男女の関係になれただろうに、本当にもう……。
しかし帝姫との出会いといい、小玉の身内の死といい、文林の動きといい、少しずつ運命が動き始めた感があるなあ。
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