読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
しばしば噛み合わなくなってしまう会話。「個性的」を通り越し、周囲の目を忘れたかのような独特の行動。ボキャブラリーも、話題も豊富な僕の妻だが、まるで地球人に化けた異星人のようだ……なぜ? じきに疑問は氷解する。彼女はアスペルガー症候群だった。ちぐはぐになりがちな意識のズレを少しずつ克服する夫婦。その姿を率直に、かつユーモラスに綴った稀有なノンフィクション。(裏表紙より)
高機能自閉症の妻との生活、その工夫の日々を綴ったもの。いわゆる「持っている」と言われる人の言動や特性がすごくよくわかります。
この「妻」の人は言語能力(否コミュニケーション能力)がめちゃめちゃ高い人で、情報収集能力も高い。こだわりの強さが出ている。……これが出た時点で「ああこの本、そういうことなんだ」と思ったら、最後の種明かしはやっぱりそうでしたか。
人の気持ちを読み取ることができない「妻」の人が、夫の気持ちや、自分の言動による周りの反応をどのように考えて綴ったのかなあと考えると、並々ならぬ努力があっただろうと思いました。
接し方さえ工夫すればそれなりに上手く生きていけるけれど、みんながみんな、そうやって付き合ってくれるというとそうではないから、生きることはやっぱり難しいよなあ……。
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