読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
美術館に保管されていたオーメダルの封印が解かれたために、800年の眠りから目覚めた怪人グリードたちが街へ逃亡した。警備員として雇用されていた火野映司は、偶然落ちていたメダルを給料と思い、それを拾って持ち帰る。だがそこへ腕だけの怪物アンクが現れ「俺のメダルを返せ」と言ってきた。
メダルで変身する仮面ライダー。世界中を放浪する独特の包容力を持つ主人公・火野映司と、欲望に執着し人間のあり方を理解できない怪人のアンクのコンビが、人や自身の欲望と向き合うストーリー。
この映司とアンクの関係が、ラストに向けてもうはらはらどきどき、最後には涙で……。欲望=夢や願いなんですが、望みを自覚できておらず常に自己犠牲的な映司と欲望を手放せないアンクという二人が、ラストに向けて持っていなかったものを手に入れるという素晴らしい展開。人でないものが人のようにありたいと願い、周りに感化され、自らの行動に満足して消えることを決めるなんて、涙なくしては見られない最終回……。リアタイ勢の阿鼻叫喚が想像されてたまりませんでした。
最後まで見るとアンクが愛おしくてたまらなくなる。映画ではちょろっと出たりしているんですよね。見に行ったときはぴんときていなかったけれどもう一度見て「アンクー!」って叫びたい。
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