読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
売れない漫画家の藤沼悟には特殊能力がある。「再上演(リバイバル)」と呼んでいるそれは、本人の意思に関係なく発動し、意識をそのままに過去に戻ってそこから起こる悲劇を回避させるというタイムリープ能力だ。だが悟はその力の意味を見出せないまま、アルバイトで食いつなぐ日々だった。しかし母親が殺害されたことで、能力が発動。かつて遭遇した自動連続誘拐殺人事件が原因だと気付いた悟は、これから起こる事件を防ぐために飛び回る。
原作は未読。アニメ、最初はどうかなあと思っていたんですが後半になればなるほど面白くなってきて、最後はうわあああっとなりました。
少年の身体に、未来からやってきた自分の意識が入っている。これから何が起こるのか知っているだけにその行動は奇異に映るも、仲間たちの協力を得て、被害児童を守ることに成功。しかし密かに行われる犯人との攻防が、もうはらはらどきどきで。明らかになった犯人の気持ち悪さも、誰が犯人なのかわからない状況では刺激的でした。
後半の展開はご都合主義的なんですが、やり直したからこそ得られた未来がちゃんと悟に報いる形でやってきたんだと思うと、胸がじいんとする。売れっ子漫画家になっている部分は、無力感に打ちひしがれた悟ではなくなったという証のように思えたし、最後に再会した彼女には涙腺決壊でした。面白かったです。
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