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名門音楽学校に通うドラマーのニーマンは、鬼教師として有名なフレッチャーのバンドに参加することになる。だが厳しすぎるレッスンや罵声を浴びせられ、何度も心を折られるニーマンは、少しずつ自分を失い壊れていく。それでもドラマーであり続けようとするニーマンだが、ある日演奏会の直前に事故に遭い……。

完全に、パワハラとモラハラ……。フレッチャーの罵声に心臓がきゅっとなりました。怖い……痛い……泣きそう……。
そういう暴力を浴びせられると、心がどんどん麻痺して、こんなの大丈夫ってなっていくんですよね。はたから見るとおかしいのに、これが正しい、自分は上に行けているっていう実感に取り憑かれる。多分自分にとって何が一番大事なのか見失っているから。
けれどその後ドラムをやめて抜け殻のようになったニーマンに、なんとも言い難い気持ちになる。そこでさらに求められているという喜びが、もう痛くて痛くて……。フレッチャーの今までの態度の理由を説明されて、自分のバンドのドラムに誘われても、都合が良すぎないかと思って。でも嬉しい部分があるんだろうなという気持ちもわかってしまって……。
でもそこで最後のあれですよ。ひええええええって悲鳴を上げてしまった。胸がえぐられた……。あんな大観衆の前で丁寧に心を折られるなんて思ってもいなかった。そしてその直後のニーマンの復活も。
最後の最後、やっと手が届いた! っていう気持ちもあり、いやでもこれだいぶとおかしいよ……っていう気持ちもあり。
すごくいい映画だとは思うんですが、心を投げ出してまで手に入れようとするそれは本当にあなたを生かすのだろうか、という疑問が浮かび、腑に落ちないところが残る視聴でした。
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Author:月子
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