読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ジリオンは14歳の魔女見習い。山深いソーントーンの館から、はじめて下界に下りてきた旅の途中、剣の形をした貴重な魔法石サイトシリンを、青狼の毛皮をまとった男に奪われてしまう。石の行方を追って、ジリオンの孤独な旅がはじまった——。白馬の王子、青い狼、ねじれた城、邪悪な魔王etc.を配してみずみずしいタッチで贈る、著者初の本格異世界冒険ファンタジー・シリーズ第一弾。(裏表紙より)
ソーントーンの魔女は雪の季節には山に帰る。下界に残っている魔女は災いを呼ぶものとして忌避される。そんな中、魔女の石であるサイトシリンを奪われてしまったジリアンは、石を取り戻す旅に出る。
一方、石を奪った男はとある王国の王子ユルスュール。滅んだ国の王女グウェンドリンと彼女にまつわる因縁を断ち切るため、旅に出ていた。
そんなふたりの物語が交差する、その始まりのお話。
とてもしっかりした印象のファンタジーで、本来ならユーリのお話がメインであるところを、ジリアンの物語がかぶさっているのがとても面白いなあ。本格ファンタジーならユーリで、少女向けならジリアンが主人公なんだろうけれど、このふたりがどこにたどり着くのか楽しみだ。
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