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翠玉姫演義 ―宝珠の海の花嫁― (富士見L文庫)
 豪商の家に生まれ、天性の商才を持ちながらも、側室の娘ということで疎まれていた香月。
 取引先の当主(80歳)に売られたも同然の政略結婚を決められた彼女だったが、その輿入れの道中、悪党集団に攫われてしまう!
 頭目である烈英の前に連れられ、すっかり人生を諦めつつあった香月だが、目の前で繰り広げられる悪党どものどんぶり会計に、つい口出しをしてしまったことから、事態は思わぬ方向に進み……。
 ソロバン片手に悪党を更生!? 実家に見捨てられた令嬢の逆転劇はここから始まる——!

冒頭3ページ目に誤字があってずっこける。「神」じゃなく「袖」ですよね多分……。
トントン拍子に進んでさっくり読める、中華風ファンタジー。上記の内容紹介はだいぶと盛っているなあという感じがします。というのは、一文が短くて話がさくさく進んでいくからで、香月以外のキャラクターを味わう暇があんまりないんですよね……。
しかし恋なんてお呼びじゃないという感じで、生きるために稼ぐわよ、というたくましい香月はとても賢くて素敵な主人公。結局極南公に封じられたのは香月なのか列英なのか。謎がちょっぴり残っているのも味わいでした。
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Author:月子
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