読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ニューヨークの下町で靴修理店を営むマックスは、老いた母親と二人暮らし。うだつの上がらない中年男のまま、恋人もおらず、単調な毎日を過ごしていた。ある日代々受け継がれてきた旧式ミシンで靴を修理し、試し履きをしたところ、鏡に映っていたのはその靴の持ち主。魔法のミシンで修理した靴を履けば、その靴の持ち主になれるのだった。マックスはその魔法を使って楽しい毎日を過ごし始めるが……。
現代ものなのにきっちりファンタジーの構成で(魔法がらみでおいしい思いをする→やばい事件に巻き込まれる→その能力を使って人助けをする)とても面白かったです。魔法による悲喜こもごも、コメディとシリアス、善と悪みたいなものがうまく対比されていて飽きなかったなあ。しかしニューヨークの下町という舞台設定だからか、絵柄が地味なのがまた面白い笑
女性が本格的に登場するのが中盤以降からなのですが、ここからまたちょっと色が変わって面白くなったなあ。
ラストで真相が明かされて、最後に先祖代々の秘密を明かされたシーンは、主人公の年齢はちょっと上だけれども正しく父親から子へ受け継がれていくものが存在するファンタジーでした。いい話だった。
PR