読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
大学の卒業式、真面目なエマと自由奔放なデクスターは、その日初めて会ったにも関わらず一夜を共に……しかけたが、何もないまま友人関係を続けていくことになる。エマはそれから恋心を隠し続け、毎年7月15日、エマとデクスターは、ひとりのときもふたりのときも、それぞれの人生を生きていた。
お互いに惹かれ合うものがありながらも、決定的な選択ができない男女が、それぞれに生きながらやがてひとつの答えにたどり着く。ラスト近くなって思わず「嘘だー!!!!」と叫んでしまったよ……ひどいよ……そんなのってないよ……。
とにかくラスト近くなったときの急展開(恋愛ものだとよくあるやつ……)に「嘘だ!!」「ひどい!!」と叫びましたが、23年間の7月15日の物語として、時間の流れが映像から感じ取れてとても面白かったです。精神的に未熟で恋人と別れたり、仕事がうまくいなかったり。貧乏生活をしていたけれど、ある程度の大人になったらそこそこのお家に住んでいることが「へー」と感心した風景でした。この国のサクセスストーリーってこういう風なのが一般的なのかー。
同じ速度で生きられるわけではないけれど、同じ歩幅で進むことができるその瞬間を愛おしみたい。ラストに先へと去っていく過去のエマが印象的で、それを見送るデクスターが切なくもあり愛おしくもありました。
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