読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
牧場を持っていると嘘をついたのび太は、証拠を見せろとジャイアンたちに迫られ、ドラえもんに泣きつく。ドラえもんが持っていた福引のはずれ券が小惑星がもらえるものだと知ったのび太は一縷の望みをかけて牧場を作ることのできる星を探すが、どれもこれも小さなクズ星ばかり。危うく嘘がばれるところでたどり着いた星は、なんと自然豊かな場所だった。のび太たちはこの星でひみつ道具の「生命のねじ」でおもちゃたちに命を与え、「ねじ巻き都市」を作ることにするが……。
どこかの星に作ったおもちゃたちの都市。のび太たち人間と、熊虎のような悪い大人という異分子が入り込みながら、星の行末が決まる……という、製作者の思いがそこここに散りばめられているような作品だなあと思いました。映画ドラえもんシリーズは大人が子どもに伝えるもの、世相を反映させた話が多いけれど、これは教育というより思いのバトンを繋ぐ話だったな。
熊虎のコピーの一人が気弱で心優しい、っていうのがなんともいいなあ。どんな凶悪な人間でもひとかけらの良心、道を踏み外さなければ善良であっただろう欠片があるんだという願いが感じられるように思いました。
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