読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
クラスメイトは六年間一緒。刺激のない田舎に住む小学生のセンリだが、気になることは山積みだ。身体の弱い妹への戸惑い。いじめられっ子への苛立ちと後ろめたさ。好きな男の子の話題で盛り上がる女子の輪に入れない自分。そして悔しさの中、初めて自覚した恋心——。子どもだって単純じゃない。思春期の入口に至る少女の成長過程を繊細にすくいあげた、懐かしく胸の痛みを誘う物語。(裏表紙より)
小学生には小学生の悩みがある。
全部が全部、まったく同じ状況にあったわけではないけれど、ひとつひとつの出来事を細かくしていくと、全部、私たちが歩んできた小学生時代に本当にあったことばかりだ。親戚が来る夏、嫌われ者のクラスメート、一人で歯医者に行けないと駄々をこねたり、自分のことを可愛いと思っている女の子がいたり、鏡を覗くことを覚えたり。
櫛を通す話はなー、なんかすごーく懐かしくて、泣きたいような気持ちになった。私は低学年の頃、男の子とばっかり遊んでいる子だったので、髪の毛をとくとか寝癖を直すとかいう習慣がなくって、鏡をのぞくのが大嫌いだった。今でも鏡は苦手だ。
なので、読んでいるうちに、とても、懐かしいにおいをずっとまとっていたと思う。
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