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ロードムービー
些細なことがきっかけでいじめられるようになったトシちゃんとワタルの逃避行「ロードムービー」彼と塾の問題児の少女の「道の先」ヒロとみーちゃんが冬の冷たい校舎に至るまでの一幕「雪の降る道」。『冷たい校舎のときは止まる』から生まれた短編集。

表題作「ロードムービー」が、辻村さんらしいトリックでとても面白かった。いじめの結果がそういうものになったのも、素晴らしくかっこよかった。直前まで冷たい校舎を読んでいたので、トシちゃんが誰の子どもかと考えたり、タカノのおじさんと、綺麗なおねえさんににやっとしたり。結末でようやくお前らは! となったり。とてもおいしゅうございました。
「道の先」は冷たい校舎で最初に消えた彼の話。若干彼女も出てきます。大人になった彼がどんな風に希望を指し示すのかという話だったのかなと。多分、冷たい校舎での出来事と、彼女の存在がなければだめだっただろうなあという、彼の成長ぶりが分かる話でした。
「雪の降る道」は幼い二人と兄ちゃんの話。みーちゃんは相変わらず人の痛みに一生懸命で、意外にもヒロがわがままというか自分勝手なのがびっくりしました。冷たい校舎の方では大人しい印象だったので。でもわがままも仕方がなかったのかな、と思う背景があるので、きっとこれをきっかけに、ヒロはみーちゃんを大切に思うようになったんだなと考えると、正直にやにやします。
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