読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
若だんなの目から光りが消えた。突然目の見えなくなった若だんなをなんとかしようと、妖たちがあちこちへ動き回る。きっかけは、若だんなが12歳の時の事件。それは、神たるお人の仕業らしく。
いつもの短編集かと思ったら、短編を繋げた長編。繋がってる感があって楽しかった!
「けじあり」がちょっとホラーで面白かった。女性問題なのに仁吉じゃなくて佐助かーとか。
「鬼はそいつらなのよ。あたしじゃない。あたしじゃない。あたしを嫌わないで。どうして分かってくれないの!」
いつもタイトルがシンプルでよく分からない言葉が使われているので、これはどういう意味なんだろう? と考えるのが楽しかったりしました。
一番好きだったのは「物語のつづき」。この騒動の原因たる生目様の問答がとても面白い。桃太郎と浦島太郎と、神様と娘の恋物語の続きは? と問答をするお話。童話(民話)キタコレ! とか思ってた。ラストの締め方には「あああ……」となってしまった。若だんながいずれ直面する問題がある。そろそろそういう方面の問題を……と思うところもあるけれど、相変わらずあったかいシリーズだなと思います。
「神は人に、時に、置き去りにされる」
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