読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
期末試験を終えたデクは、オールマイトとともに巨大人口移動都市I・アイランドを訪れた。世界中の研究者たちがが集い、オールマイトの旧知デヴィッドとその娘メリッサと知り合うデク。無個性であるメリッサと親しくなり、続々と集うクラスメートたちと楽しい時間を過ごすはずが、パーティ会場がヴィランに占拠され……。
ヒロアカ映画第1作目。幕間めいたお話で、雄英メンバーは全員登場とはいきませんが、やっぱり力を合わせてヴィランに立ち向かう展開は胸熱。仲間がいるからこそ事件を解決に導くことができる、いい青春モノでもあるなあと思います。
しかしなんだか最近オールマイトの若りし頃の姿を見るとめちゃくちゃ胸が苦しくなる。彼の気持ちとそれに賛同した人々がいることがわかるから……。
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その夫婦の仲は完全に冷え切っており、どうにも噛み合わず険悪だった。葬儀を終えて帰宅するはずが、車がエンスト。早く帰りたいと山に分け入ったところ、山登り(遭難?)が二人の本音をあぶり出じ、なんだか奇妙な展開になっていく。果たして二人は無事に帰ることができるのか。
三谷幸喜作品。「大空港2013」より前の作品で、こちらもワンカット・ワンシーンドラマ。ひたすら夫婦が喋り、途中で第三者が現れたりなどもするのですが、よく喋り続けられるなという部分にとても感心しました。山道を歩き、妻と夫それぞれの違いが露見しつつも、ひたすら喋る。撮影、大変だったろうなあ。
ただ登場人物が少なく、二人に焦点が当たるだけなので途中で少しだれた気がしました。「大空港2013」が結構密だっただけに、さりげないシーンの積み重ねが少し見ていて疲れたかもしれません。
腐女子JK・朱葉(神絵師)もついに高校3年生に進級! イケメン生物教師としてのオンの顔と、残念なオタクのオフの顔を持つ担任の腐男子先生・桐生(信者)との関係にモヤモヤしつつ進路相談(三者面談)をすると、まさかの反応が……!? 受験に向け、同人活動休止にゲームも漫画もアニメも自制!我慢の先にある二人の未来は……??
「オタクの予定は半年先まで決まり続けるからな」共感しすぎるオタクラブコメ、堂々完結!!!!!(裏表紙より)
神と信者、教師と生徒、そして……? な二人のラブコメ。3巻完結。
この「わかる」感がたまらなく嬉しくて、切なくて、めちゃくちゃ面白かったです。学校あるいは職場という環境で日々を営みつつ、自然と好きなもの(オタクをする)を愛し。まるっと「俺たちの日常」なのですが、だからこそ朱葉と桐生のオタクとリアルの狭間のもだもだ感がラブコメとしてすごく面白くて、二人の未来をずっと「幸せになれー!!」と祈って読んでいました。
祈りすぎて本家(小説家になろう)の番外編を読んだんですがにやにやが止まらないです。楽しそうで何より! 本当に、よかった!!!!!
新人外交官の秋穂は同僚の木内たちと協力して、誘拐された蓮子の行方を追っていた。そんななか、七海幇当主の三男である月龍の屋敷が突然襲撃される。その捜査の過程で秋穂は蓮子に繋がる手がかりを得たものの、救出を目前にして彼女を保護しそこなってしまう。
事態が急展開を迎えたとき、秋穂が思い出したのは「知りたいことがあるなら、ひとりで私に会いに来てください」という、七海幇幹部の立花の台詞だった——。
この出会いは地獄への道か、悦楽への階段か。香港が舞台のラブ・サスペンス、緊迫の下巻!(裏表紙より)
面白かった!! どうなるんだろうとハラハラしました。終盤のアクション映画ばりの派手なシーンがめちゃくちゃ面白かった。そして最後に甘やかすみたいに秋穂と立花のひりつくような、でも甘いやりとりがあって「うわあああああ好きいいいいいいいい」と悶えて読了しました。続きが気になって作者様のサイトを見に行って、続編をちらっと読んで「もう……好き……」となったので続きをできれば本で読みたい。イラストがついててほしい。
後半になるまで立花はとことん恐ろしい男なのですが、一度デレると秋穂だけにはめちゃくちゃ甘いという最高の男でした。彼がどんどん秋穂にずぶずぶになっていくところが見たい。秋穂が彼に落ちてぐちゃぐちゃになるところが見たい。
香港赴任中の新人外交官である秋穂は、誘拐された邦人家族から相談を受ける。黒幕は香港最大の黒道組織、七海幇。けれど、彼らが犯人だという証拠が足りない。
歯がゆく思うなか、秋穂はひとつの出会いを果たす。政治家をアテンドして訪れたカジノを支配する七海幇幹部の男、立花。秋穂は政治家と上司を盾に脅され、買収をしかけられる。それをはねのけたことで立花に執着されて——?
清廉潔白な秋穂と外道の立花が出会い、すべてが始まる。混沌の色濃く残る香港で繰り広げられる、絶望と再生のラブ・サスペンス。(裏表紙より)
オンライン小説時代にお名前だけは存じあげていた作品、この度書籍化ということで気になって読んでみました。おおおお、面白ー!?
ノワールというのか、犯罪と社会の闇にずぶずぶに飲まれている人たちの日常、私たちにとっての非日常が物語になっている。人間の尊厳とはという部分もそうだけれど、秋穂、梨玲、蓮子がそれぞれに女性として踏みにじられ軽んじられているところを描いているのが胸糞で、抗おうとしているのが胸熱。
下巻はどうなるんだろう。楽しみ。
第三王子ジルベルトと婚約した、人のオーラが見える貧乏伯爵家の令嬢リナ。彼女はジルベルトが王太子となったことで、王妃教育を受けていたのだけれど……。
えっ! 実家に戻れってどういうことですか!? ダメダメな語学のせいなら、もっと頑張りますから実家に帰さないでってすがりついたのにっ――どうして、ジルは婚前旅行だって言ってニコニコしてるんですか!?
オーラが見える貧乏令嬢と(オーラが)眩しすぎる王子の王宮ラブコメディの続編が、全編書き下ろしで登場!(裏表紙より)
オーラが見える伯爵令嬢と、彼女には光りすぎて眩しい「発光ブツ」な王子様のラブコメ。今回は実家に里帰り、したつもりが隠れ里に行くことになり。
王子様とのラブコメ感は今回すごく薄くなっていて、秘境でどたばたという感じでかなり物足りなかったです。王宮でどうやって過ごすのか、とか、こうやって周りを認めさせる、とかの話の方が私は好きなんだろうなと思いました。
しかしこれだけ大騒ぎの中で最後の方にあったいちゃいちゃシーンはギャップが大きすぎてどきどきしてしまった笑 ジルやるじゃーん、ちゃんと好きなんじゃーんなどと思ってしまったあたり私はもうだめだ。
都で腕利きの料理人として働いていた鈴霞は、ひょんなことから皇太子・圭鷹の正妃に迎えられることになって——!? しかし、圭鷹は妻を愛せない。それどころか、誰のことも……。君王となるために周囲から心を閉ざし、自ら育てた奈落芋だけを口にしている“偏食”皇太子を前に鈴霞は!? 始まりは、偽りだらけの政略結婚だった……。身代わり花嫁の美味なる食譜が謎を解く、中華後宮恋物語。
心解ける……おいしい中華後宮ミステリー!(裏表紙より)
中華で後宮で身代わり花嫁。毒殺未遂もあるよ、犯人はいったい誰かな! という盛りだくさんな内容なのですがとにもかくにも料理が美味しそう! 描写や単語が中華な雰囲気を作っていてすごいなあと感嘆して読みました。
前作の人たちは関わってくるのかなと思って読み進めていたら、出てきたんですけれども悲しい事情が明らかになったり、それがこの巻で結構重要なことだったりなどして、やっぱり後宮や皇帝の近くではすべて幸せに終わるなんてことはないんだな、と悲しく思いました。けれどそのリアルさがこの作品の面白みでもあるんだろうな。
第一次世界大戦後、好景気が続くアメリカ。ニューヨークのダウンタウンに、母の突然の死によって孤児になった少女がいた。名前はセリア・テルフォード。しかし、祖父が実は大金持ちの貴族だと判明したおかげで、莫大な遺産をそっくり受け継ぐことに! イギリスへ渡り、とってつけたようなお嬢様ぶりもなんとかサマになってきた(?)16歳のセリアの悩みは、次々と舞い込む結婚話で…?(Amazonより)
素晴らしい、コバルト文庫らしい作品。アメリカ娘がイギリスに渡り、当主となりながら彼女らしく暮らしていくお話。変わりゆく時代を感じるのは少女小説のロマンだよなあ。
まったく貴族らしくないセリアのことをやっかんだり哀れんだり羨んだりする大人たち。そんな視線に気付いているものの、十六歳の女の子らしく毅然として自分を失わないセリア。ちょっと揺らぐことはあるけれど、彼女の芯の部分が光る言動がたくさんあって、読んでいてわくわくしました。
ロドニーとの恋はどうなるんだろうなー。
羽田着の飛行機が天候不順のため松本空港に着陸した。グランドスタッフの大河内はとある乗客と関わることになった。その田野倉一家、全員が訳ありの非常に面倒な人たちで、次から次へと明らかになる真実に大河内は巻き込まれていくことになり……。
ワンシーン・ワンカットドラマ。実は初めて見るタイプの映像だったのでおおー! と思いました。すごくいいですね。人に迫っている感じがする。
めんどくさい人たちの事情が絡み合いつつもオチにたどり着くまでのストーリーはお見事。安心安定の三谷幸喜という感じでした。何見ても面白いんだよなあすごいなあ。
いやでも最後の上司はないわー!笑 だれでもええんかい!!! って全力で叫ぶよね。面白かった。
とある炭鉱町で復活したバレンタインパーティ。だがそれが途絶えたのは、二十年前のその夜に炭鉱火災が発生し、唯一の生存者が原因を作った関係者を殺害した事件が起こったからだった。久しぶりのパーティに浮かれさわぐ若者たちだが、事件を彷彿とさせる警告とともに次々に殺人事件が発生する。
時代を感じるホラー映画。
自分勝手な若者の言動が次々に事件を発生される感じ、ベタベタで見ていると楽しいです。ちょっと無理矢理感のある結末も含め。これを作った人たちの若者観が社会的な空気だったんだろうなと思ったりなどする。
しかしすべての原因となった事件、二十年経っても犯人がこう、都市伝説的に語られているのは面白いな。あいつが戻ってくるぞっていうのが地域的な脅し文句になっている感じというか。