読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

理想のお風呂を作りたい――風呂をめぐるOL物語! 天天コーポレーション研究所の受付嬢、砂川ゆいみは風呂が大好き。銭湯で失恋の痛手を癒しているときに、入浴剤開発員の鏡美月と知り合ったことから、モニターに抜擢される。美月は営業部の円城格馬とともに、バスタオルと水着に身を包み、今日も理想の風呂を目指して研究に励む。ゆいみ、美月、格馬ははたして理想のお湯を作れるのか!? 本邦初!? OL風呂小説!(Amazonより)
『これは経費で落ちません!』の前日譚。受付のゆいみと、入浴剤開発室の美月を主役に、風呂と入浴剤と恋についてのどたばた劇。淡々とした文章なのに美月と格馬がだいぶとずれていてここだけギャグっぽくて笑ってしまった。なんだこのとことんずれた二人は。大丈夫か!笑
経費で気になっていたゆいみや美月の人となりがわかって楽しかった。ゆいみ、思っていた以上にいい子だったなー。
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京都は左京区、哲学の道にほど近い公園で。何かと不幸な体質の野崎芹は、やむなき事情で住処をなくして途方に暮れていた。そんな彼女に手を差し伸べたのは、通りすがりの陰陽師・北御門皇臥。なんと彼の式神が視えた芹を、嫁に迎えたいということで……!?
破格の条件につられ仮嫁契約を交わす芹。ところが皇臥は式神以外の能力がない、ぼんくら陰陽師だった! 怪奇事件にも逃げ腰で、悠々自適の生活のはずが家計がピンチ。ここに芹はプロの嫁として、立ち上がることを決意するのだった——退魔お仕事嫁物語、開幕!(裏表紙より)
仮初めの結婚と陰陽師。陰陽師はあんまり術者らしくないのですが、式神たちがとにかく可愛いあるいはかっこいい。あと人間は怖いけれど強いなと芹を見て感じました。
芹と皇臥のやりとりがすごく自然で心地よくて、微笑ましい。距離を縮めるやりとりってぎこちなさが出てしまいがちなのに、すごく日常の会話っぽく駆け引きしているように感じられて面白かった。ちょっと踏み込んだ台詞を口にしたときの気取った感じとか緊張感がすごくリアルで、この二人が進展していくのをもっと見たいと思いました。
アメリカにいる前世の記憶を持つ子どもたちを取材したドキュメンタリー。
かなり信憑性の高い内容を語る子もいれば、かなり想像で補っているようなという子もいる。本当なのかなと考えるのは野暮なんでしょうが、記憶の不思議や転生の存在を考えさせられて、面白いドキュメンタリーだったと思います。
ただ強烈な記憶に苦しめられている(それが転生が原因にしろ、記憶に残らないような年頃の刷り込みにしろ)のは、なんとかしてあげたいなあという気持ち。創作における転生者たちはこういうのを乗り越えてこられたのかな。
かなり信憑性の高い内容を語る子もいれば、かなり想像で補っているようなという子もいる。本当なのかなと考えるのは野暮なんでしょうが、記憶の不思議や転生の存在を考えさせられて、面白いドキュメンタリーだったと思います。
ただ強烈な記憶に苦しめられている(それが転生が原因にしろ、記憶に残らないような年頃の刷り込みにしろ)のは、なんとかしてあげたいなあという気持ち。創作における転生者たちはこういうのを乗り越えてこられたのかな。
![サクラダリセット 後篇 [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/51vCGItLWuL._SL160_.jpg)
咲良田を守る二代目の魔女が現れた。取り戻した相麻菫の存在は、咲良田を大きく変える事件へと発展していく。浅井ケイと春埼美空は管理局員の浦地正宗らに追われ、駆け引きを迫られる。咲良田から能力は失われるのか、それとも。
管理局との対決。繋いできた絆が力となる展開は熱い。咲良田という場所だからというのもあるし、この年頃だからできることのような気もして、眩しくて苦しいな。そのまっすぐさは大人になっても曲がらないでいてほしいとすごく思う。
浦地さんは突飛でだいぶ振り切れたキャラクターになっていてかなりびっくりしたんですが、この作品は全体的に静かに喋るところが多いので、こういう人物の方がアクセントになって飽きないか。
こうなったら原作を読みたくなってきたので機会があったら読んでみようと思います。
![サクラダリセット 前篇 [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/510I+7MAVUL._SL160_.jpg)
能力者が存在する不思議な街・咲良田。浅井ケイと春埼美空はとあるクラブに所属し、能力を使って活動している。そんな二人には共通する傷があった。春埼の能力、最大三日分世界を巻き戻すことができる「リセット」によって友人・相麻菫を亡くしたこと。見聞きしたものを完全に記憶する「記憶保持」の能力を持つケイは何があったのかをすべて覚えていることだ。そんな二人は咲良田を変えようとする事件に巻き込まれ……。
アニメを視聴済み。原作は未読。
前篇は相麻菫を取り戻すまでの話。原作の中身がどんなものかわからないのでアニメ基準になるのですが、ちょっと改変しつつもほとんど変わらないストーリーだった気がします。相麻菫が実写でも実に「相麻菫」っぽくて感心しました。独特の声と台詞回しがとても。
前篇はまだ青春の延長線上にあるような話なんだけれど、ケイの駆け引きがだいぶと心臓に悪い。美空に対する絶対的な信頼が怖いような。でもケイの気持ちを知っているとむずがゆいような。

「モンスタークレーマー」たちが辿る運命とは!? 結婚相談所で「仲人」として頑張る冴。だが自分のことを客観視できないお客様のなんと多いことか……。もう駄目かもしれない、と冴が追い込まれた事件とは? コールセンターでベテランの久美子は、最近仕事の調子がいい。理由には心当たりが…? 夢を諦めきれず、迷惑客が多い深夜コンビニでバイトを続ける佳奈の前に現れたのは…? ちょっとブラックなお仕事小説集。(Amazonより)
毒舌な私は毒を吐かないよう気をつけながら結婚相談所で働いている。ある日困った利用者の男性と関わることになり……。「うさぎと蜘蛛」
とあるクレーム客の言い分を聞く「コールセンター」
コンビニで働く私は迷惑客に悩まされていたが、ある日縁切り神社でお参りしたところ、自分にしか見えない不思議な人物が現れるようになり……「神さま気どりの客はどこかでそっと死んでください」
前回の『今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います』に比べて、だいぶとホラー要素は薄め。どちらかというと迷惑なお客をどのようにして懲らしめるか(神様の力を借りて)という話だったでしょうか。いやでも「うさぎと蜘蛛」の、結婚できない男性の言動の描写はお見事としか言いようがなかった。こういう感じだから結婚できないんだよな……女性の方もな……。

三度の飯より風呂を愛する平凡OLの泉。今日もバスタイムを楽しんでいたら、浴室の窓がなぜか異世界に繋がってしまった!? 窓の外に現れたのは、荒野で遭難中という男。乞われるままに水を一杯あげると、男はお礼にと耳飾りを渡し、行ってしまった。今のは何?? と混乱する泉をよそに、その後もたびたび窓の外には摩訶不思議な人々が現れる。頼まれるまま物々交換を繰り返すうち、泉は彼らと深く関わることになり——? ちょっと不思議な湯けむりファンタジー。文庫だけの書き下ろし番外編も収録!(裏表紙より)
OLの泉が風呂に入っていると、窓が異世界に繋がるようになってしまった。しかし外に出て、窓が閉まると、その接続は途切れるらしい。そんなわけで、泉は異世界に関わりはするものの風呂場から出ることはない、という独特の異世界召喚ファンタジー。面白かったです!
わらしべ長者的に、というか、最初に水のお礼として受け取った耳飾りを、必要としている人に渡して、そのお礼を受け取って、次にそれを必要としているように渡して……という伝言役、メッセンジャーみたいな役割。接続先が持っているものを必要としている人という法則性があるので、物語の展開は都合がいいんですが、実はとある秘密が明らかになるラスト、なるほどなーと唸りました。

刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており……。(「(けものへん)(ケモノ)」)。同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが……(「悪意の顔」)。心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚愕必至の衝撃作! 解説・京極夏彦(裏表紙より)
私が友人を殺したのを鈴虫が見ていた。その犯行が明らかになり……「鈴虫」。
刑務所で作られた椅子に掘られた謎のメモを発見した青年は、何故それが残されたのかを調べ、事件の真相に行き着く「(けものへんでケモノと読みます)(ケモノ)」。
祭りの夜、自らの犯行を回想する「よいぎつね」。
作家のもとに泥棒が謝罪に来る。なんでも貯金箱を盗んだという。心当たりがあった作家は友人を訪ねるが……「箱詰めの文字」。
彼女と彼の幸せな日常を綴る記録は、とある秘密を隠していて……「冬の鬼」。
同級生の一人からいじめのターゲットにされている小学生。ある日その中になんでも閉じ込めることができるというキャンバスを持つ女性と出会い、消してほしいものを願う「悪意の顔」。
全編後味の悪い短編集。誰かが死んだり、殺したり、奪ったりなど、人の持つ悪意すなわち鬼が描かれる。みんなどこか壊れていてぞっとしました。悪意だらけだ。
すべての話に烏と「S」という人物が出て来るのがすごーくいや。Sというのはすべて違う人なんだけれど、共通して「S」の仮称が使われているのがすごく不吉で気持ち悪い(褒めています)。

『JKハルは異世界で娼婦になった』本篇後も、ハルたちの異世界ライフは続いていた――転送前の出来事を千葉視点から綴った前日譚「いつかヒーローみたいに君のこと救いたかった」、娼館に下着泥棒現る!? 「夜想の青猫亭殺人事件」、最強の冒険者の仲間イーゴとシスター・キヨリの物語「泥河は低く流れて」、ハルのその後とルぺの選択を描く「mom」等を収録。JKハルのキャラクターに再会できる、待望のシリーズ短篇集。(裏表紙より)
続きを早くくれえええええええええ!!!!!!!
世界が変わった、みたいだ、という感慨でほろりと来ていたら、すんごい爆弾を落とされてちょっと、ちょっと何、ハル、何やったの!? いややったんだろうけど!!
魔王の城に乗り込んだハルたちが何を果たして、周りはどうしたのかっていう話も気になるし、続き読みたい。めっちゃ読みたい。
この短編集を読んで、いろいろと登場人物たちの印象が変わりました。特に千葉、彼はただの当て馬的な偽勇者で、正直邪魔だなーというか、道化だよなって見方をしていたんですが、もしかしたら勇者っていうのは男女揃ってないとだめなのかもなと千葉視点の話を読んで思ったりなどして。いやでもやっぱり千葉はだいぶと勘違い男だけど。
はあ、面白かった。短編一本読みたびに「はあ……面白……!」とため息をついてしまった。苦手じゃなければおすすめしたいけど、だいぶとネタがあれでそれなので……今回は最後の「続・いつかヒーローみたいに君のこと救いたかった」に登場するとある動物の名前がな……最後の最後でど下品でぶっ飛んでしまった(と言いつつ半笑いで読みました)。