読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
文四郎は幼馴染と剣道に打ち込みながら、隣家の娘ふくに淡い恋心を抱いていた。しかし主家の権力争いに父親が巻き込まれ、家は落ちぶれ、文四郎は罪人の子と蔑まれるようになり、ふくもまた藩主の元へ奉公に出ることとなり離れ離れとなる。成長した文四郎はひとかどの剣士になったが、その頃、再びお家騒動が起こり……。
藤沢周平の小説が原作。原作は未読ですが読みたいなあと思わせる美しい、風情のある作品でした。
正しい人であった父が無残にも切腹させられ、家が没落し、罪人の子と蔑まれながらも、剣の道に打ち込んで周囲からも認められる剣士となる。この設定だけでロマンだ。ちょっと鬱屈した感じがありつつも、剣が作ったまっすぐな芯があるように見えるから役者さんはすごいなあ。
そして多分みんなこの、叶わぬ恋とその行方が好きなんだよな。私も好きだよ……。二人きりになれてようやく、もう二度と結ばれない思いを確かめ合うラストシーン、情緒に溢れていました。
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