読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
亀の姿を持つミュータント・ニンジャ・タートルズは、宿敵シュレッダーが脱獄し、ストックマン博士らと協定を組んでニューヨークを再び混乱に陥れようとしていることを察知する。街を守るために戦う彼らだったが、世界征服を企む悪の帝王が異次元より襲来。果たしてタートルズは世界を守れるのか?
あんまり何も考えずに見ていたら、前作があることを知る。
子どもの頃はアニメをかぶりつきで見ていた覚えがありますが、これは映画のリブート版。
ティーンエイジの四兄弟が、言い争い、諍い合いながらも、チームとして世界を守る。ここに彼らに協力したり、利用したりとアシストする人間側の仲間がいたり、ニューヨークの治安を守る警察側や、人間とミュータントの差別などが絡んで、最後もなかなか派手でおおーと思いました。四兄弟のキャラ付けが面白くて好きだったなあ。
長身をコンプレックスにしていた女子大生の香蓮は、友人の勧めでVRMMORPGで理想の姿となれるのではないかと考え、試行錯誤の末に「ガンゲイル・オンライン」に辿り着く。小柄な少女の姿にレンという名でプレイを始めるが、そのうちチーム戦イベント、スクワット・ジャムの開催をきっかけに、人の命を守る戦いに身を投じていく。
SAO番外編。SAO本編は、原作1巻と無印のみ履修。
架空世界で理想の自分となってゲームを楽しむことから、鬱屈した思いを抱えてそれをゲームで発散している人の心の闇なんかもちょっとわかる、可愛らしくも熱い、たいへん滾るストーリーでした。最終的に百合になるのは完全に性癖……って感じで笑っちゃいましたが。
しかしSAOの世界は、リアルとゲームの境界がだいぶと薄いなあ。あっさりリアルの人と会えてしまうの、すごく未来的な世界って感じがする。
山の上にあるオーバールック・ホテルに、管理人としてやってきた小説家志望のジャック、妻のウェンディ、息子のダニー。だがかつてこのホテルは一家惨殺事件が起こったといういわくつきの物件だった。ダニーは不思議な能力(シャイニング)の持ち主で、様々な超常現象を目の当たりにすることになるが、やがてジャックがこの不思議に飲み込まれていき……。
スティーヴン・キング原作の作品。やっぱり面白いなあ! 考察を読んでますます唸った。
閉ざされた空間でどんどん狂気に飲み込まれていくホラーなのですが、カットやら言動やらがものすごく怖くて面白い。役者さんすごいなあ。あとやっぱり、助けがきた!? と思ったら、ダンッ! って希望が絶たれる感じがめちゃくちゃ好きだ。「ミザリー」のときも思ったけど、そこからまた巻き返そうとするのが熱いんだよなあ。
原作とは全然違っているらしいので、原作も読もう。
聖杯戦争、三つ目の物語。聖杯戦争に参戦することになってしまった衛宮士郎だが、家に手伝いに通っている間桐桜には自分の状況をひた隠しにしていた。だが桜の兄、慎二がライダーを使役していると知ったため、彼女が巻き込まれることを案じた士郎は桜を家に匿うことにする。しかし戦いの最中、不穏な影が出現し……。
三つ目のルート。桜がヒロインの、暗くて重くてエロティックな話の第1章ですね。ひたひたと押し寄せる不穏さが、主題歌と相まってとてもいい。
ルートに共通した冒頭の召喚までの話を、さくっとやってくれたのは上手いなあと思いました。Fateを知っている人しかお呼びじゃないのよという感じですが、ここをやっちゃうとセイバーの方に感情移入しちゃうんですよね。
全ルートを知っていて、Zeroも履修していると、第四次からの流れが改めてわかって面白いなあと思いました。イリヤがセイバーにアインツベルンのことを聞いたのはぐっときたなあ。
未婚のプロ、ジェーン・スーの真骨頂!
理屈より気分を優先する女子メンタリティは、社会的弱者に宿るからこそ輝くもの。社会経験とコズルイ知恵と小金を備えた女たちが「女子! 私たちはずっと女子」と騒ぎ出したら、暴動みたいなものです。(カバーより)
ものすごく頭のいい人が書いた女性向けエッセイだ(小並感)みたいな感想を抱いてしまった。
四十代である著者は、二十代三十代、社会に出て働いていたことや、家族間の関係などを綴るエッセイ。解放されたいという感情にあふれていて、もしかしてまだ解放されていないのだろうかと思いながら読みました。自分を取り巻く状況、自分自身を振り回す感情や、どうしようもない社会を本当に変わらないなと諦めている素振りさえ感じる。すごくわかるんですけど、読み終わった後ちょっともやもやしました。思うように生きればいいんだけど、じゃあ私はどうしようかって考えてしまった。
楽器販売店をクビになり、衝動のまま仙台に向かった惠理は「あやしバイオリン工房」と書かれた看板を見つける。そこには男性店主の他に、伝説の名器ストラディヴァリウスの精が棲んでいた!? 店主以外の人には見えないはずのバイオリンの精・弦城の姿が見える惠理は、成り行きで、工房に持ち込まれる不思議な事件に巻き込まれる羽目に…。心温まるあやかし事件簿。(Amazonより)
誠実であるがゆえに傷ついた女性が、辿り着いたバイオリン工房で、バイオリンの精と店主に出会う。「あやし」という苗字のせいで、楽器にまつわるオカルトを解決する仕事がメインになっている、彰志の工房の従業員になる形で、惠理の新しい日々が始まる。
音楽を愛する人と、心からの弾き手(相棒)を望む楽器の精。お互いがお互いを必要とする優しさが溢れた作品で、じんわりといい作品だなあと思いました。惠理と弦城のことがわかる第3章はよかったなあ。ファンタジックな感動にあふれていた。
第二王女は、女神の使徒である。その真実を隠すため、全く表に出られなかったリーウェは、使徒としての使命を果たすべく身分を隠して騎士団に入団していた。ところが、十六歳の誕生日目前、第二王女を捜し出せたら、王女に求婚できるという、おかしな舞踏会が開かれることに!! 騎士のままでいたいリーウェは、唯一正体を知っている同じ騎士団員のギデオンとともに騎士姿で会場にいることにしたけれど……。なぜか大国の王子様が迫って来て!?
身分を隠した王女様の、騎士団ラブファンタジー(裏表紙より)
女神の使徒として生まれたメリーウェイス王女ことリーウェは、魔導騎士として潜伏中。幼なじみのギデオンに子ども扱いされながらも、戦うことを使命として見出していたけれど、とんでもない舞踏会が催されることをきっかけに、女神と相対する滅びと虚ろの王の侵攻を受けることに。
壮大な物語の始まりのお話のようでありながら、幼馴染への思いを自覚するじれじれなファンタジー。戦いがこの規模でよかったし、虚ろの王の正体が彼でよかったけれど、今後も戦っていかなきゃならないんだろうなあと思うと、リーウェとギデオンの道のりは大変だ……。
この輝きは、愛しき人のために。
大陸東部の穏やかな街、リアフィアット市。
そんな街の片隅に、店員二名の小さな宝石店があった。——『スプートニク宝石店(ジュエリー・スプートニク)』。
従業員のクリューは、どこか言動の幼い、よく笑いよく怒る、栗色の髪の女の子。
一方、店主のスプートニクは、嫌みっぽく口の悪い、そのくせ外見だけは無駄に良い意地悪な青年。
そんなふたりが営む宝石店では、今日も穏やかに、賑やかに時間が過ぎていく。
しかし、クリューにはある不思議な体質があった…
——「宝石を吐きだす」体質。それはふたりだけの秘密。
この体質のせいなのか、ふたりの日常は、ゴロツキやら警察局や魔法少女やら魔女協会やら…
なんだか不思議な出来事に巻き込まれていく…。
宝石に愛された少女の、甘くて淡い、ファンタジーノベル開演。(裏表紙より)
ぽにきゃんBOOKさんは、視力でも試してるの? ってくらい裏の内容紹介が小さくて読みづらい。
それはともかく。
宝石を吐く特殊体質を持つせいでひどい扱いを受けていた過去のあるクリューは、顔だけは無駄にいい意地悪宝石商で細工師のスプートニクの宝石店の従業員。温かで優しい日々を過ごす彼女の周りでは、大小の事件が絶えず……。
ほんわかのんびとしつつも、事件もしっかりあるファンタジーで、とても癒されました。あっさり騙されてしまうクリューの幼さと、ずるい大人の代表みたいなスプートニク、二人の見えない心のつながりがあたたかで愛おしくて。とても可愛い。楽しかった。