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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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高校図書館デイズ: 生徒と司書の本をめぐる語らい (ちくまプリマー新書)
北海道・札幌南高校の図書館。ここを訪れる生徒たちは、本を介して司書の先生に自分のことを語り出す。生徒たちの数だけある、彼らの青春と本にまつわるかけがえのない話。(裏表紙より)

著者の方が、生徒たちの話を本人の語りのようにしてまとめたもの。こういう高校図書館の風景だよ、というものではなく、高校ではこのようにして図書館や本と関わりを持っていたんだという生徒たちの体験談めいた話を収録。
本人の文章じゃないのが不思議なんですが、十代後半の時期をこんな風にして、周りを見たり感じたり過ごしていたのかなと思って少し懐かしくなりました。
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朽ちゆく世界の廃墟
世界各地の廃墟、特に遺産指定されている場所をまとめたもの。
廃墟本って、マンションとか工場跡などの写真が多い気がするのですが、これは自然豊かな場所のものが多くて目新しかったな。船の墓場、自動車の墓場、打ち捨てられた場所が自然に覆われてっていうのはロマンだ。
ルポ コールセンター 過剰サービス労働の現場から
ブラックな仕事だと思われているコールセンター。その実態と諸問題に迫る。

クレームがすごい=ブラックだと思っていたんですが、コールセンターそのものの業務は労働環境がきちんとしているものもあるんですね。しかしほとんどが非正規というのはやはりブラック……。けれどやりがいを感じて続けていく人もいたり、人と当たっていくことで消費者が何を求めているのかがわかって新しい商品開発につながったり、と色々メリットもある。
思いがけず沖縄の問題に触れられていて驚きました。沖縄にコールセンターが多いのか……沖縄って地方をそういう風に扱ってきたのね……となんとも言えない気持ちになりました。
キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~ (バンブーエッセイセレクション)
『母がしんどい』で知られる著者のコミックエッセイ。
毒母によって受けた心の傷は、やっぱり大人になってから影響が出るもので。うーん、わかる。抑圧され続けた結果、こうやって心がちょっと壊れるんだよな……。多分こうした心の状況にある人はたくさんいるんだろうけれど、具体的な解決方法ってまだ誰もわかっていないのか、内に秘めている人がたくさんいる気がする。
宝石姫は微笑まない。 (一迅社文庫アイリス)
ルディーン王国の王族は、石の声を聞き石の花を咲かせることができる——。前国王の血を引くファーラは、追っ手の目を逃れ寒村で身分を隠し暮らしていた。そんなある日、彼女の前に2人の傭兵が現れる。隣国の王子である許婚の元に彼女を送り届ける密命を受けた彼らと、ファーラは旅立つことになるが…。無口な大剣使い・ダリオンとクセのある性格の剣士・セルツァ。孤高の姫君と2人の傭兵が織りなす宝石ラブファンタジー開幕!(裏表紙より)

久しぶりにこういう正統派な恋愛ファンタジーを読んだ気がする、と思ったんですが、2010年の作品なんですね。流行は変わるものだなあ。
王家の生き残りであるファーラは愚鈍な娘として潜伏していたが、ある日二人の傭兵が迎えに来る。ファーラは石の声を聞き、その石が見た過去の光景を見ることができ、さらには鉱物を成長させることのできる「宝石姫」。しかも自分を守ってくれた騎士の薫陶を受けて剣の腕を磨き、強く美しい女性となった。
……そんな完璧な王女であるセラティファーラが、無骨な傭兵ダリオンと、国に送り届けられるまでに恋に落ち、一人の女性となる物語。いやあ、やっぱり身分差の恋っていいなあ。互いに誇り高いからこそ選べない、選んではいけないっていう葛藤が好きだ。
当て馬的になるかと思ったもう一人の傭兵セルツァは、最初から最後まで本当にいい人でした。彼も幸せになってほしいなあ。
シンデレラ伯爵家の靴箱館 偽りの乙女は時をかける (ビーズログ文庫)
シンデレラの末裔・アランと新米靴職人のエデルはついに両思いに。まだ不安は残るものの、仕事に恋にエデルは幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、≪魔術師の靴≫を片方だけ履いた女侯爵が靴店を訪れる! 靴の力で彼女の街・シエルナが幽霊街化してしまったという。真実を見極めるべく、幽霊街に向かう2人だったが……そこで、記憶を失ったあの男と再会し!?
幽霊街で……二人は一線を越える!?(裏表紙より)

第5巻。両思いになり、仕事も順調。魔術師の影はあるけれど、とりあえずは平穏な日々。と思いきや、魔術師の靴を履いた女侯爵と出会い、さらには記憶を失ったセスにも再会。そろそろ終わりに向けて動き出したなあという感じです。
アラン様が残念すぎて残念すぎて……笑 彼がきちんとエデルを口説ける日はくるのだろうか。このままだと接客に影響が出る気がするんですが! しかし「幸せな豚になります」はあきさんの絵も相まって本当にひどかったばくしょう。
猫系男子のススメ
ごくごく普通のOLあきは。そして、気まぐれでわがままで不器用な大学生の翠くん。親の海外転勤をきっかけに、なぜか一つ屋根の下で暮らすことになった2人は、まるで飼い主と猫のような関係。ツンとしたり、甘えてきたり、予測のつかない翠くんにあきはは翻弄されっぱなしで……?
「——で、どこまでだったら猫としてオッケーしてくれるの?」
獲物認定された私と年下飼い猫の、キケンで激甘な同居生活スタート!!(裏表紙より)

Web作品が、受賞に際して改稿されたもの。登場人物の年齢が上がっています。
猫のいる風景、という感じの、ほのぼのしつつも、ほんわかと甘ーい雰囲気の恋愛小説で、とてもまったり幸せな気持ちになりました。あきはと翠くんのやりとりが、とても程よい距離感で可愛い。離れたところから見ていてにこにこしてしまう。
気まぐれで、ちょっと独占欲が強くて、懐くと徹底的にあきはを追いかけ回す翠くん。でもちゃんと男の子らしい側面を持っていて、にやにやしました。
可愛いお話でした。
かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。 (富士見L文庫)
 あやかしの棲まう“隠世”にある老舗宿「天神屋」。
 亡き祖父譲りの「あやかしを見る力」を持つ女子大生・葵は、得意の料理で野良あやかしを餌付けていた最中、突然「天神屋」の大旦那である鬼神に攫われてしまう。
 大旦那曰く、祖父が残した借金のかたとして、葵は大旦那に嫁入りしなくてはならないのだという。嫌がる葵は起死回生の策として、「天神屋」で働いて借金を返済すると宣言してしまうのだが……。
 その手にあるのは、料理の腕と負けん気だけ。あやかしお宿を舞台にした、葵の細腕繁盛記!(裏表紙より)

アニメを先に見ていたので、読んでいると勝手に音声が付いてしまう笑
「かくりよの宿飯」シリーズ第1巻。タイトルがこうですが、嫁入りはしていません。嫁になれと冒頭で言われるものの、大旦那様は特に葵をめとるために何か働きかけるわけでもなく、読めない人だなあという感覚がすごく強い。まあ幼少期の葵を助けたのは彼なんだろうけれど……。
アニメでの葵の口調があまり馴染みのないものだったので不思議だったんですが、あれって原作に忠実だったんですね。口語的でない台詞がちょっと引っかかったものの、最初はぼんやりしていた葵が、天神屋で自分にできることを見つけて少しずつ顔を上げるように生き生きとし始めるのが素敵でした。
【電子オリジナル】ひみつの小説家と葡萄酒の貴公子 (集英社コバルト文庫)
大手製菓会社の社長令嬢であるフレデリカは、「グラール」という男性名義で小説を刊行する覆面作家。同じ覆面女流作家であるセシリアが小説大賞をとったことで、自分の作風に迷いを覚え、焦っていた。そんなとき、ネタ探しのために店員として潜入していた父の会社のお菓子店で、鼻持ちならない男性と出会う。男性が「グラール」の本を速読でななめ読みしていたのにカチンと来たフレデリカは、思わず彼を罵倒してしまった。ところがその男性の正体は、取引先のワイン商の令息・アルテだった。すぐに「グラール」とフレデリカが同一人物だと見抜かれたうえに、なぜか彼にプロポーズされてしまい!?【目次】ひみつの小説家と葡萄酒の貴公子/ひみつの小説家の休日/幸福の城と炎のプリンセス(Amazonより)

電子オリジナル。
初めて電子書籍で活字を一冊読んだ。意外と読めるものだなあと思いました。
紙書籍で出た『ひみつの小説家の偽装結婚』と世界観を同じくする、主人公を変えた続編。セシリア=セオの親友でありライバル、フレデリカ=グラールのお話です。
セシリアは生真面目な小説家でしたが、フレデリカはだいぶとキャラクターが強く笑 ですわ口調で「カチコミ」とか「弾除け」などと言い出す◯◯組のお嬢みたいなヒロインなんですが、彼女のたくましいところ、ちょっと口が悪くて素直でないところが可愛らしい。またヒーローのアルテが、丁寧な口調で当たりが柔らかい人なので、セシリアとクラウスの組み合わせも素敵でしたが、このカップルももだもだしていいロマンス。
小説家としてのスタンスはいろいろだよなあと思わせるお話で、すごく感情が入っていると思わせる部分が多く、頑張ってほしいなあ(頑張りたいなあ)と思いました。
挿絵、見たかったなあ。
人間・始皇帝 (岩波新書)
苛烈な暴君か、有能な君主か。中国最初の皇帝の生涯は謎に満ちている。出生の秘密、即位の背景、暗殺の経緯、帝国統一の実像、焚書坑儒の実態、遺言の真相──。七〇年代以降に発見された驚くべき新史料群に拠り、『史記』が描く従来の像を離れ、可能な限り同時代の視点から人間・始皇帝の足跡をたどる画期的な一書。(カバー折り返しより)

始皇帝研究をまとめたもの、でいいのかな。中国の歴史にあまり詳しくないので、もうちょっと入門的なものを読んでからこれを手にした方がよかったかもしれない。
読んでいて思ったのは、記述が様々で、まだまだ明らかになっていないことが多いのだなあということ。統治者の威光を表現する、あるいは貶めるために、文書が大きな役割を果たしているという印象が強い国だなあということでした。
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Author:月子
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