読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

亡くなったはずのクロウの弟・パールが生きていた。誰か的確なツッコミを!! な状況にたじろぐフェルだが、皇宮の人々は彼が当たり前に存在するかのように過ごしている。何とか正体を探ろうと試みるも、事態はエルラント帝国がフエルの故国ユナイアの侵攻にまで発展。このままではフェルが人質に……。戦争を止めるには“アレ”をやるしかって、旦那様、本気ですか——!?
正体不明の弟冬樹おで、嫁が人質!? ニセ新婚生活第9弾!(裏表紙より)
死んだはずのパールが生きていた!? しかも皇宮では五人のはずの皇子が「六人」生きていることになっている。どうやら呪毒のせいでパールが生きているように操作されているらしい……。
ホラーみたいな展開もありつつ、最後の最後で凄まじいどんでん返しをかまされてもうどんな顔していいかわからない。うわあああああみんなあああああああ!!!
フェルには頑張って欲しいし、なんならシレイネ姫が助けに来てくれないかと思っている。
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脇役だった執事が主役に——
本書は、「日本の創作における執事のイメージ」が、どのように描かれ、どのように広がり、どのように変化していったのかを考察する、初の通史となる一冊です。様々な漫画・小説・アニメなどの作品中で脇役に過ぎなかった執事が、1990年代からは次第にメインキャラクターとなり、2006年の「執事喫茶」の誕生に代表される「執事ブーム」が生まれ、「執事」のイメージ拡大は顕在化していきました。本書では1990年代から2005年までの執事イメージや作品の増加を「執事トレンド」、2006年以降の主役化作品の急増を「執事ブーム」として切り分け、ブームが生じるまでと生じた後の「日本の執事イメージ」を比較します。(カバー折り返しより)
日本における執事がどのように描かれ、カルチャーとして消費されてきたのかをまとめてあります。2018年8月の本で、執事喫茶を始め、アニメ、漫画、小説、ゲーム、特撮にも触れられています。ものすごい数の作品が列挙されていますがさほど比較せず、大きくジャンルわけしているだけだけれど、知っている作品が多いとああなるほどねとなるから、執事って意外と身近に描かれているんだなあと思う。

優しい同級生として有名だったナベちゃんが結婚するが、その嫁がヤバイらしいという噂が流れてくる「ナベちゃんと嫁」。国民的アイドルグループの一人となった教え子が母校を訪ねてくるという。かつて彼の弟の担任だった佐藤は……「パッとしない子」。成人式の写真に写っている彼女の着物にまつわる不思議と、完璧な子育てと母と子どもの話「ママ・はは」。時の人となったかつての同級生に取材を申し込んだ早穂だが……「早穂とゆかり」。四つの短編集。
あわよくば誰かと恋人関係になりたかったかつての同級生の男子、その彼が結婚するという。その嫁は少々普通ではない。連絡手段を限定しようとしたり女友達を排除しようとしたりする嫁だというのだ。
国民的アイドルになった教え子のことを「パッとしない子だった」と周囲に話していた教師。
いじめではないと言いながら相手のことを面白おかしくいじっていたライターの早穂。
彼女たちは当事者にはどのように思われていたのか。胸がきりきりするような「噛み合わない」人たちの四つのお話。もう痛くて痛くて……。
「自分の側からは見えない」という噛み合わなさを描いた作品群ばかりで、視点人物のほとんどが「私は正しい」と主張してくる痛々しさもそうだし、子どもの頃のあやまちをあやまちとも思っていない現在と、時が経ても癒えない当事者の傷のこととか、読んでいて辛かった。

二〇一二年一二月一二日、兵庫県警本部の留置施設内で、ひとりの女が自殺した。女の名は角田美代子。尼崎連続変死事件の主犯である。美代子と同居する集団、いわゆる“角田ファミリー”が逮捕され、これまでの非道な犯行が次々と明らかになってきていた矢先のことだった。主犯の自殺によって記憶の彼方に葬り去られたこの事件の裏側には何があるのか? 尼崎を中心とした徹底取材をもとに、驚愕の真相を白日の下の曝す、問題作!(カバー折り返しより)
ひたすら「わからない」と思いました。どうしてこうなったかも、ここまでのことになってしまったのかも。主犯が消えてしまって残された人たちは何を思ったんだろう。こうしてまったく関係のない立場からしてもやるせないのに。

日本有数のセレブ一族の家に生まれた葵は、お気に入りの女友達3人を誘って、避暑地に遊びに来ていた。モデルの結衣、小説家の莉子、スプリンターのひまり…容姿、ステータス、才能、どれをとっても宝石のような輝きを放つ美少女たち。避暑地の夜の帳が下り、完全な闇に包まれた4人は、「誰にも打ち明けていない秘密の話」を順番に打ち明けることとなったのだが!?
恐るべき美少女たちによるサイコ・ホラー!(裏表紙より)
皮一枚めくると黒々とした本性を秘めた美少女たちが、避暑地で過ごす夜に「秘密の話をしよう」と階段めいた話を順繰りに始める、という物語。ファンタジー要素のある種明かしでしたが、四者四様の罪を罪とも思っていない告白にはぞくぞくしました。これ黒い話としてすごく好きかもしれない。
四人が語り終わった後の展開が痺れました。悪意と身勝手がぐっちゃぐちゃになっててひいいって言いながら読んでしまった。それだけに真相があっさり目で少し物足りなかったのですが、いやしかしいい黒いものを摂取しました。

SEとして働く望は、疲れていた。飲み会の帰りの電車で座ってしまったのもまずかった。寝過ごしてしまい、気付けば鎌倉……。
途方に暮れる望に、一匹の黒猫が近付いてきた。人懐こい黒猫に導かれるように辿り着いたのは、一軒の古民家。「営業中」の看板しかないが、漂う温かくいい匂いに惹かれ、勇気を出して入ってみると——
「うちの店にメニューはない。あんたに必要だと思うものを作る」
故郷の味、家庭の味。ホッとする料理が、いつの間にか元気をくれる。お代は言い値でかまいません。(裏表紙より)
ブラック企業に勤めていて少しずつ自分が磨耗しているのに気付かぬふりをしていた望は、寝過ごして鎌倉まで行ってしまって途方に暮れていたところ、料理店にたどり着く。故郷の味を食べたことをきっかけに新しい一歩を踏み出し、その店「めし屋」で働くことになるが。
その人が必要としている料理を出すことや、それをすっと出せてしまう店長の高羽の存在など、ちょっと不思議感がありつつも鎌倉の街を楽しんでほしいと思わせるような軽やかな作品だなあと思いました。優しい話なのでそれだけに、望を陥れようとした後輩をやっつけってほしかったかもと思わないでもないのですが、もう関わり合いにならないというのも一つの選択肢かなあ。

レイチェルは、病弱な大親友アリシアの傍にいるために、そして何より片思いしている彼女の弟、ノアと別れたくないために、ノアにかりそめの結婚を持ちかける。ノアが姉、アリシアに密かに想いを寄せていることを知りながら。しかし次第にノアの愛情に満ちた言葉と態度にレイチェルの心や激しく揺れはじめ……「君は俺の妻だ。かりそめだろうが何だろうが、俺の一番大事な人だ」想いを隠して嘘をつき、すれ違う。両片思いの契約結婚の行方は!?(裏表紙より)
なんて美しくて上品で切ない恋のお話なんだろう!
引っ越しした新しい土地のお隣の美しい四兄妹とともに育ったレイチェル。特に末の弟のノアと病弱なアリシアと親しくなる。レイチェルはノアに恋をするが、やがて彼が実の姉であるアリシアを思っていることに気付いてしまう。父からの縁談をきっかけに、アリシアを理由にノアと結婚したレイチェルだったが……。
とにかく「愛しているのに本当のことが言えない」という苦しさがあって、切なくって。私が好きなあの人が愛しているのは別の人、しかもそれが自分の親友だなんて。レイチェルの伸びやかで優しい性格がまたよくって、それはもう引き裂かれるような思いだよね……! と終始うるうるしながら読み進めていました。
何度かもうだめだと思って落涙する場面があったんですが、最後の手紙はやばかった。
切なくて素敵なお話でした。

動物に変化する魔法しか上手く使えない少女アルト。父母を亡くし、魔法学校を追い出された彼女が、動物姿で各地を放浪すること二年——気づけば王都の片隅でボス猫として君臨していた。そんなある日、人間から猫に変化するところを魔法剣士のアクセルに見られてしまった !!しかも、魔法で捕獲されてしまって!?
彼の屋敷で猫として飼われることになってしまった少女と、そんな彼女に一目ぼれした強面魔法剣士のラブコメディ!(裏表紙より)
動物に変化する魔法しか使えず、天涯孤独となったことをきっかけに獣姿で放浪し、王都のボス猫になったアルト。そんな彼女に一目惚れしてしまった魔法剣士アクセラレータ。猫や狼の姿の彼女と彼のラブコメディ。
たいへん可愛らしいお話でした。魔法学校のくだりとかアルトの能力の特殊さ、それをうまく生かしたお話をもう少し読んでみたかったです。せっかく皇子と皇女のお目付役になったんだから、最後に中途半端に入れるんじゃなく、彼女らしいしたたかさで双子を指導するところをがっつり読みたかった。

