読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

猫耳をつけた怪しい男に「ちょっと世界を救ってみませんか?」と声をかけられたごく普通の女子高生・要。「冗談じゃない!」と断るも、強制的に少女戦士“ドリームピンク”をやらされるハメに。ステッキを持たされ、恥ずかしい変身ワードを言わされ、こうなりゃヤケで戦ってやると開き直った要の前に現れたのは……へ? お坊さん——!? ツッコんだら負け! 少女戦隊ヒーロー章、ついに解禁!!(裏表紙より)
「僕と契約して(以下略)」なお猫様に、レッドふたりおるやん! なネタをかぶせてこられるとは思わずずーっと、うおおおおおおおおい!!! と突っ込んでしまうぶっとんだ魔法少女コメディでした。魔王の正体がわかってからは魔王関係ないし……。少女戦隊かと思ったら魔法少女で、荒唐無稽な魔法かと思ったら仏教でした。何を言っているかわからないと思いますが、ここまで突き抜けた作品は滅多にお目にかかれないのでめちゃくちゃ楽しかったです。お腹痛い。
女の子が苦手な光明がかわいいなあと思いました。要といい仲になってほしい。
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食卓にこそ政治の極致がある——
フランス大統領官邸で繰り広げられた華麗なる饗宴の数々。そのメニューから仏政府の外交戦略と政治意図を解明! 在仏7年の著者が、関係者に綿密な取材を重ね、世界に誇る料理とワインで展開する食卓外交の全てを明らかにする、外交官・政界人からワイン通まで必読の一冊!(帯より)
フランス、エリゼ宮で行われる午餐や晩餐のメニューから、当時のフランス国内の事情や外交を読み解く一冊。もちろんエリゼ宮がどんなところかという解説もあります。
非常に面白かった! 食卓に上るメニューとワインの等級から、フランス政府が招待客をどんな風に格付けしているのか、なんてことがわかるんですね。食事も政治かあ。
メニューを考えるにも、大統領の好みから、流行から、招待客が食べられないものはもちろん、相手を遇するという意味でどんなものにするかというのが丁寧に考えられているのだなあ。

口減らしのために捨てられた少女ユギは、高名で慈悲深い道士を保護者に暮らし、十五歳になった。しかし生活能力皆無の師匠と、兄弟子の左慈には家計を切り盛りする能力はなく、結果、ユギは金にがめつく女性らしさがないしっかり者すぎる少女になっていた。そんなある日、西洋人と彼に追われる幼い少女と出会う。
読んだのはソフトカバー版。
現代とファンタジーの世界の中間くらいの、ちょっと不思議な、という表現がぴったりな中華風ファンタジー。道士の弟子の少女ユギの成長物語として読めるかもしれない。
実の親に捨てられたユギは、失うことを恐れている。けれどこの物語では大事な人との別れを経験しなければならなくて、強くてもろくて、けれどしなやかなユギが一生懸命歯を食いしばって前を向く姿に胸を打たれる。
まだまだ始まりの一冊という感じなので、これからユギがどうなるか気になるなー。

ファンタジーの魅力とは何か? 妖精物語、メルヘン、SF、パルプ・フィクション、〈指輪物語〉、RPG、歴史改変小説、魔術的リアリズム、スリップストリームといった話題を中心に、十九世紀から現代までを歴史的な文脈に即してわかりやすく解説する、最新のファンタジー入門書。(カバー折り返しより)
1998年発行。内容紹介のように十九世紀から二十世紀までのファンタジーについて、大人向けの読み物としてのファンタジーについて、歴史的な背景とともに解説する本。
『指輪物語』についての言及は当然ながら、ラヴクラフトに言及があるとは思わなかったし、アーサー王伝説もファンタジー作品について考えてみるときには大きな影響を与えたものだったんだなあということを改めて知ることができました。

十九世紀半ば、パリに産声をあげた、世界初のデパート《ボン・マルシェ》。衝動買いを誘うウィンドウ・ディスプレイ。演奏会、バーゲンなど集客戦術。〈必要〉から〈欲望〉へと、消費のキイワードを一変させた天才商人、ブシコーとその夫人の足跡を追う。(裏表紙より)
デパートについて調べたかったので読んだ一冊。
パレ・ロワイヤルの一階部分が商店街だった、という歴史があり、マガザン・ド・ヌヴォテと呼ばれる流行品店が生まれるようになってから、やがてブシコーという男が店を目立たせ、購買意欲を掻き立てる工夫を行う、のちのデパートである店を作る。めちゃくちゃわかりやすくておもしろい! 演出の方法や雇用の工夫など、感心させられました。ぎすぎすはしているかもしれないけれど当時にしてはホワイト企業だったのかなあ。

竜戦争の英雄である竜血卿に「おまえは竜の魔女の孫だ」と断言され、強制的に彼の花嫁となったシェナ。竜の魔女の力で人外となった彼を《無私の愛》で人間に戻せと言われるけれど……。魔女でもない自分にそんなことできるわけがないのに! その上、故郷の村ぐるみで秘密裏に育てていた2匹のちび竜がシェナを追いかけて王城に来てしまい——!? 人外の大英雄&辺境育ちの花嫁&ちび竜たちが織りなす、ドラゴン×新婚ラブ(裏表紙より)
竜戦争の終結後、酷使された竜を憐れに思い、新しく生まれた幼体竜を隠して育てることにした村があった。その村の娘シェナは、竜の世話係として暮らしていたが、その村に伝説の英雄、竜血卿がやってきて彼の花嫁に選ばれてしまう。竜血卿と呼ばれる彼は不老長寿になっており、しかも人間らしさを欠如させてしまっていたけれど、竜の魔女なら彼を人間に戻すことができるという……。
ちび竜が可愛いですね! 小石や花を食べる竜って可愛らしい。
サブキャラクターのクローリア、リプシア、ラドウィルの立ち位置が、少女小説ではあんまり見ない感じのものだったのでめずらしいなあと思いました。ヒロインに必要以上にべたべたしないし、ラドウィルは腹に一物抱えているし。
キスシーンの挿絵がとてもロマンティックでした。
やけに分厚いし文字がみっちりしているなあと思ったら、あとがきを読んで納得しました。二倍の枚数だったものをここまで縮める作業、本当に大変だったろうなあ……。

「書かなくてもいい。ずっと側にいる」——そう告げるななせに救われた心葉。だが、そんな彼を流人の言葉が脅かす。「琴吹さんのこと、壊しちゃうかもしれませんよ」……そんな時、突然、遠子が姿を消した。空っぽの家に残るのは切り裂かれた制服だけ。心葉は遠子を追えるのか? 露わになってゆく真実に、彼が出す答えとは? 遠子の祈り、叶子の憎しみ、流人の絶望——その果てに秘められた物語が今、明らかになる……!
“文学少女”の物語、堂々終幕!!(裏表紙より)
文学少女の物語、最終巻。遠子の悲しい真実が明らかになり……。
というかこのシリーズの謎、みんなだいぶとえぐくてやばい、精神にくるやつばっかりじゃない!? こんな闇を抱えた人たちが集まってるの大丈夫!? って最後まで心配しました。
遠子がそれでも流人のような闇に染まることがなかったのは、彼女が"文学少女"であるからだったのかもしれないなあと思いました。物語は人を救う。物語を愛する心のおかげでずっと守られてきたのかも。豊かな想像力とそれを前に向ける力を持っていたおかげで、遠子は最後まで絶望することはなかったんじゃないかな。
心葉の、書きたい、伝えたい、という思いには涙しました。そうやって、その気持ちから物語は紡がれていくんだと思います。
想像したのとはいい意味で面白いところに着地して、楽しかったです。

「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの“文学少女”よ」——そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。物語を食べちゃうくらい愛するこの“文学少女”に導かれ、心葉は様々なことを乗り越えてきた。けれど、遠子の卒業の日は迫り、そして——。突然の、“文学少女”の裏切りの言葉。愕然とする心葉を、さらに流人が翻弄する。「天野遠子は消えてしまう」「天野遠子を知ってください」——遠子に秘められた謎とは? 心葉と遠子の物語の結末は!? 最終編、開幕!(裏表紙より)
最終編の上巻。これまで編集者が出てこないなーとは思ってましたが、やっぱり最後に来たか。遠子をめぐる大きくて深い闇と謎が少しずつ明らかにされていく。
それにしても、流人ーーーーーーーー!!!!!! めっちゃ病んでる。すごくやばい。でもご多分に思い込みや刷り込みになってるんだろうなあ、という気がする。麻貴がいないのが伏線ぽいので、彼女が解いてくれることを願う。
ななせがいい子でほっとする……んだけど、心葉が隠し事をするので側から見ているこちらとしてはぎりぎりしてしまう。ちがう! そういうことじゃないんだ、だから見捨てないでくれ! 心葉ちゃんと説明しろー! って気持ち。
作品はジッドの『狭き門』。もう書かない、と言う心葉に、最初から目指していたわけじゃないものね、と寂しそうに言った美羽が印象的でした。そう、本当にその称号が欲しい人は「書かない」とは言えないんだ。「書きたいけれど書けない」というんだよ。

ペシャワール城塞に入城したパルス王太子アルスラーンの元に、シンドゥラ軍襲来の報が届く。王子ラジェンドラ率いる大軍は五万。対する軍師ナルサスは、巧みな計略を用い、たった五百の騎兵で王子を捕虜にしてしまう。王子と同盟を結んだアルスラーンは、シンドゥラのもう一人の王子ガーデーヴィとの対決へと向かうが……。超絶人気シリーズ第三弾! 解説:森福 都(裏表紙より)
ペシャワールからシンドゥラへ。シンドゥラの兄弟の跡目争いに介入した後、アルスラーンが王都奪還に乗り出すまでのお話。悪びれないラジェンドラが腹たつなあー笑 と思いつつも、生真面目なジャスワントが愛おしいシンドゥラ編です。
これリアルタイムで読んでたら引きが狂おしすぎて大変だったろうなーという諸々。アルスラーンとヒルメスの本当の出自は? とか。あとはバックボーンがわからないギーヴやファランギースも何か秘密を持ってそうな気がするし!

辛くも死地を脱出したアルスラーン王子ら一行は、味方の兵力が集結する国境城塞へと向かう。追っ手をかわすため三組にわかれた彼らに、ルシタニア軍、そして銀仮面の男とその配下が襲いかかる。過酷な逃避行の先に待つ運命は? さらに、パルス王国の存立を揺るがしかねない王家の血の秘密が明かされようとする……。超絶スペクタクル・ロマン第二弾! 解説:柳 広司(裏表紙より)
カシャーン城塞へ向かうところから、ペシャワールで銀仮面卿が襲ってくるまで。
こうして改めて物語を追って行っていると、アルスラーンの出自にはもう一つ何かありそうだなあ(※本編はアニメで見たところまでしか知りません)と思う。アルフリードの対してそっけないナルサスはこの先どうなるのか……と思ったり、王妃タハミーネは何者なのかとか、暗躍している魔導士たちのこととか、早く続きが知りたい!