読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

「お前の推理は、全ボツだ」——駅前からゆるやかに続く神戸北野坂。その途中に佇むカフェ「徒然珈琲」には、ちょっと気になる二人の“探偵さん”がいる。元編集者でお菓子作りが趣味の佐々波さんと、天才的な作家だけどいつも眠たげな雨坂さん。彼らは現実の状況を「設定」として、まるで物語を創るように議論しながら事件を推理する。私は、そんな二人に「死んだ親友の幽霊が探している本をみつけて欲しい」と依頼して……。(裏表紙より)
長いお話の中の、一つの物語を抽出したような一冊で、序盤はちょっとついていきにくかったのですが登場人物の推理の仕方が面白く、ドラマチックというか漫画的だなあと思った作品でした。
編集者でカフェのオーナー佐々波は幽霊が見える。何故出版社をやめたのか、どうして探偵をしているのかは「紫色の指先」なるものが関わっているらしい。佐々波と雨坂はそれを追って幽霊の事件を解決している。探偵役は雨坂。彼は小説を綴るように、点在する事件の情報や手がかりに「描写」を行ってエンディングへと導く。
ばらばらなものが「描写」によって導かれる推理と、一度結末を見つけたと思ったものに新たな「描写」を加えて推理し直すところが、面白いなあ。
そんな二人にどんな過去があったのかすごく気になる……。
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待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集「氷菓」を作りすぎたのだ。部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲——。この事件を解決して古典部の知名度を上げよう! 目指すは文集の完売だ!! 盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は事件の謎に挑むはめに……。大人気〈古典部〉シリーズ第3弾!(裏表紙より)
ホータローは今回かなり安楽椅子的な感じで、古典部の売り場から動かない。いろんな人の視点から神高の文化祭とその事件を追っていく。
謎の部分が気になりすぎたけど、文化祭のだしものそのものがすごーく漫画チックというか、ここまで無茶苦茶なのはないだろー!笑 っていうもので楽しかった。
摩耶花の話がどうしてここまで熱く語られるんだろうと思っていたら、ああーそういう……。すごく胸にきたし、いろいろ思ったけれども、そうかー……好きだからこそ辛いものもあるよね……。
しかし同人誌で200部刷るって結構売れてるね!? とそこに驚いたりもした。

無法地帯シークレット・ガーデンで仲間たちと暮らす少年ユキノジョウは、街で不思議な少女を見かける。カラーコーンを被り、包帯で上半身をぐるぐる巻きにして、執事を従えた魔女ルックの少女だ。
非日常が日常の街で育ったユキノジョウは見なかったことにするのだが、ある日、仲間で同居人でもあるハイドが自称魔女の彼女を拾ってきて!!
シークレット・ガーデンに魔女、現れる!?(裏表紙より)
『アリス イン サスペンス』に続くシークレット・ガーデンの二作目。これがホワイトハートから出たっていうことがすごいよなあ(2011年の本です)。
日常から離れた場所、普通とは違う少年少女たち。世界に弾かれながらも自分の力で生きていくみんなのたくましさと、そこにちらりと顔をみせる寂しさがなんとも言えないなあ。

(仮)の旦那様クロウに対し、“嫌われて離婚してこい”から“ベタ惚れさせて離婚しろ”と命令変更を受けた身代わり花嫁のフェル。それってどうやんの——!? と悩みながらもクロウと距離を縮めていく中、突然「来ちゃった☆」と、クロウの長兄ジルフォードがやってきた! しかも彼はフェルに「愚弟が本当に君の正体に気づいてないと思う?」と言い出し……!? ニセ新婚生活、爆弾投下の第6弾!(裏表紙より)
セタンタ王とシレイネ姫とも合意(?)したものの、真相を知らないフェルは「ベタ惚れさせて離婚しろ」との命を受けてクロウに接近中。そこへジルフォードが現れ、クロウが実は身代わりに気付いていることを匂わせてきた。さらに紫龍公の弟まで巻き込んで。
箸休め的なお話かつフェルが「クロウは気付いている」と確信する巻でした。うわーどうなるんだろう! 次でついに身代わり告白か!? もうちょっと波乱がありそうだけどどうなるんだろう。
かっこよくて可愛いジルフォード付きのミゼルカの今後も気になります。お互いに好き合っているのに知らないふりをして割り切っている関係、好きだわあ。

元婚約者にだまされ仕事も家も失った菓子職人のマリエル。助けてくれたのは謎めく青年ジルだった。家事をひきうける条件で小屋暮らしのジルと同居生活を始めたマリエルだが、女嫌いなジルはぶっきらぼうで素っ気ない態度ばかり。ある日、菓子職人復帰のチャンスを掴むため、「若き経済王」と呼ばれる青年実業家の屋敷へ向かうことになったマリエル。ところが彼は、なぜかジルにそっくり!! しかも甘い言葉で接近してきて!? 極上スイーツ・ロマンス!(裏表紙より)
男に騙され何もかも奪われてしまったお人好しの菓子職人の少女と、人間不信と女性嫌いをこじらせた実業家の、べたべたロマンス。あまーい! と叫びました。
実業家のジルベールは、人間嫌いの挙句、隠遁者のジルとして粗末な小屋で暮らしている。孤児の双子を養育しているそこへ、マリエルを助けたことによって疑似家族的に暮らし始めた。このジル=ジルベールの、いつ気付く、どこで気付く? というもだもだが!
マリエルは抜けているようにみえて自分の気持ちをはっきりわかっている子なので、ジルベールにふらつくことなくジルが好きだと思っているところが、非常に好感度高かったなあ。
ちょこちょこ登場する双子の、全部わかってる言動にまたにやにやさせられて、楽しい作品でした。

19世紀英国——エリックになりすまし、名門男子校に転入したお嬢様アイル。男子として振る舞っているが、理想の男性“父親”に似た先輩ケネスのことが気になっていて……。
さっそく旧図書館を根城に発明に勤しむ彼の手伝いを申し出たアイルだが、逆に発明品を暴走させてしまう。そして崩壊した壁から現れたのは……白骨死体!?
お目付役のウィルの制止も振り切り、真相解明に乗り出すアイル。一方、アイルの恋心を知ったデレクは妙に不機嫌で——。アイルの事件と恋の行方はどうなる?(裏表紙より)
言うほど恋のから騒ぎじゃないですが、少年としてパブリックスクールに引き続き潜入中のアイルは、また事件に遭遇。七人委員会に解決を依頼するも、頼りにならない! と突っ走る。
学校の問題は生徒が解決する。目を瞑ることで穏当にすむのならそれでいい。という考え方もわかるし、アイルの正義感もわかるのですが、若干アイルは自分を認めて欲しいという欲があるからなあ。結果的に白骨死体を見つけたことでひとり犯罪者が裁かれたので、よかったけれども……。
もう少しバレるかバレないかどきどきしたかったなあと思いつつ、学園ものの雰囲気を楽しみました。
![世紀末三人姉妹 [DVD] APS-27](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51DP5H9RX9L._SL160_.jpg)
2094年12月。なんのための戦いか誰もが見失う戦争が長く続く日本。野田家の三姉妹は東京を離れて稚内に来たが、そこでの暮らしに飽き飽きしていた。チェーホフの『三人姉妹』を原作にした舞台作品。
戦争が続いているけれどなんのために戦っているのか知らない。東京という場所に帰りたいという悲願がある。しかし狭い世界でしか生きていない一家……という原作である『三人姉妹』ほぼそのままな印象を受けたんですが、「三人姉妹」はだいぶと前に一回か二回くらいしか見ていないので、自分の記憶はあんまりあてにならない……。
都会へ思いを馳せながら地方で暮らしている、その鬱屈した感じや、そこから弾かれてしまうであろう一家の荒々しさ、無作法さっぽいものがよく表れていたかなあという気がしました。美しいんだけれど徹底しきれない粗野な感じというか。
やっぱりメイキングを見るのが楽しかったです。見ちゃうよねーメイキング。
![維新派 ヂャンヂャン☆オペラ 水街 in Adelaide [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41XzaHOnaEL._SL160_.jpg)
舟で旅をするタケルは水路に落ちた少女・カナを助ける。彼女や姉のナオらと仲良くなるも、タケルは再び太平洋を西に向かう旅に出るのだが…。(「キネマ旬報社」データベースより一部引用)
維新派の作品を初めて見ました。劇場を作って公演が終わると解体するというのは知っていたんですが、スクラップアンドビルドっていうんですねそれ。
水街はその名の通り、巨大なプールを使って水場を表現していて、すごく凝った舞台でした。水があるとこんな画になるのかあ、と舞台装置の凄さを実感しました。
独特な節回しの台詞。重なる声。そうしたものが見ているうちに酩酊感を催して、最後まで見るとなんだか酔ったような気分になってしまった。最後のシーンなんてなんか……鬼気迫るというか、物寂しいモノクロの世界に赤色が入って、ますます別世界のように見えて。
理解できたとはとても言い難いんですが、すごかった。
![ベネディクト・カンバーバッチ 僕が星になるまえに [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51lNsMLrXTL._SL160_.jpg)
ジェームズは末期ガンで余命残りわずかと診断されていた。残された時間を使って、親友たちと旅をすることにしたジェームズだったが、長い旅によって少しずつ彼らの問題や気持ちが明らかになっていく。そして最後にジェームズと親友たちが出した結論とは……。
自分が余命幾ばくもないと知ったとき、どのように死に場所を選べるのだろうか。生きていてほしいと願う家族や友人たちがいるのはわかっているけれど、モルヒネまで使って生きながらえ、苦しみ抜いて死ぬ人生でいいのか。
そうしてジェームズが考えたのがこの選択で、見届けたのが友人たち。
この旅の感じ、何かに似ているようなと思ったら「スタンド・バイ・ミー」ですね。だからこれは大人たちの、死を見るための旅だったのかもしれない。
![劇場版名探偵コナン から紅の恋歌 (DVD) [通常盤]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61r7wFUOoOL._SL160_.jpg)
コナンたちは百人一首の団体皐月会の会長との対談を行う小五郎とともに、テレビ局を訪れていた。ところがそのテレビ局が爆破予告を受け、一度は避難するものの、貴重な百人一首の札を取りに戻った友人を助けるべく、平次と和葉は建物内に留まってしまう。爆破されるビル、取り残された友人たちを助けるためコナンは救出に向かう。これこそ、皐月会と百人一首をめぐる事件の始まりだった。
平次回の映画作品。めちゃくちゃ久しぶりにコナンの映画を見ました。
いやあ、歌に想いを込めるというシチュエーションが素敵すぎて、楽しかったです。あとやっぱり平次の啖呵はかっこよかったわ……。しかし爆破と飛翔シーンが多すぎて、超アクロバティクだった。
百人一首競技の盛り上がりと事件推理が同時進行するの、面白い。
ゲストキャラの紅葉が結構したたかで嫌味な少女なんですが、決して嫌な感じではなく、最後にはちょっとかわいいなと思える思い込みの強さがわかったりなどして、面白い子だなと思いました。