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![スーパー戦隊シリーズ 侍戦隊シンケンジャー コンプリートBlu‐ray1 [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61U-KH2UDuL._SL160_.jpg)


この世とあの世の狭間である三途の川に潜む外道衆と戦い続けてきた、侍戦隊シンケンジャー。シンケンジャーを率いてきた志葉家の現当主、丈瑠はただひとり外道衆と戦っていたが、後見役の言葉にし難い、家臣に当たる四人を招集する。侍戦隊シンケンジャーの復活であった。
めちゃめちゃ面白かった。最終話周辺は熱かった……!
レッドを「殿」、他のカラーを「侍」と呼んで、上下関係があるのにときめきました。殿って呼んでるくせに仲間たちが丈瑠を遊びに引き入れたりするところ、可愛くって楽しかったなあ。かと思えば殿様は強くもあり厳しくもあり。そのオンオフがたいへんおいしゅうございました。
やっぱりキャラクター性が面白くて、特に女性陣がとても可愛かった。強くてしっかり者、聡いけれど家庭的な方面のセンスは壊滅……なピンクの茉子。ほわほわな京都弁女子、うちアホやからが口癖だったけれど痛みを押し隠して優しさを振りまくことは。ふたりが本当に可愛らしくって! かと思えばシンケンジャーとして戦う強さもあって、きゅんきゅんしてました。
敵も魅力的だったなあ。薄皮太夫や十臓のエピソードには、「三途の川」に生息する悪役というだけに陰湿で悲しさが含まれていてどきどきしながら見守ってしまった。
あとはとにかく最終話周辺の、丈瑠の本当の正体らへんのことよ! そのどきどき感から解決まで、めちゃくちゃ熱くてたぎりました。「頭が高い、控えよ!」と姫さまが言うの、泣きそうになりながら見てました。
たいへん面白く味わいました。普段特撮物ってあんまり見ないんですが、改めて見てみると楽しいなあ。
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監獄学校。
そこは、国が認めた超危険人物のみを集め、矯正されるまで永久に出ることを許さない最凶最悪の学校。
就職活動99連敗中、長年地下に引きこもる青年・クレトのもとに突如届いたのは、その監獄学校の門番への採用通知だった。
「ようこそ、監獄学校に。ここがあなたの墓場です。……多分ね」
成績優秀な“指輪生”の少女・ジリアの指導のもと、門番の仕事を始めるクレト。しかし、古人・獣人・竜人・巨人・羽人、多種多様な種族が集められた学校は、まさに無法地帯で——。
そして次第にクレトは、学校の裏に隠された国をも脅かす《闇》を知ることとなる。
第20回電撃小説大賞、最終選考作がついに登場!(カバー折り返しより)
様々な種族が拮抗していた大戦後、種族の強者上位10%を収監する決まりとなった結果作られた、監獄学校ディアテルリア学園。就職活動に失敗しまくり、唯一の採用通知がこの学校の門番というクレトだったが、前任者は首ひとつになって死亡、生徒たちから魔法攻撃を受けたり脱獄を目論む輩がいたりと、果たしてクレトは生きて仕事をまっとうできるのか?
監獄学校という特殊な設定に隠されていますが、本題にあたるのは過去に起こった大戦だというところがとても面白いなあ、と思いました。真相がそれとうまく絡み合っていて、ちょこちょこ伏線が見えるのもとても楽しい。過去の話も読みたいなあと思いました。

シンデレラの末裔であるディセント伯爵家はいわくつきの靴を蒐集している——そんな噂を聞いたエデルは、ひとりでに動く母の遺品“赤い靴”を鑑定してもらおうと、次期当主・アランの元を訪ねた。だが、彼が告げたのは……驚くべきシンデレラの真実!! 靴を取り上げられたエデルは母の死の真相を知るため、極度な人見知りにもかかわらず、アランの靴店『ガラスドーム』で働くことにするが!?(裏表紙より)
おおー! めちゃくちゃ可愛らしくて素直な少女小説! ときめいたー!
頑固ながら高名な靴職人の祖父に鍛えられたエデルは、引っ込み思案な少女。魔術師と共謀した上で家族を犠牲に王妃にのし上がった『悪女』シンデレラの末裔のアランは、靴工房の経営者で尊大な性格。そんな二人が、シンデレラが広めた魔術師の靴を回収しながら事件解決に挑む話、というシリーズでしょうか。
この『靴』をモチーフにしているところが、実にロマンティックで可愛らしい。尊敬する人に前に進むための靴を贈ってもらうっていうのは、ロマンだなあー!
魔術師の存在もあり、まだまだ広げていける世界なので続きを楽しみに読むぞ。

猫耳をつけた怪しい男に「ちょっと世界を救ってみませんか?」と声をかけられたごく普通の女子高生・要。「冗談じゃない!」と断るも、強制的に少女戦士“ドリームピンク”をやらされるハメに。ステッキを持たされ、恥ずかしい変身ワードを言わされ、こうなりゃヤケで戦ってやると開き直った要の前に現れたのは……へ? お坊さん——!? ツッコんだら負け! 少女戦隊ヒーロー章、ついに解禁!!(裏表紙より)
「僕と契約して(以下略)」なお猫様に、レッドふたりおるやん! なネタをかぶせてこられるとは思わずずーっと、うおおおおおおおおい!!! と突っ込んでしまうぶっとんだ魔法少女コメディでした。魔王の正体がわかってからは魔王関係ないし……。少女戦隊かと思ったら魔法少女で、荒唐無稽な魔法かと思ったら仏教でした。何を言っているかわからないと思いますが、ここまで突き抜けた作品は滅多にお目にかかれないのでめちゃくちゃ楽しかったです。お腹痛い。
女の子が苦手な光明がかわいいなあと思いました。要といい仲になってほしい。

食卓にこそ政治の極致がある——
フランス大統領官邸で繰り広げられた華麗なる饗宴の数々。そのメニューから仏政府の外交戦略と政治意図を解明! 在仏7年の著者が、関係者に綿密な取材を重ね、世界に誇る料理とワインで展開する食卓外交の全てを明らかにする、外交官・政界人からワイン通まで必読の一冊!(帯より)
フランス、エリゼ宮で行われる午餐や晩餐のメニューから、当時のフランス国内の事情や外交を読み解く一冊。もちろんエリゼ宮がどんなところかという解説もあります。
非常に面白かった! 食卓に上るメニューとワインの等級から、フランス政府が招待客をどんな風に格付けしているのか、なんてことがわかるんですね。食事も政治かあ。
メニューを考えるにも、大統領の好みから、流行から、招待客が食べられないものはもちろん、相手を遇するという意味でどんなものにするかというのが丁寧に考えられているのだなあ。

口減らしのために捨てられた少女ユギは、高名で慈悲深い道士を保護者に暮らし、十五歳になった。しかし生活能力皆無の師匠と、兄弟子の左慈には家計を切り盛りする能力はなく、結果、ユギは金にがめつく女性らしさがないしっかり者すぎる少女になっていた。そんなある日、西洋人と彼に追われる幼い少女と出会う。
読んだのはソフトカバー版。
現代とファンタジーの世界の中間くらいの、ちょっと不思議な、という表現がぴったりな中華風ファンタジー。道士の弟子の少女ユギの成長物語として読めるかもしれない。
実の親に捨てられたユギは、失うことを恐れている。けれどこの物語では大事な人との別れを経験しなければならなくて、強くてもろくて、けれどしなやかなユギが一生懸命歯を食いしばって前を向く姿に胸を打たれる。
まだまだ始まりの一冊という感じなので、これからユギがどうなるか気になるなー。

ファンタジーの魅力とは何か? 妖精物語、メルヘン、SF、パルプ・フィクション、〈指輪物語〉、RPG、歴史改変小説、魔術的リアリズム、スリップストリームといった話題を中心に、十九世紀から現代までを歴史的な文脈に即してわかりやすく解説する、最新のファンタジー入門書。(カバー折り返しより)
1998年発行。内容紹介のように十九世紀から二十世紀までのファンタジーについて、大人向けの読み物としてのファンタジーについて、歴史的な背景とともに解説する本。
『指輪物語』についての言及は当然ながら、ラヴクラフトに言及があるとは思わなかったし、アーサー王伝説もファンタジー作品について考えてみるときには大きな影響を与えたものだったんだなあということを改めて知ることができました。

十九世紀半ば、パリに産声をあげた、世界初のデパート《ボン・マルシェ》。衝動買いを誘うウィンドウ・ディスプレイ。演奏会、バーゲンなど集客戦術。〈必要〉から〈欲望〉へと、消費のキイワードを一変させた天才商人、ブシコーとその夫人の足跡を追う。(裏表紙より)
デパートについて調べたかったので読んだ一冊。
パレ・ロワイヤルの一階部分が商店街だった、という歴史があり、マガザン・ド・ヌヴォテと呼ばれる流行品店が生まれるようになってから、やがてブシコーという男が店を目立たせ、購買意欲を掻き立てる工夫を行う、のちのデパートである店を作る。めちゃくちゃわかりやすくておもしろい! 演出の方法や雇用の工夫など、感心させられました。ぎすぎすはしているかもしれないけれど当時にしてはホワイト企業だったのかなあ。

竜戦争の英雄である竜血卿に「おまえは竜の魔女の孫だ」と断言され、強制的に彼の花嫁となったシェナ。竜の魔女の力で人外となった彼を《無私の愛》で人間に戻せと言われるけれど……。魔女でもない自分にそんなことできるわけがないのに! その上、故郷の村ぐるみで秘密裏に育てていた2匹のちび竜がシェナを追いかけて王城に来てしまい——!? 人外の大英雄&辺境育ちの花嫁&ちび竜たちが織りなす、ドラゴン×新婚ラブ(裏表紙より)
竜戦争の終結後、酷使された竜を憐れに思い、新しく生まれた幼体竜を隠して育てることにした村があった。その村の娘シェナは、竜の世話係として暮らしていたが、その村に伝説の英雄、竜血卿がやってきて彼の花嫁に選ばれてしまう。竜血卿と呼ばれる彼は不老長寿になっており、しかも人間らしさを欠如させてしまっていたけれど、竜の魔女なら彼を人間に戻すことができるという……。
ちび竜が可愛いですね! 小石や花を食べる竜って可愛らしい。
サブキャラクターのクローリア、リプシア、ラドウィルの立ち位置が、少女小説ではあんまり見ない感じのものだったのでめずらしいなあと思いました。ヒロインに必要以上にべたべたしないし、ラドウィルは腹に一物抱えているし。
キスシーンの挿絵がとてもロマンティックでした。
やけに分厚いし文字がみっちりしているなあと思ったら、あとがきを読んで納得しました。二倍の枚数だったものをここまで縮める作業、本当に大変だったろうなあ……。

「書かなくてもいい。ずっと側にいる」——そう告げるななせに救われた心葉。だが、そんな彼を流人の言葉が脅かす。「琴吹さんのこと、壊しちゃうかもしれませんよ」……そんな時、突然、遠子が姿を消した。空っぽの家に残るのは切り裂かれた制服だけ。心葉は遠子を追えるのか? 露わになってゆく真実に、彼が出す答えとは? 遠子の祈り、叶子の憎しみ、流人の絶望——その果てに秘められた物語が今、明らかになる……!
“文学少女”の物語、堂々終幕!!(裏表紙より)
文学少女の物語、最終巻。遠子の悲しい真実が明らかになり……。
というかこのシリーズの謎、みんなだいぶとえぐくてやばい、精神にくるやつばっかりじゃない!? こんな闇を抱えた人たちが集まってるの大丈夫!? って最後まで心配しました。
遠子がそれでも流人のような闇に染まることがなかったのは、彼女が"文学少女"であるからだったのかもしれないなあと思いました。物語は人を救う。物語を愛する心のおかげでずっと守られてきたのかも。豊かな想像力とそれを前に向ける力を持っていたおかげで、遠子は最後まで絶望することはなかったんじゃないかな。
心葉の、書きたい、伝えたい、という思いには涙しました。そうやって、その気持ちから物語は紡がれていくんだと思います。
想像したのとはいい意味で面白いところに着地して、楽しかったです。