読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
シングルさんの部屋を訪ねて、いつも作っているごはんをいただき勝手にくつろぐ厚顔ルポ。21世紀のひとりぐらしの全貌がここに!(帯より)
「モーニング」連載のコラムの書籍化。一人暮らししている人のところにいって、その人が普段食べているごはんを出してもらって、その人の素性などを聞く、というもの。37人の人の家にお邪魔してごはんを食べています。ヨガ教師だったり元芸者だったり30歳の受験生だったりグラビアアイドルだったりAV女優だったり……。
一人暮らししている人って、普通の人はいないのか……? と尋ねたくなるような個性的な素性の人ばっかり。というか、みんな人生いろいろあるんだね……!
能町さんの、童貞やモテない系への視線がなんか優しいのが、ちょっとほっこり(?)しました。
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ホストたちの要望から、大幅改装を図ることになったclub indigo。ある伝手で、有名インテリアデザイナーに内装を手がけてもらうことに。工事期間中の仮店舗探しに晶が奔走する中、ジョン太、アレックス、犬マンはプライベートで事件に巻き込まれてしまう。一方、店の工事はいっこうに進まず、さらにトラブルの臭いが……。若者の”いま”を活き活きと描く、好評シリーズ第3弾。(裏表紙より)
読んだのは創元版。
「プロローグ」「神山グラフィティ」「ラスカル3」「シン・アイス」「ホワイトクロウ」の五章に分かれていて、プロローグとホワイトクロウ以外は、クラブインディゴのホストがそれぞれ主人公の短編です。最後のホワイトクロウで、前の短編の出来事が集約される感じ。
インディゴの夜シリーズは、しゅっとしてて、けどサラッとしてて、読みやすくて楽しいなあ! 解説にドラマのことが触れられていましたけれど、ドラマ、楽しかったよなあ。
「神山グラフィティ」が一番好きかな。ジョン太ってコメディなのに、やる時はやるし、純粋だし、一番努力って言葉を信じてくれる子なんだよなー。加奈ちゃんとうまくいくんだろうか!
凛々しく純情な少女マリアーヌは、無自覚に令嬢を虜にしつつ可愛い乙女を目指す日々。ロベルト王子の特別扱いにトキメキながらも、過去のトラウマからそれを恋とは結びつけられずにいた。王宮ではローズウィークという祭が始まり、王子はレディ達に大人気。無意識に焼きもちを焼くマリアーヌに、思わずロベルトは愛の告白を! しかし、告白はカイルによって曲解され思わぬ方向へ!? 薔薇咲く王宮で、恋と陰謀の幕が開く! (裏表紙より)
『レディ・マリアーヌの秘密』の続きにして完結巻。短い! そして思った方向と違うところへ落ちてしまった!
前巻ちょっとファンタジー要素が入ったので、それ関係の陰謀もありかと思ったら、王宮恋模様、対王子様、という感じになっており、糖分高めで甘かったんですが、いろいろと消化不良ー! マリアーヌにはもっと騎士然としているところを見せてほしかった!
しかし、まるっとお祭りの話っていうのはいいですね! 着替えがあったりハプニングがあったりして楽しい! そして、ミリエールがとってもかわいい! この子はきっと大人になったら美人で策士なお姫様なんだろうなあ。その話が読みたい……。
ロベルトのフェロモンたっぷりのヒーロー感もよかったし、マリアーヌがそれにほだされてしまうところも見たかったですが、楽しいシリーズでした。
七代目火影の息子ボルト。忍者としては秘めたる才能を持つボルトだが、父親ナルトの多忙極まる日々によって寂しさと反抗心を抱いていた。三人一組を組む、うちはサラダとミツキの誘いを受け、中忍試験を受けることにしたボルトだったが、科学忍具班のカタスケのささやきに耳を貸し、火影命令で持ち込み禁止となった忍具を持ち込んで試験に挑む。一方、大筒木一族の残党がチャクラを求めて各地を襲い、その手はナルトにも及ぼうとしていた。
公開中なので続きに。
公開中なので続きに。
親も子も、どうすればいいのか、誰に相談すればいいのかわからず、気持ちばかりが焦ってしまう。ハローワークを訪ねてみても、同じ求人がグルグル回る“カラ求人”や、非現実的な“神様スペック”を求める企業が少なくない。そうこうしているうちに、時間だけが過ぎていき、やがて家族ごと地域に埋没してしまう——。ひきこもりが「長期化」「潜在化」する中で、当事者たちによる外に出るための新たな動きを探った。(帯より)
2014年10月刊行。当事者の実例よりも、より社会的な要素から話が始まります。
引きこもりの調査では、四十代以上は弾かれている場合が多いとか、初めて知りました。確かに、今は若者の引きこもりの方がよりクローズアップされている感があるけれど、一人暮らしの中年の人(特に男性)は昔からよくいるような気がする。
そういった人たちは、失業をきっかけに外への関わりを見失って、家に引き守るようになる。仕事、というのは、生活の糧を得るためのものだけれど、一度失うと居場所を失うも同然という感覚、よくわかる。
そういった失業者の問題、ハローワークにおける求人の現状も取り上げつつ、話は引きこもり支援活動、当事者、親たちの活動に至ります。
結論的には、とにかく外へつなげることが大事ということなのかな。移動費もない、生活費すらない、そういう中でどのように支援すべきかという問題の解決は難しいけれど、親がいる状況で引きこもっている人は、外との関わりを、きっかけを得るべきなのだろうなあ。家族という世界が、とても狭いものだということに気づければ、変わることもあるかもしれない。
パーティコンパニオンの女性が亡くなった交通事故で、その運転手を取り調べていた久利生と麻木は、何故事故当時彼女が靴を履いていなかったのかと疑問に感じる。すると、大阪地検難波支部から、かつての久利生の事務官であり今は検事である雨宮がやってくる。雨宮は、難波支部で暴力団の事件を追っており、事故死した女性が関係していたのだ。事件を追ううち、久利生は、事故現場がネウストリア公国大使館の真裏であることを知る。そして、手がかりを持つであろう人物がいる大使館には、日本の捜査が及ばない治外法権が存在するのだった。
公開中なので、続きに。
ネタバレあり。
公開中なので、続きに。
ネタバレあり。
原作の、死神代行篇のダイジェストと、尸魂界篇の、双極に掛けられたルキアを奪還する、までのミュージカル。
護廷十三隊への贔屓が凄まじいのが見ていて面白い笑 尸魂界篇のいちばん盛り上がってる時期に上演されてたのかな。私はこれ以降の上演作品を円盤で見たんですが、そのせいでちょっと舞台役者さんを知っちゃって、その役者さんの出てる舞台を観に行ってしまったくらいには、軽くハマってしまいました……。
歌が聞いていて不安になる(まあ仕方がないか……)というのがアレなんですけど、「BLEACH」そのものにぶっとんだところがあまりないので、話を知っていれば普通に見ることができます。見ているうちに、三次元の容姿がこの役者さんたちで固定されてくるくらい、はまっていると思うし、それに近くなるよう作り込んでくれているように感じます。
しかし原作、今どのあたりまで進んでるんだろうなあ。
護廷十三隊への贔屓が凄まじいのが見ていて面白い笑 尸魂界篇のいちばん盛り上がってる時期に上演されてたのかな。私はこれ以降の上演作品を円盤で見たんですが、そのせいでちょっと舞台役者さんを知っちゃって、その役者さんの出てる舞台を観に行ってしまったくらいには、軽くハマってしまいました……。
歌が聞いていて不安になる(まあ仕方がないか……)というのがアレなんですけど、「BLEACH」そのものにぶっとんだところがあまりないので、話を知っていれば普通に見ることができます。見ているうちに、三次元の容姿がこの役者さんたちで固定されてくるくらい、はまっていると思うし、それに近くなるよう作り込んでくれているように感じます。
しかし原作、今どのあたりまで進んでるんだろうなあ。
『神、人を喰う』でサントリー学芸賞を受賞した気鋭の民俗学者は、あるとき大学をやめ、老人ホームで働きはじめる。気づくと彼女は、「忘れられた日本人」たちの語りに身を委ねていた——。(帯より)
民俗学者の六車さんは、大学をやめて、老人ホームで働いていた。そのうち、とある利用者の反応に驚いた六車さんは、ホームにいるお年寄りたちに聴き取りをはじめる。彼らが語りだしたのは、民俗学に通じる、彼らの過去、日本の歴史、文化だった。
民俗学と介護の両方に関係する、聴き取り、傾聴というものを知る一冊だったかな、と思います。
介護の現場が、もうがんじがらめになった大変な場所(時間、人、場所の制約の厳しいところ)だというのは、いろいろ本を当たるとわかるんですが、その中でも六車さんの聴き取りをすることによって、利用者への対応に活かすことができるという視点は、すごいと思う。確かに、毎日忙しいから、継続するには難しいものなんだけど……。
そういう聴き取りが、驚きに満ちていた、という六車さんの反応もいいなあと思いました。そして、忙しくなればなるほど、驚かなくなっていたということも。そういう日々の中で取りこぼしていくものの大きさを思うなどしました。
特別な人。たとえば、誰にどんなふうに見られてもいいけど、世間の目なんかかまっちゃいないけど、その人に変に思われたくない。その人の目には、とびきりの自分が映っててほしい。そんなふう? そんな人なら、いる。いるけど。——シャイなクセに肩肘張って、勝手にあたふたしてるあのなぎさくんを、多恵子の目で覗いてみれば……? というわけで、『なぎさボーイ』姉妹編待望の登場です!!(カバーより)
私は「ヒスってる」という感覚に縁がないので、そういう子が出てこられると理解できなくて困惑するんですが、多恵子も例に漏れずよく怒り、喧嘩をするという。でもその内側には、冷静に自分を観察したり、自分なりの思いで、自身のことを理解しようという動きがあるんですよね。
『なぎさボーイ』であの終わりだったので、これちゃんとオチつくのかなーと思ったら、ちゃんと終わってよかったよかった。背伸びしながらも、その分一歩ずつ進んでいく二人がいいなあと思いました。
大会社の社長ビルは、六十代を過ぎてもなお精力的に仕事をこなしているが、時折訪れる変調に死を感じていた。ある日、最愛の娘スーザンが自身の片腕であるドリューと付き合っていることについて話す。スーザンの素っ気なさに、恋とはそういうものではないと説いたビル。そのスーザンは、仕事場近くの喫茶店で、魅力的な男性と出会う。しかし、彼が再び現れたのは、ビルの前。自身はこの身体を奪った死神だ、というのだった。そんなことを知らないスーザンは、ジョー・ブラックと偽名を使う彼に惹かれていき……。
人間界に興味を抱いた死神が、老年の社長を振り回しつつ、生きることの楽しみを知ったり、恋をしたりする。ジョーのすっとぼけた振る舞いが、たいへんかわいいです。
人間じゃないものが、だんだん人間らしくなってくるのが、なんてにやにやするんだろうと。さらにいいなと思うのは、ユーモアを見せるところなんですよ! ジョークやユーモアは、人間らしさの最大の要素かな、と思います。
スーザンとの恋は、ツッコミたいところがあったものの、あったかくて、切なくて、寂しい、いい恋でしたね。まさに花火だった。
橋の向こうへ行ってしまう、という演出は反則です。こみ上げた……。
アンソニー・ホプキンスとブラッド・ピットの組み合わせが好きすぎてやばいです。老爺と青年! しかし青年の方がタメ口!
面白かったです。オススメ、ありがとうございました!