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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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お年よりと絵本でちょっといい時間―老人福祉施設での読みきかせガイド
図書館員として勤め、小学校など子どもたちへの読書活動に加え、老人福祉施設での読み聞かせボランティアを始めた山花さんの、エッセイ(日記・実践記録?)がメインの、読み聞かせガイドブックです。
子どもへの読み聞かせガイドは、結構色々出ているものの、お年寄りに向けた選書や、歌など、そういう風にプログラムするのかーと分かって興味深かった。聞いている人たちの反応も、ほほーなるほどーと。
読み聞かせガイドと銘打ってあるので、サービス側の視点からどうこうという本かと思いきや、どちらかというと介護福祉士の実践記録の方が近い印象です。お年寄りとどういう話をして、反応があったか、ということを書いている。読み物としても面白かったです。
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親と教師のためのガイド (性虐待を生きる力に変えて)
子どもの性的行動・きょうだい間の性虐待、という副題が付いています。子どもが被害に遭った場合、周囲の大人はどのように対応すればいいか、というガイドです。精神科医のように具体的に、という行動ではなく、そういう人たちにつなぐ前段階として、まずどのように行動すればいいかというもの。
子どもの変化を見逃さないようにすること(変化の具体例つき)、言ってはいけないこと、言ってあげるべきこと。軽く事例も挙げられています。最後には資料が付いていて、相談機関のリストあり。2004年の刊行でした。
女の一生 (岩波新書)
「月経とは?」「摂食障害について教えてください」「セックスが苦痛です」「むなしくてたまりません」「子どもがひきこもっています」「別れたい」「恋をしました」「一人で死ぬのが怖い」……。年を経ても尽きない女の悩み。いくつもの修羅を引き受け、ひたすら生き抜いてきた著者が、親身に本音で語りかける人生の極意とは。(カバー折り返しより)

女性ならではの悩み、女性としての身体、病気、恋愛、結婚、家族、人生などなど、一生にまつわる悩みを著者の伊藤さんが回答する形式。もうすっぱりきっぱり、中庸性とか平等とかなく、完全に女性の視点からの回答でした。「援助交際していたことを彼に言えない」の答えが「言わなくていい。その時は必要だった。彼に向かい合っている今、やってないならそれでいい」ということなのだから、清々しい。
私はここまで人生も達観できてないし、というか女性という性別も俯瞰できていないので、読んでいてまだぴんとこずに読みました。多分、好みとしては少女性のなんたらを読む方が楽しいからなんだとも思うんですけれども。
白竜の花嫁7(仮) (一迅社文庫アイリス)
「君は竜の《花嫁》で、私の妻だ」
白竜のシュトラールの“花嫁”となった小国の姫、澄白。名ばかりの花嫁である自分を傍らに置き続けるシュトラールに、彼への恋慕を胸に秘める澄白は喜びと共に哀しみを感じていた。黒竜を追い地上に降り立った澄白たちは、塔に住む王女と若きドラゴン学者に出会い——。
花嫁への独占欲を強める竜と恋心を抑え続ける姫君、切なく純粋な想いの行き着く先にあるものとは…? 人気作第七弾!(裏表紙より)

もうシリーズ七巻なのかあ。思えば遠いところまできたものです。
澄白→シュトラールの一方通行が、ちょっとずつ形を変え始めた巻だったなあ。前巻でシュトラールが澄白に執着しているというのは明らかになっていましたが、今回はシュトラールが澄白にかなり気を使っている……というのか、譲歩している? 尊重している? 守るべき個体という認識ではなくなりつつある……のか? 囲い込み(という表現もどうかと思いますが)をしなくなって……ないかもしれませんけれど、ちょっと対応の仕方が変わったような印象を受けました。それでも自分の考えていることを率直に表すのには変わりがないので、「ちょっとあなたその行動の意図を明らかになさい!」というシーンが主にp152からのところなんですけれども、無言で迫ってくるシュトラール様たいへんごちそうさまでしたァァァァアァア!!!
あと無駄にマントを脱ぐところに萌えた私をお許しください。なんだかすごく人間臭い上に色っぽかった。
サブキャラクターの配置もこれまでと少し違い、転機の巻だったなーと思いました。それぞれに愛の形があって、それぞれの異種族婚ですが、彼女彼らと接してきた澄白は自分らしい心の形をどうやら見つけつつある様子。ちょっと安心して読み終わりましたが、今度はシュトラールを狙う輩も現れているので、また話が動きそう。
1〜3巻重版出来の帯に、まさか別の展開があるのでは……などと妄想しつつ、続きを楽しみにしています。二人の関係がどう変わるかなあ!?
tupera tuperaのわくわくワークショップ―みんなでたのしむ造形タイム
お二人で活動されているユニット、tupera tuperaのワークショップの本。実際にどういうワークショップを行うのかっていうのを、おしゃれなカラーページで紹介しています。
tupera tuperaさんは、絵本の「やさいさん」や「パンダ銭湯」で知ったんですけれども、ワークショップ活動なんかもしているんですね。すごく楽しそう! 美術館でワークショップとか憧れるなあ。公式サイトがあるんですけれども、それを見るだけでもすごく楽しいです。参考にしたい。
プリンセスハーツ―大いなる愛をきみに贈ろうの巻 (ルルル文庫)
『ルシードはアジェンセン大公の血を引いていない』その秘密を知ってなお、支持すると言ったはずのリドリスの裏切りに、意気消沈するルシード。一方ジルは、ジョングー=ガーグと共にテジムに捕らえられてしまっていた……。王座奪取へ邁進するルシードに贈られる、リドリスの、メリルローズの、……そしてジルの贈り物。全ての謎が明かされる中、ふたりの運命は!? 王宮ロマン、グランド・フィナーレ!(裏表紙より)

最後までときめきとロマンと歴史が詰まった、とても素晴らしい物語でした!
リドリスの贈り物は……もう分かりきっていたことだけれど、つらい……。大いなる傷と愛、か……。精霊の声を聞こうとしながら、最後に好きなものを食す彼は、一方で存在し続けたかったのだろうな……。生まれついたものが、未来永劫ルシードを脅かし続けるから、退場すると決めたリドリスは、きっと”未来”をあげた。
メリルローズの贈り物は、ルシードの生そのものだったのかもしれない。彼の輝かしい王への道、生きることへの望み、心。”いま”というものを紡いで振り返ったものが過去なのだから、メリルローズは心をあげたのかもしれない。それは多分”過去”なんだろう。
そして、ジルは”いま”をあげたんだろうなあ。一瞬一瞬、色鮮やかに、生きているって実感するもの。幸せだと感じるもの。
初夜の明けた朝は、笑いすぎておなか痛かった。リュリュカの叫びが全読者の心を代表していたと思います。
エピローグのいろいろは、そこもうちょっと詳しく! ってなりながら、その距離感がグランド・フィナーレという感じで心地よく、最後の最後でハッピーエンドなのがさいっこうだと思いました! ここに来て、それが伏線だったかーーーーー!!!!!(ばくしょう)
最高の物語でした。ありがとうございました!
プリンセスハーツ 〜たとえ遠く離れていてもの巻〜 (ルルル文庫)
全ての謎を解くために、【墓場】へ向かうジル。一方、シングレオ騎士団でマシアスと再会したルシードは、騎士団と星教会の後ろ盾を手に入れ、一路、パルメニアの主都ローランドを目指していた。パルメニアの王座奪取に向けて、なにもかもが順調に見えたその時——あるまぎれもない真実——が、離れ離れのジルとルシードに明かされる。二人の運命ははたして……? 身代わり王女の王宮ロマン、怒涛のクライマックスへ!(裏表紙より)

あああああそこでその真実かーーー!!! という、思ってもみないところからの攻撃が。いやしかしこの時代の人たちややこしすぎじゃね?
実は最終巻まで読み終わった後、この感想を書いているんですけれども、ジルと旅をしているとき、彼女からルシードの話を聞いて、ジギーはどう思ったんでしょうね……ばくしょう。「ムラムラしますー!」って言われて、動揺しない(ネタバレ)はいないと思うな!
最後のリドリスのあれは、ああ、彼は望み通りに死んでいくんだな……と思いました。
プリンセスハーツ 〜これが最後の恋の巻〜 (ルルル文庫)
パルメニア王冠を目前についにシングレオ騎士団攻略へ歩を進めたルシード。世界会議の舞台で自分の正体を知る他国王たちに挑むジル。“あの夜”の約束を胸に、それぞれの戦いに乗り出した二人だが、大公夫婦のいないアジェンセンにはオズマニアの脅威が迫り……!? さらに姿を消していたマシアスも再登場! ジルとルシードに協力していた理由もついに明らかに……! 王宮ラブロマン、いよいよ怒涛の最終章へ突入!(裏表紙より)

紹介文に書かれちゃってますけれど、マシアス再登場です。協力していた理由っていうのが、えー? っていうちょっと肩すかしなあれだった(と個人的に感じました)のですが、これもう一回転するんだろうか。
気になるのはシングレオ騎士団のエヴァリオットで、登場した時は「うおおお」と興奮しました。まあその展開にはならないことは、別シリーズで確認済みではあるんですけれども、それでも騎士団を従えてしまうルシードは、本当にカリスマというか人たらしというか……。
オズマニアの父王と王子との戦いもひと段落ついて、いよいよラスボス、メリルローズとの対決が近づいてきたという感じ。双子、という関係性の因縁がすごく浮かんできているので、どういう種明かしになるのかすごく気になる。楽しみです。
プリンセスハーツ〜今宵はせめて夫婦らしくの巻〜 (ルルル文庫)
アジェンセンを囲む国々の政略が錯綜する中、ついにパルメニアの王冠がルシードの目前に……!? それぞれヴィスタンシア、パルメニア行きの準備に追われるジルとルシードは、野望の達成が同時にふたりの別れを意味するという事実に気づく。もう二度と会えないかもしれない。夫婦でいられる時間は、今宵が最後かもしれない——ようやくお互いへの気持ちに気づいたふたりは……? 恋と野望が渦巻く王宮ロマン、急展開!(裏表紙より)

ご自覚おめでとうございましたごちそうさまでしたー!! 冒頭から結構振りかぶって「自覚」の準備がされていたので、どうなるかと思いましたが、無事に思いを伝え合うことができてよかったよかった。まあ、その後の展開は物語として美味しい……いや、一筋縄ではいかない波乱の予感ですね。そろそろ最終決戦間近ってところでしょうか。
リドリスがすごーくいい人、というか毒舌でありながらすごくルシードに優しいのが、嬉しい反面怖い。彼は最後に何か大掛かりなものを仕掛けてくるんじゃなかろうか。例えば、ジルの出自に関するものと同じような理由とか……。ちょっとずつジル周りの事情も明らかになってきたところで、次。
プリンセスハーツ〜君は運命の人だからの巻〜 (ルルル文庫)
いま明かされるミゼリコルドの秘密……!(「私の願いを叶える者よ」)メリルローズの誕生日、戸惑うジルにルシードは?(「月色賛歌」)——他、ケイカとオースの過去編、リュリュカの恋人探し騒動など、5つの短編を収録した豪華短編集! コメディあり、シリアスあり、登場人物勢ぞろいの見逃せない一冊。プリハワールドがディープにわかるガイドページ、ドラマCDもついた特別編!(裏表紙より)

マシアスがいなくなって、さあどうする! というところで、短編集挟んでくるのにくい。先が気になるのに短編なのじれじれする。しかし短編も面白い……。
リュリュカの話が、コメディなのにじんわりいい話で切ないなあ。マシアス、ちゃんと帰ってくるかな……。リュリュカの恋の展開に期待。
それから、誕生日の話「月色賛歌」はとってもよかった。なんだもう二人とも好き合ってるんじゃーんと女子高生みたいなことを思いながら読みました。ルシードは本当にたらしだよ。しかし「くんかくんか」はもうにやにやしながら読みました。電車の中で噴き出しそうでやばかった。
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Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
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