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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ラーメンズ第10回公演 『雀』 [DVD]
ラーメンズのコント舞台。「お時間様」「音遊」「プレオープン」「許して下さい」「人類創世」「ネイノーさん」「男女の気持ち」「雀」を収録。

『鯨』の時も『news』の時も思ったんですけど、表題作は哀しいトーンになるようになってるんでしょうか。
「プレオープン」が好き。遊園地のアトラクションのコントなんですが、すっごく本物っぽいw
「許して下さい」も好きです。必死さww あと「男女の気持ち」がすっげーたのしそうwww
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ラーメンズ第7回公演『news』 [DVD]
ラーメンズのコント舞台。「わたしのことば・1」「読書対決」「バッハ」「雪男になった日」「わたしのことば・2」「王様」「news」「英語の恋」「わたしのことば・3」を収録。

第◯回公演の数字を無視して見てますが、適当に借りて、好きなのを見ています。
「鯨」の方が分かりやすいと思ったんですが、「英語の恋」とか、ちょっといい話になる感じがすごい好きです。なんかうだうだしてるくせに、最後にはさわやかでいい話に持っていくところが、うまいなあ物語だなあ、と思う。
「鯨」と比べて、全体的に真面目なトーンの印象でした。
ラーメンズ第9回公演 『鯨』 [DVD]
ラーメンズのコント舞台8作が収録されたもの。
収録作品は、「ことわざ仙人」「超能力」「バースデー」「壷バカ」「絵かき歌」「count」「アカミー賞」「器用で不器用な男と不器用で器用な男の話」。

顔芸と時事ネタやめて笑ってしまう。
「器用で不器用な男と不器用で器用な男の話」みたいな、おかしくて、哀しい話が好きです。
あと「count」が好き。めっちゃ好きです。シュールwww
オール・ユー・ニード・イズ・キル ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
「ギタイ」と呼ばれる異星人からの侵略を受けている近未来の地球。統合防衛軍の報道官だったウィリアム・ケイジ少佐は、自身の保身によって失敗し、前線へと送られる。仲間の協力も得られず、訓練すらまともに受けていないケイジは命を落とすが、その直前、青いギタイを倒すことができた。そしてケイジが目覚めると、それは、自分が死ぬ前の日。ケイジはタイムループしていたのだった。

原作は読了済。絶望的な異星人との戦いにおいて、タイムループに巻き込まれた青年の戦いを描くSF作品。とってもハリウッドな味付けで、これはこれで面白い改変だったと思うんですが、やっぱりさ、ループものの悲哀を味わって終わりたかったぜ……!
キャラクターの魅力という点ではすごく入り込みやすかったです。保身のために戦場を避けていた男が、左遷された挙句命を落とす。もうぐっだぐだな男なんですが、ループに戸惑い、理解し、リタという救いを見出し、協力し合いながら失敗にへこたれたり絶望したり、最後には仲間を得て、勝利をつかむ。人間的成長がすごくわかりやすい。わかりやすいストーリーになっているのはいいけれども、私は、原作の気が狂いそうなループと失敗の数々と、どうしようもないところに行き着いてしまった絶望と、喪失を抱えながら生きていこうとするラストがもうすっごく好きだったので、ちょっと残念な気持ちではありました。
これはこれで面白かったですけどね!
デザイン室
その通り、鈴木成一さんが手がけた本の中から、150冊をランダムに選び出し、それについて語る本。
私、ブックデザインの本を見るのが結構好きなんですが、そういう本ってたいてい、写真を並べて一言ちょろっと解説がついているだけのものが多いんです。少なくとも私が読んできたのはそういう本が多かった。
でもこれは、表紙、帯、本体についても話が及んで、どういう本なのかという説明もあり、すごくいい装丁についての本だった! イラストレーターさんや写真家さんについて触れられていたり、鈴木さんが使った技がちょっと明かされると「やってみたい!」と思いました。やっぱりこの人すごい。
世界画廊の住人 (幻狼ファンタジアノベルス)
記憶喪失の画家リンと出会った錬金術師見習いのセツリは、神殺しを目的とする深淵派のカルヴァスに追われ『世界画廊』に逃げ込む。異界への扉が絵の数だけ存在するその場所で、白い王女アイカの絵に心惹かれたセツリ。リンの不思議な力によって絵の中に入り、アイカの悲しい境遇を知って額縁の外に連れ出そうとするが…。やがて辿り着く、世界の禁じられた真理。その先にあるものは——!(裏表紙より)

おお! 陰鬱なんだけど希望を描くファンタジーだった! めっちゃ栗原さんらしい。確かどこかで、この作品はそれまでと書き方を変えている、ということをおっしゃっていたように思うんですが、確かに、より演劇っぽい台詞まわしになっていた気がするし、キャラクターも舞台映えしそうな性格だった。
錬金術師として認められるための論文を提出したセツリではあったけれど、それは異端と見なされ、神殺しを目的とする新興宗教組織に狙われることになる。それも、暗殺者をともなってきたのはかつての兄弟子イカイ(カルヴァス)。偶然助けた男は画家だというが、その日、謎の「お告げ」とやらで、セツリは世界画廊の管理人に任命される。
このまとめから想像できる物語があると思うのですが、多分これから九十度くらいひねったのがこの話の本当の物語です。ところどころ、読んでいて、おかしいな? と首をひねるところや引っかかりを覚えていると、あるときにそれに手をかけてぐるっと物語が回転する感じ。すごかった。おおー! と思いました。
最終的に神に挑む物語でしたが、ヒロインのアイカがとても可愛いです。栗原さんの書くこういうヒロインが、もうめちゃめちゃ好きです。
舞姫―恋愛今昔物語
青年に助けられた鶴は、娘に姿を変えて恩返しに現れた。夕香と名乗った娘は、演劇の世界でもがいている黎の助けになろうと、その力で女優としての才能を開花させていく。だが、当然、その不可思議な力をいぶかしむ者がいないわけではなかった……。

「鶴の恩返し」をモチーフに、昭和っぽい時代の、演劇青年と鶴の哀しい恋の物語。とても叙情的で、歌うような文体がとても物悲しい。人に近しく、理解しようとしながら、黎を表舞台に押し上げようとする夕香が、最後の最後でやっぱり異形であった、という行動が、異種婚姻譚好きにはたまらんです。結ばれないのもいいよね……!
白竜の花嫁6(仮) (一迅社文庫アイリス)
『君も——所詮は人間か!』
白竜の青年シュトラールと、その“花嫁”となった澄白。優しく穏やかな日々は、ゴルト族の竜、アメテュストの死により突然の終わりを迎えた。彼のもとを離れた澄白は、亡き母の一族が住む里を目指す。一方、シュトラールは、澄白の不在に喪失感を感じて……。澄白を持つ新たな出会いと過去に穏された真実とは? そして、すれ違う二人の想いの行方は? 竜と姫君の恋絵巻、待望の第六弾!(裏表紙より)

発売後すぐなので、続きに書きます。




おこぼれ姫と円卓の騎士 (ビーズログ文庫)
ソルヴェール国の第一王女・レティーツィアは、将来自分が“女王になる”ことを知っていた——。結果、優秀な兄たちの“おこぼれ”で王位が転がり込んできたレティは、王の専属騎士団を作るべく、漢の中の男と評判の騎士・デュークを強引に勧誘。けれど彼は「『おこぼれ姫』の愛人と呼ばれるのは願い下げ」と一刀両断!! ますます彼がほしくなったレティは……!? 第13回えんため大賞優秀賞作!!(裏表紙より)

面白いよーとおすすめされて読みました。面白かったー! めちゃめちゃキャラが楽しい!
兄王子たちの後継争いを憂慮した父王によって、次期国王の位が転がり込んできたレティ。だが、彼女は自分が王になることを知っていた。「知っていたって、どういうことだ!?」というところに掴まれた人は多分すごく楽しい。この『王の間』のシーン、めちゃめちゃ好きだわー。そのネタ、私大好きです。
レティは自分が美しいということも、長所も短所も理解した上での言動をするので、ちょっぴり傲慢ですが、自信に裏打ちされたその振る舞いにところどころ見え隠れする、若いところ青いところが可愛いです。振り回されるデュークは、そうかと思いきや人たらしの才能が見え隠れしているような……。それから、兄王子たちは跡目争いをしていたわりに、やっぱり賢い人たちなので自分たちの距離について正確に把握した上での、距離を取っている感じがすっごくよかった。三兄妹、なかよししてほしいなー。
すっごく面白かったので、続き読もう。
追想五断章
古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、結末の伏せられた五つの小説を探していた。調査を続けるうち芳光は、未解決のままに終わった事件“アントワープの銃声”の存在を知る。二十二年前のその夜何があったのか? 幾重にも隠された真相は?
米澤穂信が初めて「青春去りし後の人間」を描く最新長編。(帯より)

伯父の営む古書店に居候している芳光は、その客として現れた可南子の依頼で、結末の伏せられた五つのリドルストーリーを集めながら、その作者、叶黒白が何のためにそれを書いたのかを探っていく。これだけ書くと米澤さんのいつものミステリなのかなと思われそうなんですけれど、主人公の芳光からして設定があれなので救われない部分が見えるというか。「父が事業に失敗し、学費が払えなくなった」「その父が病死した」「母が郷里に戻ってこいという」ものが、何も解決されずに終わるという、大変後味の悪いあれに。いやでも、小説をめぐる物語はいちおう解かれるんですけどね!
小説を集め、その内容を読みながら、事件「アントワープの銃声」の真相を明らかにしていく。謎の中に謎、というのは、この本の表紙にあるような感じで、とても面白かったです。後味は悪いけど!
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Author:月子
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