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「君は竜の《花嫁》で、私の妻だ」
白竜のシュトラールの“花嫁”となった小国の姫、澄白。名ばかりの花嫁である自分を傍らに置き続けるシュトラールに、彼への恋慕を胸に秘める澄白は喜びと共に哀しみを感じていた。黒竜を追い地上に降り立った澄白たちは、塔に住む王女と若きドラゴン学者に出会い——。
花嫁への独占欲を強める竜と恋心を抑え続ける姫君、切なく純粋な想いの行き着く先にあるものとは…? 人気作第七弾!(裏表紙より)
もうシリーズ七巻なのかあ。思えば遠いところまできたものです。
澄白→シュトラールの一方通行が、ちょっとずつ形を変え始めた巻だったなあ。前巻でシュトラールが澄白に執着しているというのは明らかになっていましたが、今回はシュトラールが澄白にかなり気を使っている……というのか、譲歩している? 尊重している? 守るべき個体という認識ではなくなりつつある……のか? 囲い込み(という表現もどうかと思いますが)をしなくなって……ないかもしれませんけれど、ちょっと対応の仕方が変わったような印象を受けました。それでも自分の考えていることを率直に表すのには変わりがないので、「ちょっとあなたその行動の意図を明らかになさい!」というシーンが主にp152からのところなんですけれども、無言で迫ってくるシュトラール様たいへんごちそうさまでしたァァァァアァア!!!
あと無駄にマントを脱ぐところに萌えた私をお許しください。なんだかすごく人間臭い上に色っぽかった。
サブキャラクターの配置もこれまでと少し違い、転機の巻だったなーと思いました。それぞれに愛の形があって、それぞれの異種族婚ですが、彼女彼らと接してきた澄白は自分らしい心の形をどうやら見つけつつある様子。ちょっと安心して読み終わりましたが、今度はシュトラールを狙う輩も現れているので、また話が動きそう。
1〜3巻重版出来の帯に、まさか別の展開があるのでは……などと妄想しつつ、続きを楽しみにしています。二人の関係がどう変わるかなあ!?
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