読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

書店大賞授賞式の当日、成風堂書店に勤める杏子と多絵のもとを福岡の書店員・花乃が訪ねてくる。「書店の謎を解く名探偵」に、書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を解いてほしいというのだ。同じ頃、出版社・明林書房の新人営業マンである智紀にも事務局長から同様の相談が持ち込まれる。授賞式まであと数時間、無事に幕は上がるのか?! 本格書店ミステリ、シリーズ第四弾!(裏表紙より)
成風堂書店の二人と、営業たちと、シリーズの主人公たちが邂逅する一作。このときを待っていた! という本編第4巻ですね。
テーマは本屋大賞。作家さんが、書店員の側として、本屋大賞ならぬ書店大賞にまつわる謎と事件を解く。元書店員だという大崎さんの気持ちと、それよりももっと根本的な、本を愛すること、それを守りたい人たちの存在を感じて、後半はめちゃくちゃ泣いた。
犯人が、書店とも本とも関係のない悪党だったのもよかったと思います。思い入れがないからこういうことができる、っていう。だから思い入れがある、けれど裏切られた気持ちがあって別の仕事をやっている覆面作家のあの人の存在が際立っているように思えます。
本当にすごく素敵な人たちがたくさん登場する作品だったなあとしみじみ思いました。私も頑張ろう。
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唯一女王の服を縫う事が許される“王宮裁縫師”に憧れるレリン。だが展覧会で、作品を酷評されてしまう。実力派の青年裁縫師・ドランが協力を申し出てくれるが、両想いだったはずの騎士・フォルスとすれ違いが…!? フォルスとレリンのある週末を描く、書きおろし電子特典『物語よりずっと幸せなこと』収録。さらにドレス制作の秘話を含む、豪華イラスト特典付き。(Amazonより)
養家に虐げられていたものの、ようやく救い出されて、次なる一歩を踏み出すことになったレリン。王宮裁縫師になると決めたものの、現在その地位にあるマダムから容赦のない「否」を突きつけられて思い悩む。
「その人のためのドレス」を作る職人ものとして読むと、頑張る主人公がいじらしく一生懸命で、それとなく周りが見てくれていたり助けてくれていたりするところが温かい気持ちになれてよかったなあ。なんとかドレスを仕立て上げていくところ、じわっと感動した。
それだけにフォルスはもうちょっとしっかり支えてあげてよ! という気がしないでもなく。裁縫に関してはドランの方が優位なだけに頑張ってほしい!

いまだ人と、ひとならざるものの世界が分かたれてはいなかった、古の時代。魔神族の暗躍から王国を救った七つの大罪と王女エリザベスは、国王の生誕祭を祝うための食材集めに走り回っていた。だがメリオダスとホークが偶然天空の世界に転移したことで、一行は天翼人と魔神族の黒の六騎士との戦いに身を投じることになる。
本編とはちょっと違う設定の番外編的な位置づけかな? メリオダスとエリザベスがいて、そのそっくりさんがいたら、三千年前の聖戦を思い出さないはずがないもんね。本編が悲劇の恋人たちやすれ違った兄弟の話でもあるシリーズなので、公開時期的にその設定が生かし切れないであろうこの劇場版はちょっとパワーダウンさせられてしまっている印象。
七つの大罪はアニメと変わらずかっこいいし、戦闘シーンもいいんだけれど、惜しい……。


リオネス王国の聖騎士たちの横暴とそれを主導していた聖騎士長ヘンドリクセンの魔人族復活を阻止したメリオダスたち七つの大罪と第三王女エリザベス。しかし平和な時間はそう長くは続かず、魔人王の近衛部隊である魔人族・十戒の者たちが目醒める。バンの離脱を始め仲間同士が思いをぶつけ合い、ついに七つの大罪最後の一人も合流し、仲間たちは絆を深めていく……このすべての戦いの始まりは三千年前、とある種族違いの恋人たちの運命とともにあった。
第1期の後、少し間が空いたり、放送時間や局が変わったりして、最後まで追いかけられていなかったやつ。第2期から最後まで一気に視聴しました。
本当に! 最高のファンタジーでした! ここまでど直球にファンタジーをやってくれるとは思わなかった。まさしく「これはいまだ人と人ならざるものの世界が分かたれていなかった古の物語」でした。神と魔と妖精と巨人と人と、その世界が区切りをつけ、次の世界が始まるための物語。
一人ひとりのエピソードが濃すぎてびっくりする。別のメインキャラクターに焦点を当てたらそれだけでちゃんと物語が出来上がるようになっているのがすごい。さらにすごいのは、メリオダスがそれを尊重して、ぶつかるときにはぶつかり、可能な限りは手助けしたり応援したりするところ。譲れないものは譲れないと戦えるところにぐっとくる。
めちゃくちゃすごいのはバンで、いやもうなんなんだよあの献身の塊は!! めちゃくちゃ泣いた。たった一人の愛した女のために不死を生きて、仲間たちと決別もして、けれど大事なときは絶対にそれを選べるやつ。恩人のために煉獄という時間の流れが違う場所で何百年と過ごして、とんでもない力を身につけて、その果てに愛する女を救っちゃうやつ。聖人か……?
情報をまったく入れていなかったのでもう一つめちゃくちゃ泣いたのはメリオダスとエリザベスの運命でした。なんなんだよそれ。永遠に別れ続ける恋人同士とか泣いちゃうだろ!! 最後まで見た後つい第1期第1話に戻っちゃったよ。エリザベスが必死になって七つの大罪を探しに来たときに、メリオダスはもう助けるって決めていたんだろうなあ……。何を思っていたか想像すると泣いちゃう。何度も出会って見送って、それでも出会ってしまう喜びと痛みが……もう……。
上記のエピソードを表現した第4期前期OPの「光あれ」、めちゃくちゃいい曲に最高の歌詞に素晴らしい歌声で。歌詞読んですごく泣いた。メリオダスとエリザベス、登場する他の恋人たちやきょうだいたちのことだよなあ……。
本当に素晴らしい大作ファンタジーでした。これで続編シリーズに触れる下地は作ったぞ!
「Gen Hoshino Concert Recollections 2015-2023」
星野源が2015年から2023年に開催したライブ・ツアーから厳選した楽曲をひとつの作品としてまとめたライブ映像集。
心が弾む、ついつい踊りたくなる曲ばかりなので、何も考えていないときに流していると勝手に作業が進むようになるので誠にありがたい。
しかしこういうライブだったりドラマだったりを見ていると、この人は本当にエッセイの中でお腹痛いとか書いていた人なんだろうかと疑わしく思ってしまうな……。なんなんだよこの度胸。その爽やかさ。
星野源が2015年から2023年に開催したライブ・ツアーから厳選した楽曲をひとつの作品としてまとめたライブ映像集。
心が弾む、ついつい踊りたくなる曲ばかりなので、何も考えていないときに流していると勝手に作業が進むようになるので誠にありがたい。
しかしこういうライブだったりドラマだったりを見ていると、この人は本当にエッセイの中でお腹痛いとか書いていた人なんだろうかと疑わしく思ってしまうな……。なんなんだよこの度胸。その爽やかさ。

2022年4月19日・20日に日本武道館で開催されたLiSAの10周年プロジェクトのライブ映像。
見たのはNetflix。
作業用に流すのはライブ映像はちょうどいいなーと思いながら見ていました。トークが始まったら休憩、みたいな。まあつい聞き入っちゃって手が止まるんですけれどね! 歌上手いなマジで! あんなに細いのによく難しい歌を歌い上げられるものだ……。
最後のトークがなんというか、こんな人気歌手でも色々あったし、見えないところで無茶苦茶辛い思いをしただろうし、けれどこの場に集まっている人たちはみんなLiSAや曲が好きで見に来ているんだよなあ、なんてことを思うとぐっと来たな。続ける、続けられる、歯を食いしばって進む、そういうことの積み重ねでこの人は立っているんだ、すごいな、と思いました。

ある日、謎のピンク色のもやをくぐったのび太は動物たちが人間の言葉を話して文明を営む場所に迷い込む。翌日案の定ドラえもんたちに話すも信じてもらえなかったが、寝ぼけて再びピンク色のもやをくぐったのび太と、それを追いかけてきたドラえもんによって確かにその場所が存在すると確認する。そこは地球とは異なる動物の姿をした人々が住むアニマル星だった。
1990年の映画なので、当時話題になっていたであろう環境破壊などの要素が色濃くなっている。いままでならのび太に勉強するよう注意したり、散らかさないように言ったりするママが、いきなり町内会の一員としてゴルフ場建設計画に反対することになって勉強したり、それをのび太に伝えるところが、思いっきり明示的。
いままで結構何かと戦ったり敵対勢力にいたり、助けを求めてきたり、というゲストキャラクターが多かったので、犬の姿の普通の男の子だったチッポとのび太たちが出会って、ちょっと遠い旅行先の友達みたいな感じで一緒にいるのがなんだか微笑ましかったな。
敵対勢力になったニムゲ同盟の総長の最後の一言がなんだか切なかったな……。

穏やかな食卓を囲む二人に潜む秘密。盗まれたエクレアが導く驚きの結末。最後の砦のような居酒屋に集う人々の孤独。減量に奮闘する女性が巡り会った恋。美食の上で繰り広げられる女同士の舌戦。幼なじみと再会して作る菓子の味。駄菓子を食べ合う瑞々しい初恋とそれを眺める大人達の切ない祈り……。7人の作家がこしらえた、色とりどりの食べものがたりに舌鼓を打つ絶品アンソロジー。(裏表紙より)
妻帯者の男性と交際していることを惰性と感じている尚子は、彼の故郷の黒豆を茹でている「くろい豆」千早茜。
低予算のドラマの撮影中に「きえもの」の料理が消えた謎を解く「消えもの」遠藤彩見。
偶然立ち寄った居酒屋の客と店の人間のひとときの混じり合い「居酒屋むじな」田中兆子。
芸能界入りしたものの一花咲かせることができないまま、ダイエット企画に挑むことになった女性の「サクラ」神田茜。
テニス部に所属していたメンバー四人が揃ってマウントを取り合う「アドバンテージ フォー」深沢潮。
親しかったかつての幼なじみと大人になって予想外の再会を果たす二人は、胸の中に後悔と悲しみを抱えていた「ほねのおかし」柚木麻子。
他愛のない駄菓子にある懐かしい思いと記憶が混ざる「フレッシュガム」町田そのこ。
それぞれ雰囲気も色合いも異なるアンソロジー……なんですがよく新潮文庫nexで出したな? というちょっと薄暗いトーンの話も混ざっていて、何度も背表紙を確かめてしまった。
個人的には謎解き要素のある「消えもの」と、ラストに向かって体重が軽くなるように話も明るく軽やかになっていく「サクラ」、読みながら苦笑してしまうマウンティング合戦の「アドバンテージ フォー」が面白かったです。

目覚めたそこは謎の部屋。続く部屋も同じような部屋が続く場所に、六人の男女が閉じ込められていた。共通点は何もなく、知り合いでもないが、とりあえず外に出ようと試みるが、「間違った」部屋には即死の罠が仕掛けられている。少しずつ精神を削られながら「正しい」部屋を進む彼らだが……。
元になった作品は鑑賞済み。
以前もあるホラー作品で思ったのですが、有名な役者さんを起用するとその人の名前や顔に意識がいくんだよなあ。そのホラーのときはそのズレっぷりと悲惨な死に方が面白かったのですが、特にこういう狭い場所で繰り広げられる作品は、有名な人が演じるなら映像じゃなくて舞台で見たい。
その他、頑張って色々理由付けをしたせいで余計に話がスベッてしまった印象でした。そこまでやるんだったらもうちょっとそれっぽいディストピアっぽいやばい伏線が欲しかったなあ。