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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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杏のふむふむ (ちくま文庫)
ラブラドールのハリーと過ごした小学校時代、歴女の第一歩を踏み出した中学時代、単身海外にモデル修業に行った頃、そして、女優として活動を始めたとき……。NHK連続テレビ小説のヒロインを演じ国民的な女優となった杏が、それまでの人生を、人との出会いをテーマに振り返って描いたエッセイ集。そのとき感じたことを次につなげて明日に向かう姿は、感動必至。解説 村上春樹

すごくすごく良く出来た方なんだなあ、というのを感じました。人との接し方、話し方、そういったものがすごく気持ちのいい人なんだろうな。文章も、ぜんぜん気取っていなくて、読んでいて「いいなあ」なんて羨ましくなってしまった。
この行動力はなんだろう。杏さんの力の源はなんなんだろう。面白がるってことだけじゃない気がする。しなやかで、力強くて、でも女性的でもあって、かっこいいなー。
学校生活、子どもの頃の話が面白かった。エンドウマメ先生がなんだか好きだなーと思ったら、最後に登場して嬉しかった。
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壁抜け男の謎 (角川文庫)
ノンシリーズものの短編集。「ガラスの檻の殺人」「壁抜け男の謎」「下り「あさかぜ」」「キンダイチ先生の推理」「彼方にて」「ミタテサツジン」「天国と地獄」「ざっくらばん」「屈辱のかたち」「猛虎館の惨劇」「Cの妄想」「迷宮書房」「怪物画趣味」「ジージーとの日々」「震度四の秘密」「恋人」収録。

読んだのは単行本ですが、リンクは文庫版。
どれも短編ながら、趣向が凝らしてあって面白いなあと思ったんですが、「怪物画趣味」が好きでした。それまで普通に、現代ミステリーだと思って読んでいたら、これだけファンタジーだった。異形専門の公安……もっと読んでみたいです。
これまで取れていなかった有栖川有栖さんの単位を取ろうと、三冊読んでみたんですが、有栖シリーズが一番好きかもしれない。
幻坂 (角川文庫)
雨の坂道で出会い、恋におちるも、自意識のために、愛する女を死に追いやってしまった作家の苦悩が哀切な「愛染坂」。坂に棲みついている猫たちの写真を撮るために訪れた女子高生が、その夜から金縛りと奇妙な悪夢に悩まされる「口縄坂」。大坂で頓死した松尾芭蕉の最期を怪談に昇華した「枯野」など9篇を収録。大阪の町にある「天王寺七坂」を舞台に、その地の歴史とさまざまな人間模様を艶のある筆致で描く。解説・河内厚郎

大阪と坂と怪談の短編集。こういうホラー系、幽霊や怪異がメインの話って普段あまり読まないのですが、味があって面白いなあと思いました。土地に由来する話って、思い入れがあればあるほど深みがあるなあ。というのは、この辺りをうろうろしていた時期があったからで、ああ、あの辺、すごく絵になる坂が多かったなあ、なんて思い出したから。
一番好きなのは「口縄坂」。猫の写真を撮影していた女子高生が「なにか」に見初められてしまうという話なんですが、女子高生同士のキスと、あやかしに見初められるっていう妖しい、ちょっとエロティックな短編です。私は頭の中がファンタジーなので、そういう見初められ方をすると今後どうなるかなっていうのを考えてしまいます。
どの短編も、ちょっと怖かったり、優しかったり、悲しかったりで、とても面白かったです。
アラハバートの魔法使い -1ディナールではじまる出逢い!- (ビーズログ文庫)
「お父さんの入った魔法のランプ」を捜す半魔人のシェヘラは、早くも砂漠で遭難中! あげくに、盗賊に襲われ大ピンチ!! そこへ現われたのは、絶世の美青年・サディーン。あっという間に賊を倒すと、「助けてやったから金よこせ」と笑顔で救出代を請求してきて——!? 役立たずの魔法使い×追放された元・王子が巻き起こす、アラビアンファンタジー! 第14回えんため大賞特別賞受賞作!!(裏表紙より)

過去に魔人と共存していたという伝説を持つ国、アラハバート。その北方、迷信深い地域に隠れ住むシェヘラザードは、母が神殿の神子、父親がランプの魔人という半魔人。空飛ぶ絨毯と、望むものをなんでも映し出す望遠鏡、そして治癒の魔法を宿す命の林檎の三つの神器を持っているけれど、未熟なシェヘラには使用回数制限がある。
という状況で、父親が入ったランプを追って神殿を飛び出したシェヘラが、ギルドの長サディーンたちと「家族になろう」とする第一歩の話。
とってもかわいい話で、一生懸命なシェヘラがかわいい! 本当の家族に恵まれず、自分の家族を作ったサディーンのしなやかさもかっこよく、まだまだお話が広がっていくんだろうなあと感じさせつつも、ラストの一文がとてもとても素敵でした。
「毒親」の子どもたちへ
「斎藤先生が私やあなたの話に見出しをつけてくれると、あっというまに次のページや次の章に進めます。それは人生と時間の大いなる節約なのです。」内田春菊
「毒親論」を手放し、その先へ進むために!(帯より)

毒親に関連する本はたくさん出てくるようになりましたが、これは毒親をなじるのではなく、親を毒親、毒親、と呼ぶひとたちに、「果たして本当に毒親なのか?」「自分が次の段階に進むためには?」という内容で、今まで読んできたものと正反対だったので非常に興味深く読みました。
過食症も、アルコール依存症も、うつ病も、あなたを守るための病気なので、ひとまずそれを受け入れてみて、次の段階に進んでみてはどうだろう? という内容でした。なるほどなー。そう考えると、少しだけ休んでもいいかな、という気持ちになるかも。
火村英生に捧げる犯罪 (文春文庫)
「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」。臨床犯罪学者・火村への挑戦状が予告する犯罪とは——(帯より)

読んだのは単行本版ですが、リンクは文庫版。
「長い影」「鸚鵡返し」「あるいは四風荘殺人事件」「殺意と善意の顛末」「偽りのペア」「火村英生に捧げる犯罪」「殺風景な部屋」「雷雨の庭で」が収録。
その話も面白かった! 「長い影」は息が詰まってどきどきしました。どう追い詰めるんだろう、と。「火村英生に捧げる犯罪」もよかった。アリスが引き離されそうになっているので行くなー! 無事でいてー! とハラハラしました。しかし私だったらここでアリスを危険な目にあわせて火村に助けに行かせてしまうな……なんてことも思ってしまいました笑
影の王の婚姻 (ビーズログ文庫)
ディシベリア帝国皇女・フィグネリアへの誕生日祝い。それはあまりに怪しい“婿”だった! 刺客かと疑うも、クロードと名乗る彼は何にもできない優男。婚儀の夜——早々にフィグネリアがクロードを寝室から追い出そうとすると、何故か扉が開かない。その時、突風が部屋を駆け抜けた! 驚くフィグネリアの前で、クロードが慌てて笛を吹き始めて……? 第14回えんため大賞奨励賞受賞作!(裏表紙より)

神霊を敬う帝国。周辺諸国では火器の発明が開始され……という状況から、いつ帝国が落ちるかとひやひやするんですが、そういう状況下で妖精と深く関わっているらしい婿を取った、帝国皇女フィグの物語です。シリアスではなく、結構ほのぼのとしていたかな……?
いやー、ヒーローであるクロードが、優しくて一生懸命な青年で、かつフィグの美人なところとかお胸とかに反応しちゃう本当に普通の男の子で、すっごくすっごくかわいいんですよね! たらしというよりかは、「かわいい……でも手が出せない……つらい……」っていう感じなので笑ってしまう。
神様関係がラフなのは仕方ない笑 そういうところも含めて、ライトで楽しかったです。
君が香り、君が聴こえる (集英社オレンジ文庫)
事故で両目の視力を失った蒼。角膜移植さえすれば、見えるようになる——そう思うと、むしろ何事もやる気になれない。二年が経ち、高校もやめ、漠然とした不安のなかにいる蒼に声をかけてきたのは、友希という女子大生だった。ふたりは惹かれあい、恋人になる。直後、蒼は移植手術を受けることに。だがそれは友希との別れを意味していた…。せつなく香る、恋の物語。
友希、君に会いたい。顔も知らない、大好きな君に。

小田さんというお名前に変えて恋愛ファンタジーも書かれていた沖原さんが、その小田さん名義で、デビュー作のような恋愛小説を書いた! というからには読まなくちゃいけないと使命感に駆られてしまい、発売日に飛びつくように買っていました。
とても、小田さんらしい小説でした。目が見えないという状況にあって、ちょっとしたふれあいがすごく大きなことに感じられるのは当然だと思うんですけれども、そこからさらに踏み込んで、「人を見る」(直接見たわけではないけれど、きっとこの表現が正しい)という要素が加わって、とても面白かった。ちょっとした言葉、態度、自分の内面をすごく掘り下げられていて、これは淡い恋とかではなくて、恋をするってことの話なんだ、と最後にすごくずっしりきた感じがしました。……語彙力はどこ!? という感じの感想になりますけれども!
すごくいい恋愛小説でした。
斯くして歌姫はかたる (ビーズログ文庫)
歌で自然を操り魔物から人々を護る“楽師”。中でもエルネスティーヌは誉れ高き<歌姫>として君臨していた。しかしある日、魔物に歌声を奪われてしまった上に反逆の疑いをかけられた彼女は、事件解決まで聖フィデール楽院に身を隠すことに! なのに、超堅物優等生のオリヴィエに「音痴は今すぐ退楽しろ」と脅されて——!? 不協和音が奇跡を起こす? 第15回えんため大賞特別賞受賞作登場!(裏表紙より)

貧しい生まれながら、天賦の才能によって、幼い頃から王宮で暮らし<歌姫>として君臨して人々を救ってきたエルネスティーヌ。しかし、口を開けば必ず幻滅される、高慢な少女でもあった。そんな彼女が、謎の強力な魔物に襲われたせいで、音痴になってしまった。ほとぼりが冷めるまで楽院に身を隠すことにしたけれど……。
エスティ(イヴリーン)の、気持ちいいくらい能力に裏付けされた自信と高慢ちきなところと、口汚いところがとっても楽しかったです! って書くとどんなひどいヒロインだ……という感じなんですけど、このイヴリーンのひねくれちゃった経緯を想像してみると、仕方ないかなあと思いつつ、彼女の強さがすごく際立っていて、かっこいいと思うんですよね。くわえて、ちょっとおばかなところも含めて、かわいいなあと思います。
魔物との対決はそれでいいの? とちょっと思いましたが、次の自分へ、と新しい自分を見つけるために努力するイヴリーンは素敵だと思います。リュクシオルとのコンビも楽しみです。
だから、子どもの本は面白い
子どもと本の出合いを創る━━多メディア時代の今日、読書がもつ固有の価値と、子どもの本の魅力、手渡し手である大人の役割を考える。(帯より)

子どもに本を、ということが提唱されたその後の動きをさっとまとめた一冊。2006年の刊行なので、もう十年前ですね。近年の出版では、という話に「ファンタジーブームのゆくえ」という項がありますが、ずいぶん変わったようにも思います。少なくとも、和製ファンタジーはだいぶと大きな市場になったように感じます。
実際の本のタイトルを引いてきつつ、子どもと本の関わりの動きがまとめられていて、どちらかというと、読書ボランティアや地域文庫といった、つなぎをする役目の人から見た一冊でしょうか。今度は、文学から見た、子どもと本の本を読みたくなりました。
Profile
Author:月子
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