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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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庭師の知恵袋 (ベストライフ)
編者の豊田さんは大正12年生まれの方で、本当に生粋の「庭師」のひとのよう。この本自体も1989年の発行なので、農薬は思い切って使った方がいいとか、徒弟さん(若い人)の話がちょっとあったりとか。この前読んだオーガニックな庭づくりとはほぼ真逆の位置にある考え方をする、という印象でしたが、やっていること、伝わっている技術は多分ほとんど変わらない。
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劇場版戦国BASARA-The Last Party- [DVD]
絆の力で日の本をひとつにしたい。家康の呼びかけは、各国の武将たちに受け入れられず、また同時期、亡き秀吉の仇を討とうと三成が襲撃を繰り返していた。幸村は家康に賛同し、政宗は三成との決着をつけるため、家康の呼びかけに応じて関ヶ原の地へ向かう。しかし、そのすべての裏側では、死んだはずの者たちが暗躍しており……。

突っ込んだら負け! と必死に言い聞かせながら見ました。関ヶ原の風景は、これゲームのマップかな? というおかしいものが一つ鎮座ましましており、突っ込んだら負け! と本当に強く思いました。
様式美な殴り合いや、ここでやりあうなや! という戦いはさておき、私は、たまたま通りかかった父に「あれが家康。あれが忠勝(ホンダム)」と指差した時がこの映画のハイライトでした。
戦闘シーンはさすが劇場版で、よく動くし派手だし、なんか終末の塔みたいなものが出現したときは「ゲームだ……(ゲームが原作です)」と思いました。光秀がアヒャヒャするのかと思ったらお市にあっさりやられてしまったので、ああ……(すべてを理解した頷き)で受け入れました。第六天魔王はやっぱり魔王だった。
ゲームは微妙にかじっただけなので、どの辺りが脚色なのかもうだんだん分からなくなってきたんですけれども、アニバサが好きな人のための映画だなと思いました。最後の足軽ダンスが見られて満足!
新潮選書 野鳥を呼ぶ庭づくり
目指すのは「野鳥を呼ぶ庭」ですけれども、鳥を呼ぶにはその生態系を整えなければならないわけで、それは里山の庭を作ることだ、ということから始まる庭づくりの本。木を植えたり、虫を呼んだり、水の流れがあったり、そして植物がある、というような。ひとつひとつの要素が密接につながりあって、循環するからこそ、鳥や虫が来る庭になる。庭という世界を考えるための一冊だったように思います。
オーガニック・ガーデン・ブック―庭からひろがる暮らし・仕事・自然
「有機的なつながり」という意味での「オーガニック」な庭づくりを実践している、ひきちガーデンサービスのご夫婦の書かれた本。
お二人がどういう風に庭づくりをしているか、作業とか、道具とか、実践とかが書かれているんですが、それぞれの文章の末尾に参考文献やサイトなどが掲載されていて、ここからどんどん次の本を見つけることができて、すごく参考になりました。いわゆる庭師が教える庭仕事、という本ではなくて、もっと身近な、日々の生活を覗き見ているような自然な文章で、とても興味深かったです。
大阪市住吉区、大空小学校。この学校がめざすのは「不登校ゼロ」。特別支援教育が必要な発達障害の子どもたちは、みんなと同じ教室で学ぶ。教職員、地域の人々、保護者が協力しあう、開かれた学校だ。前の学校では二時間しか学校にいることができなかった子、問題行動が地域の噂になってあの子がいるならあの学校には行きたくないと言われる子、暴力や暴言が止まらない子……。そういった子どもたちの、一年間の記録。

ものすごい映画でした。こんな開かれた学校があるのか! と。自分が知っている、統制がとれた、秩序を重んじる小学校とは違った。
この大空小学校では、一人一人、個人と教職員が向き合い理解しながら、そのことを他の子どもたちにも分かるよう指導していく。「あの子は普通と違うから……」ということをそのままにするのではなく、「じゃあ、一緒に学ぶためには?」という問いかけを常に先生たちが生徒たちに投げかけ、また子どもたちを信頼して任せたりもする。
この指導体系を作り上げた先生方がすごい。問題ひとつ、新任の先生がつまずいたとしても、助けを求めれば助けてくれる体制になってるんでしょう。教職員全員が、全校生徒のことを知っているといっても過言ではないだろうなあ。
先生方、すごく大変ですけれど、笑いながらも表情は真剣で、そして楽しい時は全力で楽しいというのを表現しているように見えました。だから子どもたちも笑うし、叱られれば反省するし、その言葉に耳を傾ける。
信頼ってどういうことなんだろう。居場所ってどういうこと。理解するって。個性って。「みんなの学校」ってなに? どの場面、どのシーンにも、いろいろなものが映っていて、自分の視界が足りない! と思うくらいの情報量。どこも見るべきところ。そういう作品でした。すごかった。
前田黎生さん、95歳。9歳の時に父が失踪。のちに母が再婚。けれど家を飛び出して、准看護師になった。その学習の中で出会った一人の同窓生をきっかけに、共産党に関係する人たちが行っていた「無産者診療所」で活動するように。しかし折しも戦争が色濃くなってきた時代、黎生さんは特高によって留置されてしまう……。

映画館でみました。
保健婦になるまでがすでに波乱万丈。戦争が始まって、終わり、保健というものも大きく変わっていく。女性の立場も変化した。そうして、95歳になった前田黎生さんという人は、日本の保健婦の歴史をすべて抱いてきた人になっている。
見ていて不思議なのは、語る言葉も、意識も、すべて、この人はすべきことをきちんと持ちながらきちんと生きてきた人なんだ、とわかること。それは私自身には多分ないもので、生きるべくして生きる、という老齢の方の姿が、なんとも羨ましい。強いんです。言葉も姿も。見ていてわかる。
保健婦っていうのは、本当に地域に根ざしたところからきたものなのだなあと思ったので、その辺りのことをもっと知ってみたいと思いました。恥ずかしながら保健所の知識がほとんどないに等しいので……。
本の声を聴け―ブックディレクター幅允孝の仕事
本棚に本を並べる「ブックディレクター」をしている幅允孝さんという人について書かれた一冊。書いている人は、幅さんご本人じゃなくて、幅さんの仕事のこととか、関係者とか、仕事先とかの人々を取材して、この本にまとめたみたいです。
最近流行りのブックカフェなんかで、美しい、物語性のある本棚を作っている人、それが幅さん。TSUTAYA ROPPONGIがお仕事先の代表なのかな。仕事先は美容室だったり銀行だったり病院だったり。一冊の本が、どんどんと次の本へと繋がっていく、そういう棚作りができる人。
すごいと思ったのは、その棚作りをするときに、クライアントや関係者としっかり話し合いをしているところ。どういう風に話を聞き出して、どういう話をしたのかすごく気になりました。選書の難しさは、コミュニケーションでなんとかできるのかあと思った。
介護の専門性とは何か
介護職に携わっていた著者が、介護の現場や地方講演、これまでに書いてきた著書などを引きつつ、介護の専門性をはじめとした介護現場について書いた一冊。
2005年の発行。
これを読むと、いかに現場の状況が知られずにいろんなことが窮屈に決められてきたんだなあと思わざるを得ない。
何度も繰り返し書かれるのは、ある人が「◯◯がいい」という主張が正しいのか、という質問に、その人の場合は◯◯が正しい、その考え方を評価する、ということ。つまり、一律的に◯◯をするんじゃなくて、その現場、現場で、正しいこと、有効的なことが違うということ。その臨機応変さが必要なのに、お上が窮屈に縛っているような気がしました。
いろんな本や著書の話題も出ているので、他の本も読もうと思います。
なぎさボーイ (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
“男はすべからく泰然と構える”のが理想の俺なのに、体は小づくり、しかも女顔、とどめが名前で雨城なぎさ! 幼稚園で複数の男どもから求愛され、今は蕨第一中全校生徒からなぎさちゃん呼ばわりだ。その屈辱の過去の元凶北里と、ちゃん付けの張本人多恵子が俺に囁いた。三四郎が恋わずらい!?——恋に、受験に、揺れる青春前期、肩肘つっぱらかったシャイボーイの、悪戦苦闘のラブコメディ!(カバー折り返しより)

とても懐かしい雰囲気の、学園もの。主人公は男の子。男女の幼馴染の関係や、おせっかいな女の子、素直になれない男の子、というのが全面に現れていて、なんだか甘酸っぱくてむず痒い。これ、きっとなぎさは読者からキャーキャー言われてて、多恵子は共感を呼んだんじゃないかなあ。私は、多恵子はちょっと人のことが見えなさすぎなように思えますが!笑
わたしを離さないで [DVD]
介護人のキャシー・Hは、幾人かの提供者と関わってきた。その中で思い出されるのは、幼い頃育った寄宿舎ヘールシャムでの日々、そしてコテージでのこと。複雑に絡み合った絆で結ばれた、トミー、そしてルースのこと。褪せない、あの日々のこと。

カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』の映像化作品。映画は、テープというよりも写真のようでした。いくつかの断片をつなぎ合わせて回想している感じ。原作にある、擦り切れるほど繰り返したという感じはしなかった。
話の裏というか、事情は、本よりもあっさり簡単にまとまっていて、だから象徴的なシーンが結構削ぎ落とされていていました。キャシーが赤ん坊に見立てたものを揺する光景を見てはっと立ち尽くしていたマダム、とか、ルーシー先生のエピソードとか、最終的にマダムの家に行ったときの空虚なほどの絶望感、とか。もっと寒々しくて薄暗い世界を想像していたのに、思ったよりも明るかったのは、キャシーの記憶だからかなあ。
より三人の絆(というか、感情のすれ違い)が描かれる一方で、提供者やその人権を守ろうとした社会的活動のことが薄くなっていて、それもちょっと思ってもみなかったところでした。
『わたしを離さないで』を簡単に理解しようとするといい映画なのかもしれないけれど、原作の淡々とした語り口やどうしようもなく、生きていくしかない感じが好きだった私としては、少し簡単すぎたように思える映画でした。
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Author:月子
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