読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
春夏秋冬それぞれの娘たち。季節の名を冠するように私たちも色鮮かに。私は冬都。寒さに凍るものたちは時として割れる。自らが割れるとき、相手を割るとき。血が流れるまもない瞬間的に。<本文より>(帯より)
とあるわがままなお嬢様の取り巻きを、楽しいから、益があるからという思惑で寄り集まっていた、春都、夏都、秋都、冬都の高校生四人。しかし、そのお嬢様が、スケートリンクとなった湖の氷を踏み割り、落ちて亡くなってしまう。果たしてこの死は、事故なのか、故意なのか。……というような、人の死にまつわってしまう話を、四人それぞれでやりますという作品です。謎の解き手は、他のシリーズ作品に登場する男性陣。主人公それぞれも思いを寄せつつ、自らの心を脱皮させていくわけですが……。
この、心理ミステリーというのか、人の心のちょっとした作用を用いて謎解きをするのが、うまいなあ、と最近読んでいたいくつかの作品を見て感じるのでした。最後に収録されている「通訳」、面白かった。最後のオチもくすっと笑えて。
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