読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
母との名状しがたい関係に苦しみながら、それでも罪悪感にとらわれている女性たちが数多く存在しているはずだ。カウンセリングの経験に基づいて、墓守娘たちの苦しみを具体的に取り上げていきたい。娘たちを描くことで、母親たちの姿も逆照射されるに違いない。本書が、母娘関係を解くヒントになれば幸いだ。——まえがきより (帯より)
今でいう「毒親」の、特に母親に焦点を絞った事例を取り上げています。2008年の刊行です。母親の愛情、にしては重すぎる、娘の人生を自分のものにしている行動や、自分の人生を捧げるようにして娘に過度の期待を寄せる感じを、「お母さんが死んだあと、お墓をお願いね」と託す事例に基づいて、娘のことを「墓守娘」と呼称しています。
家とお墓を託して、家に入ることを強制して、かつ娘の成功を自分のもののように思いつつ、娘の成功を羨んで嫉妬し……などと、母親の子どもに対する異常な依存状態を紹介しているわけですが、だめだ、重い……。うちがそうだというわけではないので、あくまで想像ですけれど、これは重い。息苦しい。家族と縁を切りたくなる。でも実際にあるんですよね、こういうことが。
PR
この記事にコメントする