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紅霞後宮物語 第二幕 (富士見L文庫)
 不世出の軍人と誉れ高かった関小玉が、何の因果かかつての相棒で今の皇帝・文林によって皇后にさせられてから1年。
 高貴妃の事件からようやく落ち着きを取り戻した帝国に、新たな火種が飛び込んできた。
 ——「先帝の遺児」の出現。
 静観する文林をよそに、宮中には動揺と策謀が広がっていく。そんな中、文林失脚に備え、逞しくも軍人らしく、彼と鴻を抱えての逃走計画を進める小玉だったが、件の「遺児」の秘密を知り……。
 小玉の“想い”と文林の“執着”、絡まった糸が導く物語の結末は!?(裏表紙より)

二巻目。相変わらず、思考をどストレートに読む感じの文章が軽快で楽しい。ツッコミ系の文章って、状況が状況だとお腹抱えて笑っちゃうこともあるし、シリアスなシーンでもこう、別の旨みがある感じがする。
もうちょっと夜逃げっぽい話になるのかと思いきや、小玉はやっぱり小玉で、たくましく現実的にことに当たっておりました。軍を率いて駆けつけるシーン、かっこいい……! と両手を組み合わせてきらきらな気持ちで読んでいたら、そのあとの落差な! 乳はみ出させたまま縄打たれてる皇后さまと、それを目の当たりにした皇帝の驚きのシーンに爆笑しました。文林は思わず素に戻ったのか「小玉」って呼んでるし。
今回も非常に楽しい巻でした。続き出て欲しいんですが、この話の落とし所がちょっと遠そうなのが気になるかも。こういう一巻完結の話にするのか、もっと長編にするのか……。個人的には、長編が読みたいかもしれません。
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