読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
継母や義姉に虐待され、謎めいた魔導師セルフィに召し使いとして拾われてしまったシルクローズ姫。「ここも気持ちがいいのだな、覚えておこう」毎夜、理由をつけては彼女をベッドに引き入れ淫らに触れてくる彼。傲慢だけど、蕩けるような快楽を紡ぎ出す指先はとても優しく、彼女への密かな気遣いも暖かい。しかしある日、姫との婚約を破棄した王子に呪いがかけられたことを知り——!? (裏表紙より)
シルクローズは、マルベリーの木に住むフェアリーたちと仲良し。けれど父が亡くなってから、継母と二人の姉に召使としてこき使われる日々。ある日、自分の婚約者である王子がやってくると聞いたけれど、姉たちの邪魔によって再会することは叶わない。城まで追い出されたシルクローズは、しかし、美しい魔導師セルフィーと遭遇し、彼の召使として拾われることになった。
……という、ちょっと童話めいた世界観の物語。
シルクローズがびっくりするほどいい子というか、無垢というか、だから付け入れられるんだよというか……。ヒロインは、もうちょっと賢くて逃げるほうが好みかなーと思いました。無邪気すぎると、貞操感がないような気がするのだ。
国の名前がバミューディル魔国というものだったり、フェアリーがいたり、馬と人の両方の姿を持つ少年がいたりと、魔法の国と見せかけてちょっと魔界っぽいような、そんな部分と、お話のメルヘンチックなところの落差が面白いなーと思って読みました。
PR
この記事にコメントする