読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
1970年代のアメリカ、サンフランシスコ。市長と市会議員ハーヴェイ・ミルク氏が射殺された。ミルクは、同性愛者であることを公表し、彼らのための政治家として活動した人物だった。彼は、「自分が暗殺によって死んだ場合に再生すること」と、自身の言葉をテープに吹き込んでいた。
2008年の映画。同性愛者であることをカミングアウトし、なおかつ当時風当たりのきつかったアメリカで、公人となって働き、マイノリティの人々のために尽力したハーヴェイ・ミルク氏の活動を、実際の映像を用いながらストーリーとして仕上げた作品です。
見終わった後、すごく胸にくるものがあって、うまく言葉で言い表せない……。マイノリティとされる人々が集まって声を上げること、時代が変化すること、そしてその結果、今の自分の意識や考え方があるということに、とても胸を動かされるというか、こういう人たちがいるから、自分自身はリベラルな考え方を持つことができる(とされる)社会に生きていられるんだな、と感謝するというか……。
私自身は、それが誰かを傷つけることがないかぎり、嗜好は自由であってほしいと思うし、そういう社会であってほしいと思う人なので、そうでない人が多いであろう世界で生きている人たちの息苦しさはどれほどのものなんだろうと思うと、なんとも言い切れない苦しさを覚えます。「異性愛が普通なんだ」とされるものだと、つい思ってしまう育ち方をしているけれど、普通ってなんなんだと。人の愛し方は一種類じゃないだろうと、ぐるぐると考えています。
ドキュメンタリーの方の映画もあるので、見ようと思いました。
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