読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

これから君は、幸福な人生を生きなくちゃならない。どんなに不幸な時代であっても、幸福な人が不幸になることだけは決してないと、約束するよ。
『14歳からの哲学』の著者が贈る人生の教科書。(帯より)
「友愛」「個性」「性別」「意見」、「勉学」「歴史」「社会」「道徳」、「戦争」「自然」「宇宙」「宗教」、「言葉」「お金」「幸福」「人生」という16のテーマで、14歳の君へ語りかける一冊。
人が、人生が、世界が、そして自分が、こうあればいいなあ、ということが詰まっている。ブログについて書いてあるところで、誰も彼もが発信して、誰かに認められないと自分であることができないなら、いったいどこが「自分らしい」ということなのか、と書いてある最後まで読んで、真顔になりました。すみません……。
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宇宙暦799年——ついに銀河帝国の玉座へとのぼりつめたラインハルトだが、いまだ宇宙には平穏は訪れていなかった。即位の後、キュンメル男爵邸において彼を襲った刺客。それは〈地球教団〉がたくらんだ陰謀だった。ラインハルトは首謀者への制裁を決意する。一方、軍を退いたヤン・ウェンリーは、かつての副官フレデリカとの結婚をはたしていた。しかし、軍事的英雄であるヤンの存在を、帝国は危険視していた。そんななか、地球へと旅立つユリアン……。歴史の歯車が再び動きだそうとしていた。(裏表紙より)
地球という場所の歴史が導入の飛翔篇。表紙のフレデリカのウェディングドレス姿がとっても可愛い。
帝国の支配を受けることになった同盟ではヤンは退役してフレデリカと結婚、一方、新しく帝政を敷くラインハルト。ちょっと一息つく巻でもありましたが、それでも速攻で命を狙われるラインハルトにちょっとどきっとしました。
最後にちらりと出たロイエンタールの周りの話に、乙女ゲージがぎゅーんと上がりました。自分の命を狙った女性を家に連れ込んで無理矢理物にした挙げ句、なんだかどっちも惹かれているっぽい雰囲気がまじ少女小説。たまらん。この二人どうなるのかなー。

自由惑星同盟の期待を背負い、首都ハイネセンを離れたヤン・ウェンリーは、敵の補給路を断つべく、ゲリラ戦を展開。強大な軍事力を誇る帝国軍にも、遠く離れた敵地での物資調達というアキレス腱があったのだ。神出鬼没の同盟軍に翻弄され、苛立ちを募らせる帝国軍の提督たち——業をにやしたラインハルトは、自らが戦場の前線において、ヤンを誘い出すための囮になることを決意する。壮大な構想と緻密な計算のもとに張りめぐらされた巨大な罠。帝国と同盟、互いの存亡をかけた戦いが、ついに幕を開ける!!(裏表紙より)
こんなに早くヤンとラインハルトが戦うとは思わなかった!
そして、ヤンとフレデリカはおめでとう! 死亡フラグを立てるからどうしようかと思いましたが、無事に戦いが終わってよかったです。しかし大丈夫かこの夫婦。なんだか家事が心もとないような……。
同盟と帝国、二人の天才が邂逅したところは胸が熱くなりました。まったく違うタイプの二人で、歳の差以上にラインハルトは偉そうだし、ヤンの方が丁寧ですが、お互いがお互いの深いところを理解している雰囲気が、なんだかにやにやするような、そわそわするような、ちょっと嬉しい空気を作り出していた会見だったと思います。

著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージであった。著者の没後追悼の意をこめて書かれた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」(丸山真男)を付載。(カバー折り返しより)
人から読みなさいとすすめられた本。すすめてくれた方の立場がむにゃむにゃ……なところがあって、ちょっと穿った読み方をしてしまったのですが、非常に道徳的な内容のものだったと思います。
生きていく中で、「あの時、どうして動けなかったんだろう、何かしてあげられなかったんだろう」と内容の大小はあれど後悔して、忘れられないことがいくつかあります。それを思い出させるのが「雪の日の出来事」の章。
こうあればいい、と思うことが詰まっている一冊でした。

貴官の判断によって最善と信ずる行動をとられたし——首都ハイネセンから届いたその訓令文に対して、ヤンがとった行動とは「イゼルローン要塞の放棄」だった。フェザーン自治領を帝国軍に占拠された今、自由惑星同盟の存在は風前のともしびであり、すべての命運はヤン・ウェンリーの双肩に託されることになったのだ。帝国軍の忠誠を一身に集める存在、ラインハルトを倒すこと。それが同盟に残された唯一の勝機であると考えたヤンは、ラインハルトに決戦を挑むため、イゼルローン要塞をあとにするが……!?(裏表紙より)
イゼルローン要塞の放棄、からの、ラインハルトとヤンの前哨戦、という感じ。これから戦いが始まるのか、という中で、なんだか何人かに死亡フラグが見える気がするんですが……! これでいきなりヤンが死んで、ユリアンに代替わりしたらどうしよう! とか。キルヒアイスの件ですっかりトラウマです……。
ところで、ヤンが仕掛けていった数年がかりの罠っていったいなんなのかな。気になる。

小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。ガラス切りを使って外された窓の鍵、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレート。彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えるかと思われたが……『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んだ衝撃の問題作。(裏表紙より)
とある殺人事件を、様々な人がそれぞれの思惑と推理で見た作品。もやもやするけど、そのもやもやが面白い! 人が死んだことを、それぞれに受け止めて、言い方は悪いけど自分の物語にしてしまう。そういう話が、もう本当に気持ち悪くて。
結局誰が犯人か、真相は、というところは明かされないので、ミステリというより人間の心理を描いた連作短編集だな、と思いました。面白かった。

脳科学についての本なんですが、結局どういう本なのかと尋ねられると、ざっくりまとめるのが難しい……。昨今の脳科学ブームによる、脳科学への信仰みたいなものについてのぼやきとか、どんなことを実験しているのかとか、仮想空間についてとか、脳のはたらきがどんなものに関わっていくのかという話かな。
メディアが流す「これでなんでも説明がつく」という脳科学=ファンタジーみたいな図式になってる、というのになるほどなあと納得がいきました。私は文系脳なので、脳とかこころとか言われると、すごく万能で超兵器に転用されるみたいなイメージに繋がっていくので、サルの実験を通して、脳のはたらきを見つつ、社会性とはというものを観察していくのはとても興味深くて面白かった。目の動きで上下の立ち位置が表せるらしいと。なるほど……。

花嫁として鬼ヶ里に迎え入れられながら、その鬼に捨てられた桃子。家に帰る選択肢はなく、嘲笑の的になりながらも鬼ヶ里高校に通っていたが、ある日鬼頭の花嫁である神無がやってくる。自身へのコンプレックスから、神無に接近する桃子。ふとしたことで知り合った堀川響にその気持ちを利用され、神無を陥れるが……。
ナイス配役! な桃子だったと思います。一番イメージに近かった。「馬っ鹿じゃないの!?」と言い方とか、喋り方とか振る舞いとか、もうまんま桃子でした。響とのやりとりが、真剣でギスギスしてるのにラブコメで、気の強い桃子だからこその言動が気持ちよくて、楽しい。オリジナルエピソードも入っていましたが、鬼と花嫁の関係をよく表したエピソードで、面白かった。
華鬼×神無編でも描かれていた響との戦いで、神無を迎えにきた華鬼が「だから出て行けって言っただろ」というシーンをたまたま通りすがった妹がいきなり笑い出して、「言い方めっちゃ優しくなってる」と言うので、だよね!? と笑いました。
桃子のうしろで、華鬼と神無が進展してる(二巻以降のやりとりで続いてるらしい)のが面白い。そして大事なところ、二人が逃げているところで、ちゃんと神無のところに駆けつけて真剣かつ優しく「何があった」と聞いてくれる! ちゃんと描かれるより、そういうところで進展してますっていう焦らしプレイがほんとたまらない……! 映画版の華鬼が、神無の作ったご飯を(口に合う)とか思いながら食べ、言葉のやり取りはほとんどないのに二人で一緒に寝るのが当たり前になり、庇護翼とちゃんと会話できるようになる鬼頭になるのかと思うと、床をローリングする。かわいすぎてもえしぬ。
ヒーローとしては、響はヒールですが一番男前で少女漫画だったように思います。強引俺様系。桃子との相性が抜群で、ラブシーンがきゃーっと悲鳴を上げる感じで楽しかった。ラストは反則! 屋上のシーンが全部可愛かった! 不覚にもときめいたわ!
三部作ぶっ通しで見ましたが(記事は一日一記事にしています)想像したよりも面白かったです。実写化ということで作り物っぽいファンタジーかと思ったら、ある程度現実っぽくしてあって、薄暗くて、よかったと思います。いや、私が単に「ほーこういう実写化かー」と面白がってるだけかもしれませんが……。
三つのどれも面白くて、でも一言言うなら、華鬼と神無の仲良くなっているところをもっと!!! 見たかった!!! でも最高の焦らしプレイだったと思います。裏側で仲良くなってる二人……ときめくわ……。

