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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ヒックとドラゴン スペシャル・エディション [DVD]
バーク島のバイキングたちはドラゴンと戦うことを誉れにしている。その中でも伝説的な父親を持つヒックは、ドラゴンと戦いたいという気持ちだけで空回りしているひょろひょろな少年。ある日、自分の発明で正体不明のドラゴン、ないト・フューリーを撃ち落としたヒックは、その小さな黒いドラゴンを前に「殺したくない」と思い……。

勇猛果敢な兜を被った赤毛の男たち。男も女も小さく厳つい中、ひょろひょろもやしっ子のヒック。同年代の少年少女はみんな彼を馬鹿にし、大人たちは長の息子であるヒックをちょっと面倒なお荷物だと思っている。もちろん、父親自身も。そんなヒックは、ナイト・フューリーに傷を負わせたことで、ドラゴンという種を深く知っていくことになる。ヒックは、戦いたい戦いたいというわりに心優しく、観察眼があって、傷ついたものを助けようとするなど思いやりの深い男の子。短絡的に、戦え! 敵は殺せ! という価値観の中ですごく特殊で、傷ついた自分を受け流す強さも持つ。ドラゴンは敵じゃない、相手をよく知るんだと訴えかけるのに、すごく勇気がいっただろうなあ。
心を交わしあうどら群、トゥースがとても可愛らしくって! しかし焔のドラゴン、モンスター・ナイトメアもすごくかっこいい! 全体的に子どもっぽい丸くて可愛らしいシルエットが多くて、鼻息を激しくするほどドラゴンドラゴン! というわけではないのですが、子どもたちがドラゴン使いになるというのはもえですね。たぎりました。
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(骨牌使い)の鏡 (3) (富士見ファンタジア文庫)
 アトリは〈異言〉のものによって連れ去られ、ロナーは苦悩していた。
 兄であり、〈骨牌〉の王国・ハイランドの偉大なる王フロワサールは刻一刻と死に近づいており、さらには王を補佐すべき〈骨牌〉たちの相次ぐ離叛……。
 ついに東の蛮族が侵攻を始める。〈詞〉の世界は〈異言〉によって侵されていく。
 アトリは、考えていた。〈十三〉たる自分がいまなすべきこと、向き合わなければならないもの……。
 そして、いまここに真実の物語が語られ尽くす。
 〈骨牌〉に翻弄されるアトリの成長、冒険、恋を描いた日本ハイ・ファンタジーの金字塔が奇跡の幕を閉じる!!
 物語には常に最善の結末を——。(カバー折り返しより)

三巻にして完結巻。〈十三〉と〈骨牌〉の始まりの物語と、世界が伝説の区切りを終えて歩み出すまでの物語が語られる。あとがきを読んでなるほどと思ったのは、この世界には神秘があるけれども、神の存在はなく、魔法はなく、けれどそれに代わる〈骨牌〉というものがあるところ。別のところで私はこの話を神話だというようなことを言ったのですが、この場合、私が言いたかったのは、いずれ後世の人々が、世界の秘密に触れ合っていた時代だったと語る人々の転機と始まりの物語、ということです。いずれ人々が憧れと畏怖を持って語るであろう始まり、ということ。
しかし物語の中で、明確に〈骨牌〉〈詞〉と世界の離反は描かれず、まだ長く続いていくことが予感されます。ロナー自身の、王は誰でもいいという思いは、新たな時代の始まりを感じさせるけれども、エレミヤやドリリスは健在である。しかし、それら過去のものとすべて切り離すがごとく決別しないというのがこの話の結論なのかもしれません。アトリと手を取ったことで、ロナーは物語の外で、何らかの選択をするのかもしれない。この作品という鏡を通して、読者は望む結末をそこに見るのだと思う。
しっかし、ロナーの宣言はすっごくかっこよかった!! 涙出た。王が王たる様、難しい道を選ぶ瞬間は感動だ。
真の〈骨牌〉の正体の話もぞくぞくしました。すべての終わりに〈十二〉の札が出てくることろがにくい!
面白かったです! 面白かったです!
“骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)
〈骨牌〉の王国であるハイランドの王を補佐するすぐれた骨牌使い、その中でも隠されし骨牌にして強大な力を持つ〈十三〉。それがアトリの本来の姿であった。
 つきつけられた現実をとらえきれない、そんなアトリの前に姿を見せたのは〈斥候館〉に残してきたはずの親友・モーウェンナだった。追い打ちをかけるように、彼女は言った。
「〈骨牌〉のひとり、〈塔の女王〉とは、このモーウェンナのことじゃ」
 一方ハイランドと対立する〈異言〉のものたちは、〈十三〉を狙って次なる行動をはじめていた……。
 数奇な運命に翻弄される少女アトリの成長、冒険、恋を描いた日本ハイ・ファンタジーの金字塔! 激動の第二巻!!(カバー折り返しより)

内容紹介でネタバレするの止めてください! と思った第二巻。ハイランドの王の都に到着したアトリは、そこで選ばれし〈骨牌〉だけでなく、王にまつわる複雑な事情を知ることになる……。世継ぎの君とのあれこれはにやにやですね! ファンタジーにおいてとても美味しいものです。選ばれた運命を持つ少女、それも、力に翻弄され、すべきことが分からない、自分すらも分からない少女が、同じようなものを背負っている世継ぎの王子とぶつかったり一緒にいたりするのはとてもときめきます。
血にまつわる物語なのだろうというのは感じていたんですが、アトリだけでなく、ハイランド王に関するものも悲しく、濃く。これがまだ語り終わっていないという過去の出来事とどう関わってくるのか。楽しみです。
“骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
 腕の良い占い師だった母を亡くしたアトリは、娼館〈斥候館〉の女主人の寵愛をうける占い師。今日も館の花の祭りに招かれていた。館では年下の親友モーウェンナから頼まれて骨牌占いをするが、その最中に因縁をつけられたアトリは、その場にいたひとりの青年・ロナーを占う羽目になる。そこでアトリに選ばれた札は不吉なものだった……。
 祭りの帰り、何者かに連れ去られそうになったアトリは、母から受け継いだ大切な〈骨牌〉が、音もなく光の粒となって消えゆくのを目にする。その直後、異形のものに襲われる——。
 少女アトリの成長、冒険、恋を描いた日本ハイ・ファンタジーの金字塔が全三巻で登場!(カバー折り返しより)

〈骨牌〉と呼ばれるカードから不思議な力を引き出すことのできる、骨牌使い。母を亡くしたアトリは自らの由縁を知らないながらも、毎日穏やかに暮らしている。しかしある日、彼女を〈十三〉と呼ぶ青年と出会ったことで、世界の運命が回り出す、というもう序盤からわくわくしっぱなしのファンタジー。
骨牌と呼ばれるものはタロットカードを連想させて、正位、逆位などが関わってくる模様。十二枚あるはずのそれぞれを司る存在がいて、十三番目というのが世界の成り立ちに関わってくるらしい。主人公が女の子というだけでも垂涎ものですが、やはり世界観がとてもいいなあ! 神話が生き、土の上に人がいる世界の物語。一巻目は人物の顔出しという感じなので、二巻も楽しみに読もう。
花宵の人形師    あるじ様の熱情 (角川ビーンズ文庫)
「何も言うな。そばにいる。…だから、心配するな」平凡女子高生・あかねと俺様形人師・美言は忽然と姿を消した同居人・ルイスを救出するためフランスに旅立つことに。しかし旅先で夫婦と勘違いされ、一夜を共に過ごすことになってしまう。あかねへの感情が恋だと自覚し始めた美言は、ある決断を下し——!?ついに明かされる過去の因縁と、動き出す美言の熱情。『華鬼』の梨沙が贈るひとつ屋根の下“キケンな恋”完結巻!(裏表紙より)

フランス旅行編。学園生活と同居ものだったはずなのにおもしろい方向に進んでいく完結巻です。
囚われたルイスを救出すべくフランスへ。幽霊屋敷の本来あった城へ向かいながら、人形師セリーヌと彼女にまつわる前世の因縁が明らかになっていく。しかしかなり駆け足で、前世組のもつれ具合がすごかったです。
三角関係がほとんど解消されたおかげで糖度は上昇。何かにつけて気にかけたり守ってくれたりする美言はかっこいい。それで終わるのかと思いきや、思いっきり急カーブして話が戻ってきたところで終わったので、置いてかれた気分でちょっと呆然としました。三巻分のあちこちに散りばめられた人物や設定は今後どこかでいきることはあるのだろうか……と気にかかる。
花宵の人形師    あるじ様と奪われたくちづけ (角川ビーンズ文庫)
「本気出さないなら、あかねのこと奪うよ?」俺様人形師・美言とナンパなイケメン・ルイス達の屋敷に借金返済のため同居中の女子高生・あかね。ある日、体調不良を起こしたあかねの魂が死神・サディアスに侵食されていると気付いたルイス。生気注入のキスであかねを救うが、それに対し美言はなぜか不機嫌に。そんな中、学園祭に現れたサディアスはあかねの魂を抹消しようとするが!?『華鬼』の梨沙が贈る同居ラブ第2弾!(裏表紙より)

二巻目の紹介文に要素のネタバレがありますが、女子高生と人形師と死神の現代ファンタジーです。一巻ではなんだその組み合わせは! となったので伏せましたが、すごい食べ合わせだと思いました。
二巻は学園祭の話。高校と大学が合同で主催する学校祭で、あかねが自分では気付かず狙われまくり、美言とルイスが奔走する話。そろそろあかねは何に関しても無頓着すぎるのではあるまいか! ちょっとぼうっとしすぎかなあと思いました。
サディアスが悪役イケメン枠なのにちょっと残念な人っぽくてわくわくするぞ! 復讐心に取り憑かれているイケメンはごちそうです。
しかし、私が一番怖いと感じるのはこの話の世界観なんですが……なんだか普通とちょっと違う感じがしてホラーのにおいがする。気のせいかなあ。
魔法の雫 薔薇の雫 花咲ける宮廷 (魔法の雫 薔薇の雫シリーズ) (コバルト文庫)
王太子妃アンヌに仕えるため、ロザモンドは王都ライサンダーを訪れる。そこで彼女を待っていたのは、薔薇の騎士の奥方であるがための貴婦人たちからの嫉妬と羨望の眼差しだった。けれどロザモンドは、持ち前の才覚を発揮し華やぐ宮廷で持て囃されるようになる。そんなある日、彼女の前にケネスの兄ユスターシュ男爵が現れる。それはロザモンドにとって、屈辱的な噂が流れるきっかけとなり!?(裏表紙より)

第三巻にあたるこれが2010年刊行で、続きが出ていない! ここから面白くなるところなのに!
知恵と才覚のあるロザモンド、宮廷へ。前巻で親しくなった王太子妃アンヌの側仕えとして、話し相手になったり、香りを調合したり、すべきことをきちんとやって評価を得ている。しかも、親友で側仕えのシェリルのお針子の腕前が大活躍! 一気に注目を浴び、ファッションと流行の第一人者となりつつある。シェリルの一代記だけでも立派な少女小説ですが、彼女は召使いという形なので表にでないんでしょうか。残念。
華やかに成功を収めつつあるロザモンドですが、義兄ユスターシュ男爵らの秘密や、夫ケネスの胸の内がはっきりしないせいもあって、宮廷ではロザモンドを軽んじる噂もある。ここでケネスが来たらかっこいんですが、どうもうじうじとぱっとしないヒーロー。従者は褒めるのに奥方は見ていないのか! そろそろ男前なところ見せてください!
気になるところで終わっているので続きが読みたいです。
魔法の雫 薔薇の雫 レザンスの花嫁 (魔法の雫 薔薇の雫シリーズ) (コバルト文庫)
周囲の誤解で意に染まぬ結婚をしたエストランジュの領主ケネスとその妻ロザモンド。けれど、ケネスは聡明でまっすぐなロザモンドに惹かれはじめ、ロザモンドもまた、ケネスに心を寄せていく。だが、五年後には婚姻破棄を申請されると信じていたロザモンドは、ケネスの妻として振る舞うことに躊躇いを感じていた。互いの気持ちに気づかぬまま、領地にある離宮に王太子妃を迎える日が迫り…。(裏表紙より)

貴族ではないけれど賢く働き者のロザモンドと、薔薇の騎士と呼ばれる容姿を持ちながら恋愛事に鈍く不器用なケネスの、期限付き結婚の行方の第二巻。二人ともはっきりしろー! というじれじれな展開です。好ましく思っているのに第一印象が悪すぎてこじれてしまった典型的なパターンですね。
王太子妃を離宮に招くことになったものの、敵国から嫁いできた十四歳のアンヌ王女は、古びた服装にすっぽりベールを被り、話もせず、お目付役の修道女が目を光らせていてなんだか近付きがたい。しかしそこはヒロイン、ロザモンドは知恵と実力で王太子妃に慕われるように。この辺りの展開が、賢い女性という感じで大好きです。薬や医術の知識があるヒロインの強さ!
そして次回はどうやら宮廷編。楽しみだ。
十四歳の岩倉玲音(レイン)は、ある日学校のクラスメートが自殺したことを知る。死んだはずの彼女が送ってくるメールや「みんな繋がっている」という言葉を発端に、玲音はリアルワールドとワイヤードと呼ばれる仮想空間を行き来するようになる。

あらすじの説明すら難しいアニメで……何を話していいのかさっぱり分からないが、分からないなりに頭の中でいろいろ想像して、自分なりに理解しようと努力してみた。
現実世界とネットワークで繋がれた仮想空間が存在する社会。人はみんな端末でコミュニケーションするという世界観なのにその説明も風景もろくにないのでしょっぱなから理解につまずく仕様。しかし、ひたひたと近付く世界の境界線が曖昧になってくる感覚が怖い。玲音の性格が複数あるのか? と思ったら、多数に同時に存在すると言われてどういうことなんだと進んでいくと……ネットワーク、パソコンで何でもできるようになる時代の入り口に作られる作品だなあという印象になっていきました。みんなが知っている私が無数にその数だけ存在する、か……と思った。でもこれって精神崩壊しないんだろうか。
とにかく専門用語多すぎ、知らないと分からないままという展開のせいで正しく読み解けないのが悔しい! それでも、人と繋がる、私が繋がらなくても友達になってくれた、というものが、この頃にももう唱えられていたんだなあと思うと、今この社会の状況は、なあ……と思ったりした。
とにかく「少女」が「ネットワークの神になる」話だと無理矢理解釈しました。終盤はすごい展開だった。オールリセット、リターンをするのにたぎった。めちゃめちゃたぎった。過去、現在、未来を観測する、どこにでもいる私。いつか会える私。
ちょっと色々調べて、感想とかを読んでみよう。
glee/グリー 踊る♪合唱部!? vol.1 [DVD]
マッキンリー高校のグリークラブ・ニューディレクションズ! の顧問ウィル・シュースターは、部活動の功績や経費などの理由で、チアリーディング部顧問のスー・シルベスターの圧力で、廃部させられることに。存続させるには、ある程度の成績を残さなければならない。部員を集め、地区大会、そして州大会に優勝するため、個性豊かなメンバーが揃ったが……。

かなりゆっくり見ていて、最近になってシーズン1を見終わりました。見ている途中、メインメンバーであるフィン役の俳優さんが亡くなられるとは思いませんでした……。
かなりコメディで、合唱メインの部活動ものかと思いきや、様々な社会問題を取り上げていて、みんなそれに振り回されたり悩んだりと、なるほどなあと思ってみる部分がたくさんありました。個人的に一番好きなのは制服の記号化(チアリーダー、アメフト部員たちはいつ何時もユニフォームを着て絶対に私服で登場しない)で、極端な設定のおかげでキャラクター性がはっきりして楽しい。高校という場所に必ず存在するであろう文化系への見下し、いじめはもちろん、社会問題でもある人種問題、性差別、同性愛、ジェンダー、性の問題、障害者問題、片親などの家庭問題などなど、メイン人物全員が何かしらの問題を抱えている。一話一話でそれらを大きく捉えて、それをなんとかしようとしながら、それにまつわる歌を披露したりなどして、みんなちょっとずつ答えを得ていく。
明るさと暗さのバランスが取れていて、噴き出すところもあれば、シリアスになることもありましたが、ばらばらだった部員が結びついていくところがとてもいい! クインに対する周囲の理解と優しさは、染みました。
そして、この作品のメインである歌が、本当に素敵だ! 舞台のシーンは何度見てもいい。最近のナンバー、名曲、ミュージカルなど色々で、私は「Defying Gravity」が聞けて本当に嬉しかったです! レイチェルとカートの歌声の素晴らしさ! そして、レイチェルとシェルビーの「I Dreamed A Dream」。レミゼ知っててよかった!! と心から思いました。知っているだけですごく楽しい。毎回、ある程度見てはサウンドトラックを探しにいくようにしていたくらいで、本当にいい歌ばかりでした。映像では「Don't Rain On My Parade」を何度でも見たい! と思いました。あそこのレイチェルがすごすぎて。シリアスな曲もみんなしっとりと歌い上げてくれるのですが、何より一番すごいのが明るい曲で、「Don't Stop Believin'」「Jump」「My Life Would Suck Without You」など、勢いがある曲がもうめちゃくちゃ楽しそうで楽しそうで! 見ていると涙が出てくるセンチメンタルな視聴者でした……。
ところで、私はピアノのおじさんがとても好きです。どうして彼がクローズアップされないのだ。いつでもどこにでもいるよね……と思っていたら「I Dreamed A Dream」の回でそんな話をしていて噴きました。
本当に面白かったです。シーズン2を待機させているのでまたゆっくり見ていきます。オススメ、ありがとうございました!

多分一度聞いてみても損はないサントラ1。
グリー 踊る♪合唱部!?<シーズン1>Volume 1
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Author:月子
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