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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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少女マンガ家ぐらし (岩波ジュニア新書)
だれもが一度はあこがれるマンガ家。でも実際はどんな世界? 少女誌で活躍中の若手作家が、プロになるまでの道のり、マンガ家の日常生活、マンガづくりの極意など、マンガっ子が知りたい少女マンガ界のあれこれを、イラストいっぱいで紹介します。プロを目ざす人はもちろん、夢をふくらませたいすべての人に。(裏表紙より)

ふらーっと図書館を歩いてたら見つけたので。こういう本が最近面白くて……。
93年の本。少女マンガ家の北原菜里子さんが、一ページ漫画とエッセイで、作家生活を紹介。少女漫画家のデビューは早いと聞いたことはあったけれど、中三でデビューかあ。すごいなあ。
北原さんの投稿生活、デビュー、漫画家になった後の仕事、作品についての悩み、道具、アシスタント、といった色んなものに触れられている。
お話作りについて、意識したら思った通りの出来で完成できるみたいなのはすごいな。プロだ。そういうのが大事なんだろうなあ。比較的ゆるゆるしていたように書かれてあるけれど、実際、描くのはすっごく大変だったろう……。

合わせて読みたい。絵夢羅『今日も明日も。』
今日も明日も。 1 (花とゆめCOMICS)
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アヴェントの娘―金の騎士は姫君に誓う― (レガロシリーズ)
浄化の力を持つ《水の一族》の娘・シェルタ。存在を秘匿され行動を制限される彼女を、弟セレーノと妹ルチヨラが訪れる。十一歳のルチヨラとメガロス皇国の第三皇子の結婚が決まったという。妹の懇願と長兄の命令で、身代わりとしてメガロス皇国に入るシェルタは、そこで再会と出会いを果たす。

シリーズ二巻。前回はカルフ巻でしたが、今回はソティラス巻でした。金髪! 金髪!
愛を持って言うんですが、金髪が痛い目を見るのおいしいです! がつんとやるのがシェルタのまっすぐの言葉だからいいなあ。ソティラスは腹黒いですが、それでもシェルタの無垢さに打たれるところが嬉しいな。目覚めていくという感じがする。
カルフは保護者みたいな、でもまた違う気持ちでシェルタを見ているように感じられて、この二人の関係もどう変わるのかなと思います。
しかし、カルフとソティラスが仲良くしてるシーンいいな! こういう大人の付き合いってときめく。とことん本音は言わないけれど、心の奥底でお互いを理解しているというか、付き合い方を誰よりも知っているというか。それが一方でライバルでもあるので、面白いな!
プリンセスハーツ―両手の花には棘がある、の巻 (ルルル文庫)
ルシードが北へ遠征中、ロ・アンジェリー城の大公妃ジルのもとへ、愛妾選考会で選ばれた美しい伯爵令嬢オルプリーヌが花嫁行列をなしてやってきた! 突然の事態にジルを除いて城は大混乱。そんななか凱旋してきたルシードは、自分の愛妾の出現に驚愕! ますます大混乱の王宮で、オリプリーヌが意味あり気な行動を…!? マシアスの意外な過去も明かされる! 華の王宮で、恋と野望は止まらない!

二巻め。愛妾候補が王宮に押し掛けてきた! という感じで、陰謀は解決されないまま三巻へと続く。
ジルがかわいいなあ。ルシードもジルのことを気にしているのに、この仮面夫婦は全然素直になれなくて、というより自覚がなくて。見ていてにやにやする。
政治面がとても分かりやすいというか読んでいてなるほどーと思う。本当に作り込まれた世界だよなあ。そういう背景があるのは、すごく面白いな。
今日の映画は「ヘアスプレー」
ヘアスプレー [DVD]

ボルチモアに住む高校生のトレイシー。ローカル番組のダンサーとして踊ることを夢見る彼女は、ダンサーに欠員が出たために番組のオーディションを受けることを決意する。歌とダンスは得意だが、彼女は特異な髪型と肥満体型の持ち主で……。

楽しかったー! 二時間近くずっと歌いっぱなし。その歌がとても派手できらびやかで、時にはしんみりと染みるようでもあり、とても楽しかった。耳が幸せだ。60年代アメリカの背景も踏まえつつの、明るいエンディングがとても好きだなと思います。気持ちよく終わってくれた。
シーウィードが好きだ! それから、衣装がみんな可愛いです。ああいうスカート好きだなーと思いながら見てました。
大逆転! というのが好きな方にはオススメだと思います。
ツナグ
死者との再会を叶える『使者(ツナグ)』。再会できるのは一人一度だけ。突然死んでしまったタレントに会いたい女性、母親に会いたい五十代の男性、事故死した親友に会いたい女子高生、行方不明の恋人を捜す男性。巡り合わせで『使者』と繋がったかれらは、死んでしまった人と再会しようとする。連作長編小説。

特殊能力を持った人間がつなぐ、生者と死者の物語。一人称がなんだかめずらしい気持ち。
陰気な女性や女子高生の描写に、痛い痛い痛いと呻く。そして、派手な女性に対する視線。物語の本筋とは関わらないけれど、そういう細かいところが辻村さんで好きだ。
一話一話にあっと思うところがあって、ある話で絶望的な気分になる。残酷だ。辛い。何故かそういうテンションだったのか、こういうことが自分にあったらどうしようと思って怖くなる。
最後の話に、顔文字で表すなら(´・ω・`)という顔になる。一ヶ月ほど前に祖父を亡くしただけに、受け継ぐものがあっていいなあと、羨ましい気持ちにも。
レッド・アドミラル  宿命は絆を試す (角川ビーンズ文庫)
「ロディア、お前のことを愛してる。お前だけだ」策略によりジェレマイヤに捕らわれたランセの処刑当日、ロディア達は、強硬手段にてランセの救出を試みるが、ロディアを庇ったランセは銃弾を受けてしまう。瀕死のランセを胸に抱き絶望するロディアの前に現れたのは、ランセの体を乗っ取り、世界滅亡を企む旧神・ミラだった。世界を守るため、ランセを取り戻すため、ロディアは最後の戦いへ挑む! 海軍出世物語、完結巻!(裏表紙より)

多少ネタバレなので隠します。
毒吐姫と星の石 (電撃文庫)
 全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。
『薄汚い占者どもめ。地獄に堕ちろ!』
 姫君は唯一の武器である声を奪われた。
 星の石ひとつ抱き、絶望とともに少女は向かう。魔物のはびこる夜の森、そのほど近くの聖剣の国レッドアークに。
 少女を迎えたのは、夜の王に祝福を受けた、異形の手足を持つ王子だった。
 第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作『ミミズクと夜の王』の続編、登場。(カバー折り返しより)

番外編的なものでもあるのかなと思ったら正統な続編でした。この童話めいた優しく厳しい物語が好きだ!
毒吐姫エルザの毒の数々が、読み進んでいくうちに痛々しく、愛おしくなってきて、レッドアークの人々の優しさが胸に沁みる。エルザにはきっと分からなかったのだろうけれど、かつてその国に裸足で立った女の子がいたってことは、彼女にとって幸せな巡り合わせだったのかもしれない。
「裸足の福音」の章は胸がいっぱいになった。お伽話の主人公たちが交差する。みんなに愛された人からの、なんのてらいもない祝福が、泣きたいくらい嬉しかった。
読んでいて、すごく嬉しくなる物語でした。
かもめ幼稚園 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
幼稚園の先生って、大変!
かもめ幼稚園で働き始めたちかこは、やる気のな〜い毎日。うるさいママさんグループや生意気な子供たち、日和見主義の園長、マイペースな先輩……とうんざり。それなのに彼氏は全然話を聞いてくれず、鬱憤はたまる一方。もうやめちゃおっかな、と思いはじめたころ、ちょっと素敵なパパに惹かれてしまって‥‥!? 文庫書き下ろし。巻末に宇仁田ゆみのエッセイ漫画も収録!(裏表紙より)

幼稚園で働き始めたばかりのちかこが、子どもたちと打ち解けられなかったり、ママたちにひそひそされたり、問題を起こしたり、先輩や園長に叱られたりと、仕事を始めたばかりの先生のめまぐるしい日々、という感じでした。でも、軽率なところがあるなあと思ったり。大変な人に同情してつい子守りを引き受けたり、それをなかなか断れなかったりするところは、世慣れていない人だなあとも思うけれど、簡単に園児の家に上がるのはちょっと自覚がない気もするなあと思いました。でもよく考えたらまだ二十一歳なんですよね。そうかあ、なんだか身につまされるところがあるなあ……。
園児の生意気さ、小憎らしさや、ママたちのどろどろな力関係は、読んでいていらっとしたり笑ったりして、本当にどこかにあるんだろうなあと思いました。ああ……あんな大人になりたくない……。
そして花嫁は恋を知る 大河は愛をつなぐ (そして花嫁は恋を知るシリーズ) (コバルト文庫)
事実上、ブラーナ帝国の支配下にあるネプティス王国で、女でありながら近衛兵を務めるナルメル。自分の国が、他国に支配されながら発展を遂げていることに、複雑な感情を抱いている。そんなとき、ブラーナ帝国の皇子アリアスが総督府の長官としてやってきた。彼の責任感のない発言や態度から、はじめは軽蔑していたナルメルだったが、護衛として共に行動するうちに意外な一面を知って…?(裏表紙より)

嫁恋シリーズ番外編。『紅〜』で舞台だったネプティス王国の中編が二本。一本は、ナティール即位後のお話。もう一本は、即位前のお話。相変わらずべたべた甘いお話ではなくて、国の興衰とはみたいな話があったり、国の在り方や各国文化についての入門書を読んでいる気分になります。面白い。
「大河は愛をつなぐ」が、真っすぐな少女近衛兵と無気力な皇子様という組み合わせで、二人の会話を見ていると楽しいです。嫁恋はみんなどこかしら柔らかで『お姫様』だったので(『緑の森〜』のエリスセレナは例外かな?)、ナルメルのキャラクターは新鮮で面白かったです。ちょっと間が抜けた感じも可愛らしかった。
「草原の女王」は女族長のお話。ナティールはあちこちでフラグを立て過ぎだな!
やおろず弐 でこぼこな恋、始めました。 (Regalo)
祖母の死をきっかけに、八百万の神様たちが見えるようになった澄香。神様たちの姿は澄香のイメージによる。バレリーナ、巨大な招き猫、関羽、公務員などなど……騒がしい神様たちとの日常の中で、澄香には、ある異変が起きつつあった。

連作を繋ぎ合わせた長編。あらゆるところで笑わせにかかるのやめて! と叫んでしまう、楽しいお話でした。腹筋痛い。そういうお腹を抱えたり噴き出したりするところがあるかと思えば、野呂君や家神周りのエピソードは、切なく、優しく、じんわりと感動して、この絶妙さが本当に好きでした。「澄香の段」のラストは震えてしまった。こういうのがいいんだよー!
楽しく、優しい気持ちになれる物語でした!
Profile
Author:月子
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