読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
この二ヶ月の間に読んだ漫画から、すごく好きだというものを挙げてみるエントリです。
本館での感想と重複があります。
『円舞曲は白いドレスで』さいとうちほ(文庫版・全4巻)
青樹湖都は、海軍人・鬼堂院将臣と婚約している16歳。出席したパーティで、イギリス人とインド人のハーフである、ウィリアム・サジット・アスターと出会い、恋に落ちる。サジットはインド独立を目指す重要人物であり、常に命を狙われるような危険に晒されている。それでも、湖都は選んだ。上海へ、インドへ、そして満州へと渡る、少女の物語。
読み終わった後、はあー……とため息をついてしまった!
一人の少女を巡って二人の男が、という構図なんですが、この少女、主人公・湖都がただではいかないというか、ただひたすら愛に向かって走り続けるひたむきさや強さ、それでいて可憐さや清らかさを備えていて、ひたすらすごい。こう、凛々しいとかそういうのではなくて、ただただ、女性としてかっこいい。彼女の選択、サジットに対する答えや将臣に対する答えの出し方も、もう揺れ動く少女ではなくて、一人の女性なんだなと思うと、かっこいい、すごい、としか言いようがなかったなあ! 「白木蘭円舞曲」のラストが、本当に、本当に! すばらしい一言で終わっていて、心から感動しました。ああ、そうだよなあ! と。
さいとうさんは少女、娘、女性の描き方がかっこいいなあ。好きだなあ!
すごく面白かったです!
『ちはやふる』末次由紀(既刊14巻)
小学六年生の千早は、福井からやってきた転校生の少年・新に、百人一首競技かるたの魅力を教えられる。とある才能を持っていた千早は、やがてその競技世界に飛び込んでいくことになる。
私が読んだのは四巻まで。どうやらこの作品に非常に共感してしまうらしく、四巻まで読んだだけなのに毎巻泣きます……。
でも、多分、なんとなく思うことがあって。何か一つのもの、人生を捧げるような何かを見つけてしまって、そこから逃げられないようなでもそのことがすごく誇りに思えるような気持ちとか、周囲の人々の同じものを共有しながらお互いを高め合っていくところとか、周囲がうらやましくて焦る気持ちとか、でもふと私何やってるんだろうと立ち止まってしまったりとか、それでも周囲の人が自分のことを認めてくれる喜びとか。そういうものが、多分自分の中の何かに引っかかってぼろぼろ涙をこぼさせるんだろうななどと思います。
『お嬢様と妖怪執事』藤原ここあ(全1巻)
短編集です。「妖狐×僕SS」のプレ版みたいなのが表題作です。収録作は「お嬢様と妖怪執事」「山田」「ストレイドール」「私は」。藤原ここあワールド全開で、いい話だったり、ずきっとしたり、ヘンタイだったりと非常に楽しい一冊でした。
オススメは「山田」と「私は」です。特に「山田」はなんだろう、今はあんまり見なくなった気がする突き抜け感のあるギャグな気がします超私感ですが。絵がかわいく綺麗なせいでもっと読みたいなと思わせるギャグでした。
月崗ヤスコ『ウチで、お茶でも。』(既刊1巻)
とある理由で家をなくし、公園で野宿をしていた澤いちえは、同級生の内竹広にそれを発見され、内家に招き入れられる。竹広は学校内でも美形、御曹司として有名。彼を合わせて四人の内兄弟は、御曹司であることが理由で大問題を抱えていて……。
主人公ヒロインの四兄弟との同居もの、なんですが、このヒロインがすごくマイペースで面白い! 世話焼きというほど女の子らしいというわけでもないのですが、でもよく気がつくいい子で、でもまったりなところがすごくいい。対して内兄弟は、みんな個性豊かで派手派手しいんですが、とある性質によりヒロインには甘い、というところがおいしいです。家っていいなあと温かい気持ちになりながらも、少女漫画らしいおいしい展開を逃していない感じが、すごく好きなんです!
清水まみ『二次元王子オオタくん』(既刊2巻)
資産家令嬢・徳井映美の恋人・太田君はオタク。一般人ながらも彼を理解しようとする映美は、時にキャラ弁を、時にコスプレを、時にフィギュアを作る。太田君は大田君で、映美のことがかわいくて仕方がないらしく。
四コマ漫画です。紹介文を書くのが難しいですが、これ表紙だけ見てどうせ子ども向けなんだろーなどと舐めてました。ごめんなさい。すごく面白かった! すごくにやにや漫画なんですよ! オタクものなんですが、それをコメディとかギャグの方にして描いていて、映美が太田君のために色々とんでもないスキルを見せるせいもあるのか、卑屈さがなくて楽しいんですよ!
かと思うと、太田君は大田君で、オタクのくせにリア充スキルを持っていて! 彼女のことを「なにこのかわいい生き物」などと思って甘やかしたりもする。結局はリア充カップルというか、バカップルの日常四コマになってると思うんですが、読んでてにやにやしてしまいました。面白かった。
本館での感想と重複があります。
『円舞曲は白いドレスで』さいとうちほ(文庫版・全4巻)
青樹湖都は、海軍人・鬼堂院将臣と婚約している16歳。出席したパーティで、イギリス人とインド人のハーフである、ウィリアム・サジット・アスターと出会い、恋に落ちる。サジットはインド独立を目指す重要人物であり、常に命を狙われるような危険に晒されている。それでも、湖都は選んだ。上海へ、インドへ、そして満州へと渡る、少女の物語。
読み終わった後、はあー……とため息をついてしまった!
一人の少女を巡って二人の男が、という構図なんですが、この少女、主人公・湖都がただではいかないというか、ただひたすら愛に向かって走り続けるひたむきさや強さ、それでいて可憐さや清らかさを備えていて、ひたすらすごい。こう、凛々しいとかそういうのではなくて、ただただ、女性としてかっこいい。彼女の選択、サジットに対する答えや将臣に対する答えの出し方も、もう揺れ動く少女ではなくて、一人の女性なんだなと思うと、かっこいい、すごい、としか言いようがなかったなあ! 「白木蘭円舞曲」のラストが、本当に、本当に! すばらしい一言で終わっていて、心から感動しました。ああ、そうだよなあ! と。
さいとうさんは少女、娘、女性の描き方がかっこいいなあ。好きだなあ!
すごく面白かったです!
『ちはやふる』末次由紀(既刊14巻)
小学六年生の千早は、福井からやってきた転校生の少年・新に、百人一首競技かるたの魅力を教えられる。とある才能を持っていた千早は、やがてその競技世界に飛び込んでいくことになる。
私が読んだのは四巻まで。どうやらこの作品に非常に共感してしまうらしく、四巻まで読んだだけなのに毎巻泣きます……。
でも、多分、なんとなく思うことがあって。何か一つのもの、人生を捧げるような何かを見つけてしまって、そこから逃げられないようなでもそのことがすごく誇りに思えるような気持ちとか、周囲の人々の同じものを共有しながらお互いを高め合っていくところとか、周囲がうらやましくて焦る気持ちとか、でもふと私何やってるんだろうと立ち止まってしまったりとか、それでも周囲の人が自分のことを認めてくれる喜びとか。そういうものが、多分自分の中の何かに引っかかってぼろぼろ涙をこぼさせるんだろうななどと思います。
『お嬢様と妖怪執事』藤原ここあ(全1巻)
短編集です。「妖狐×僕SS」のプレ版みたいなのが表題作です。収録作は「お嬢様と妖怪執事」「山田」「ストレイドール」「私は」。藤原ここあワールド全開で、いい話だったり、ずきっとしたり、ヘンタイだったりと非常に楽しい一冊でした。
オススメは「山田」と「私は」です。特に「山田」はなんだろう、今はあんまり見なくなった気がする突き抜け感のあるギャグな気がします超私感ですが。絵がかわいく綺麗なせいでもっと読みたいなと思わせるギャグでした。
月崗ヤスコ『ウチで、お茶でも。』(既刊1巻)
とある理由で家をなくし、公園で野宿をしていた澤いちえは、同級生の内竹広にそれを発見され、内家に招き入れられる。竹広は学校内でも美形、御曹司として有名。彼を合わせて四人の内兄弟は、御曹司であることが理由で大問題を抱えていて……。
主人公ヒロインの四兄弟との同居もの、なんですが、このヒロインがすごくマイペースで面白い! 世話焼きというほど女の子らしいというわけでもないのですが、でもよく気がつくいい子で、でもまったりなところがすごくいい。対して内兄弟は、みんな個性豊かで派手派手しいんですが、とある性質によりヒロインには甘い、というところがおいしいです。家っていいなあと温かい気持ちになりながらも、少女漫画らしいおいしい展開を逃していない感じが、すごく好きなんです!
清水まみ『二次元王子オオタくん』(既刊2巻)
資産家令嬢・徳井映美の恋人・太田君はオタク。一般人ながらも彼を理解しようとする映美は、時にキャラ弁を、時にコスプレを、時にフィギュアを作る。太田君は大田君で、映美のことがかわいくて仕方がないらしく。
四コマ漫画です。紹介文を書くのが難しいですが、これ表紙だけ見てどうせ子ども向けなんだろーなどと舐めてました。ごめんなさい。すごく面白かった! すごくにやにや漫画なんですよ! オタクものなんですが、それをコメディとかギャグの方にして描いていて、映美が太田君のために色々とんでもないスキルを見せるせいもあるのか、卑屈さがなくて楽しいんですよ!
かと思うと、太田君は大田君で、オタクのくせにリア充スキルを持っていて! 彼女のことを「なにこのかわいい生き物」などと思って甘やかしたりもする。結局はリア充カップルというか、バカップルの日常四コマになってると思うんですが、読んでてにやにやしてしまいました。面白かった。
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