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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ブラザー・サン シスター・ムーン
綾音、戸崎、箱崎の三人は、学生時代を思い出している。それぞれに、それぞれのものに情熱をかけた、大学生の頃。告白する者、今まさに走る者、思い出す者……。三つの視点で語られる「別れるための物語」

いつもと文体が違ったので読み始めてぎょっとした。大丈夫かなと不安になりながらも、第三部の「陽の当たる場所」の締め方は恩田さんの好きなテーマっぽいなーと思った。
物語としては面白みにかけるかもしれないけれど、みんな大人になりかけた頃に感じたもの、がかなり細かく描かれているように思う。私は非常に随所でどきっ、どきっとした。
特に第一部。「あいつと私」は、小説家になりたいとは言えない気持ちが分かった気がしてぎくっとした。

 小説家になりたい、なんて、口が裂けても言いたくないし、そう心の底では思っていることを認めたくなかった。


 第一部は小説家、二部は音楽、三部は映像という創作物に絡めているけれど、詳しい話は語られない。まるでそれはこれを読んだ自分が作るんだというようだった。
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シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン (集英社文庫)
東京、下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」。営む堀田家は今は珍しき八人の大家族。伝説のロッカー我南人60歳を筆頭にひと癖もふた癖もある堀田家の面々は、ご近所さんとともに、またまた、なぞの事件に巻き込まれる。赤ちゃん置き去り騒動、自分で売った本を1冊ずつ買い戻すおじさん、幽霊を見る小学生などなど……。さて、今回も「万事解決」となるか? ホームドラマ小説の決定版、第2弾!!(裏表紙より)

今とてもドラマで見たい小説のシリーズ。相変わらず個性が強い!
今回は前巻と比べるどちらかというとつなぎな印象なのは、ひとつひとつのお話の関係がちょっと薄いせいなのかも。藤島さんの話をずっと続けたら良かったのにーと思ったけれど、それは多分私が彼をとても好きなせいなので、偏った意見だと思うから、はっきり言う。非常に今回も面白かった!
これ家族増えたらまたどったんばったんなるよな! と続刊に期待をしています。新しい家族はきっとサチさんが見えると思うんだ! と思うと私きらっきらしてしまう。そして池沢さんもどうなるのか非常に楽しみ! これだけ明るく楽しみな小説ってそうそうないなと思う!
うさぎ、うさぎ、どこいくの?
うさぎ、うさぎ、どこいくの? と問いかける絵本。
絵本。小さなうさぎが何を目指すのかというもの。授業でちょっと必要になって、絵が綺麗なので選んで読んでみた。うさぎが淡い光のように見えて綺麗なのだ。ひたすら目指すうさぎがいいなあと思う。
グラーレンの逆臣 (角川ビーンズ文庫)
アダルシャン王国の南・グラーレン地方で起こった領土問題のため、戦地へ行くよう兄王から命じられた王弟アレクシード。そのことで幼い妻・ユスティニアと言い争い、気まずいまま別れてしまったせいで、彼は彼女のことが気になって仕方ない。やがて訪れたグラーレンの町に、妙な既視感を覚えるアレクシード。そして敵軍からの、裏切りへの誘い…。そこに王都から、驚くべき報が――!? アダルシャン・シリーズ激動の第3弾!!(裏表紙より)

アレクとユティが離ればなれになる。というのはもし普通のカップルだったら辛い別離なんだけど、なんだかこの二人を見ていると非常に安心感があって、大丈夫大丈夫と思ってしまう。どちらかというと大丈夫という印象を抱くのは十歳のユティの方が強い感じが。情けないアレクシード。
政略結婚、王国物の王道なのにこの作品が非常に好きでどうしようかと! 兄弟、妾腹の王子、政略結婚、幼い妻、陰謀、戦争……。この巻では特に兄王ユーゼリクスと、ユティの会話が非常にたぎった。

「義兄上は、誓いの価値を御存知ない」
「…………」
「わたしは誓ったぞ。アレクと夫婦になると、誓った」


これ十歳が言うんだ。もえずにどうする。
5/2「チャイルド44」上巻
5/3「99%の誘拐」
5/4「ハルシフォンの英雄」
5/7「彩雲国物語―はじまりの風は紅く」
5/8「少年陰陽師 異邦の影を探しだせ」
5/10「チャイルド44」下巻
5/12「穴」

5/13「TOKYO STYLE」
5/15「作家の食卓」
5/19「作家のおやつ」
5/21「真紅の式使い」
5/23「ファミリーポートレイト」

5/24「グラーレンの逆臣」
5/26「うさぎ、うさぎ、どこいくの?」
5/27「シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン」
5/28「ブラザー・サン シスター・ムーン」
ファミリーポートレイト
親子、だもの。呪いのように駒子は繰り返す。あの時世界は溢れる文字と二人だけで完結していた。ママだけがすべてだった駒子の幼少期と少女期。けれど少女期の途中で引き戻された現実の世界。どこへ行くの。どこへ行ったの。辛くはないが息苦しく生きる駒子から生まれるものは一体なんなのか。

一章ごとに物語が変わるような印象だった。最後まで読んで最初に戻ってくると、最初の駒子の幼い語り口や、陶酔しているような感じが伝わってきてぞくっとした。段々と駒子が現実に馴染んでいくのも分かって、少しずつ理性的になっていくようなのが不思議だ。どうしてこんなものが書けるんだろう。桜庭さんに重ね合わせてしまうんだけれど、こういう生みの苦しみを感じているんだろうなあと思ったりした。
最後周辺は感極まって泣いてしまった。あの、サイン会で少年が泣くところ。
テレビで芸能人とか憧れの人と同じ空間にいることで泣いてしまうファンの女の子の映像が流れることがあるけれど、最近それを見ていた父が思いっきり吐き捨てるような声で「泣くなやぁ!」と言っているのを聞いてしまったので、そして結構自分でもそれに傷付いてしまっていたみたいなので(「いいやんか泣いても!」と噛み付いたけれど)、こういう、駒子みたいに思ってくる人がいるんなら、この人が好きでよかったなと思えるというか。
ラストのために辛い時代(章)を乗り越えるのもいいなと思いました。

作り手が死んだ後も、本だけが残って未来の誰かを救うことがあるかもしれない。
(略)
あたしは、世界は確かにあたしの苦しみだけではできていないけれど、あたしたちの苦しみでできているかもしれない、と思う。
真紅の式使い (一迅社文庫アイリス)
「私のものになれ、彰」
死んだ者の魂を呼び戻し、式神として使役する《式使い》。孤独な式使いの少女・彰は、幼なじみの天帝・基に突然求婚される。師の仇である基の執着から逃れるために彰が降ろしたのは、強大な力を持つが記憶のない、美青年の式神・司。優しく真摯な司に、次第に惹かれていく彰だったが…。彰を想い彼女のためだけに戦う式神と、激しく彰を求める帝。二人の愛に翻弄される彰の運命は!?(裏表紙より)

ごちそうさまでした! 一人の少女に二人の男性が迫るというのは大変美味しいシチュエーションでございました。
彰がいい子で、やっぱりこういう女の子はいいなあと思う、芯の強い、瞳の強さが見えるような娘さんでした。そしてやっぱりツンデレ女子(仲良し)の存在は外せない! と思うのでした。女の子の仲良しいいな(にやにや)
最初に読んだ印象に『狂気と憎悪というには愛情の部分が強い』と書いたのですが、こうしてもう一度めくってみても同じように思いました。なんかあらゆる方向に矢印が散ってしまっていて、だからこういうことが起こってしまって……という感じ。だから非常に色んなことが切なかった。
ラストはびっくりしてしまったのですが、色々考えてみると梅の木があるよなあと思ったので、幻視という可能性も否定できないわけですよね。彼女は多分非常に意思の力が強かったと思うし。いや、そりゃ逢えたのならそれは幸せでいいんですが! でも行間を食い入るように読むのが本読みの宿命なのですよ!
そして表紙の赤が非常に綺麗だ。赤い本ってあんまり見ない気がする。
作家のおやつ (コロナ・ブックス)
「作家の食卓」に続く、文豪たちのおやつに焦点を当てた一冊。

流石文豪、今でも老舗と呼ばれるお店のお菓子を食べるなあと思うものばかりを食べている。でも普通に明治のチョコレートを食べてたり、おせんべいを食べたり、カボチャの種を食べたりしているので親近感を覚えることもあった。写真がやっぱり綺麗でいいなあと思う。お菓子がとても綺麗だったり、風景がとても綺麗だったり、とても癒された。やたら月世界というお菓子が出てくるので、いつか食べてみたいと思っている次第。
メモ:凮月堂の玉だれ杏/神田「竹むら」の揚まんじゅう
凮月堂のやつは長野でしかないっぽい? 神田って、東京は遠いなあ。
作家の食卓 (コロナ・ブックス)
平凡社刊『太陽』の1994年10月号特集「作家の食卓」をもとに、追加取材・加筆・再構成したもの。作家たちの食卓を、再現したものや本人のものなどの写真を添えて書き記した一冊。

非常に美味しそうでした。写真がまた綺麗なんだー。記念館の様子や当時の様子の写真が乗せてあるので、文豪の書斎……とか思いながらハァハァしてました。掲載されている作家のひとり、森瑶子のヨロンどんぶりを再現して食べてみましたが、しみじみと美味しくて嬉しかったです。
メモ:内田百閒「御馳走帖」吉田健一「旨いものはうまい」池波正太郎「散歩のとき何か食べたくなって」森茉莉「貧乏サヴァラン」
メモの本はいつか読みたい。
TOKYO STYLE (ちくま文庫)
豪華な写真集や分厚い雑誌に出てくるようなインテリアに、いったい僕らのうちの何人が暮らしているのだろう。でも小さい部屋にごちゃごちゃと気持ち良く暮らしている人間ならたくさん知っている。マスコミが垂れ流す美しき日本空間のイメージで、なにも知らない外国人を騙すのはもうやめにしよう。僕らが実際に住み、生活する本当の「トウキョウ・スタイル」はこんなものだ!話題の名著文庫化!(裏表紙より)

1990年くらいの日本の、アパートやマンションや寮などの普通の人々が暮らしている部屋の写真集。非常に面白かったです。みんな結構雑然と暮らしているものだよなあ!
綺麗なお屋敷の写真集も非常に楽しいのですが、こういうごったごたの、何が置いてあるか家主にしか分からない部屋というのも大変面白いです。
書斎の部屋の写真があったのですが、本棚写真集があればいいのにと思いました。あと大学の寮の写真集とか。この本に掲載されていた芸術大学の寮の写真が非常にカオスで面白かったです。
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