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鹿男あをによし
ある失敗で研究室の空気が険悪になっていた頃、担当教授から奈良の高校に非常勤講師として送り出されることとなったおれ。慣れぬ教師生活が始まったところ、喋る鹿に話しかけられる。”使い番”から”運び番”へ受け渡される神宝とは。これは神経衰弱と言い続けられるおれが作り出した幻覚なのか?

日常の中の非日常が楽しい話だった。ぽかーんと突き抜けるようなすっとぼけ具合がいい。かなり重大な事件が起こっているのに、一歩一歩生きているというか、すごくマイペースな印象がした。「先生」の奮闘話なのか青春なのか判別できないけれど、生きにくい人がもう一度熱血するという感じなのだろうか。人を渾名で呼んだり、ラストの、マドンナへエールを送る辺りは青春だなーと思った。
人物の性格が生き生きしていて気持ちいいなあと思う。人間はもちろん、鹿や鼠も。うっかり鹿、鼠、狐の長い時が経っても抱き続けている思いにときめいた。
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