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きのうの世界
水無月橋と呼ばれる橋がある、昨今流行のレトロな街並を維持するM町に殺人事件があった。市川吾郎というその男は不思議な力を持っていたらしい。偽名を使って、彼はM町で何を調べていたのか。そしてM町に立つ、二つの塔の意味は?

面白かった! 淡々と進むひとつの町の面を、様々な人の視点で見ていく。殺人事件がメインのミステリーというより、町というかひとつの「世界」を描きたかったのかなあと。
話は「きのう」という過去を探っていくもので、それが現在に進んで、未来への一歩を踏み出したのは、あの水柱のシーンじゃないのかなあ。過去から現在から未来へというのが私の考えたこの作品のテーマ。
締め方が恩田さんらしくて好きだなあと思った。偶然と、世界と、人、みたいな。
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